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その14：人を見かけで判断してはいけない

　本日パチンコ屋での話

　箱にハンパな量のコインを入れて台を物色していたところ、鬼気迫る勢いで一心不乱にARTを消化しているお姉さんがいた。

　黒スーツに咥え煙草に茶髪。

　どこからどうみても、お水のねーちゃん。

　実は当方、こういう派手目なねーちゃん大好き。

　「顔見たいなあ、でも迂闊に視界に入ったら睨まれそうだよなあ」とか思いつつ、箱の中のコインを弄ぶ。

　すると……指を滑らせ、箱の中のコインを床にぶちまける！

　やばい、やばい、やばい。

　慌てて屈み、コインを拾い集める。

　ふう、床のを拾い終えて次は椅子。

　顔をあげる。

　すると、そこではさっきの姉ちゃんが笑っていた。

　「気をつけて下さいね」

　その台詞とともに、じゃらじゃらじゃらとコインを箱に入れてくれる。

　どうやら手を休めて、わざわざ拾い集めてくれたらしい。

　「あ……ありがとうございます」

　どもりながらも御礼を言うと、姉ちゃんはにっこりと会釈してから台へと向き直った。

　思った通りの派手な男好きのするメイク。

　しかしそれ以上に、ただただかわいく映った。

　絶対にそんな親切してくれなさそうな女性だっただけに。

　ああ、なんて素敵なギャップ萌え。

　そして我が身を見て呪う。

（痩せていたら、「これ御礼です」とかいいながら缶コーヒー差し出して、そのまま隣に座るのに。いや、もしかしたら逆ナンしてもらえたかもしれないのに……）

　しかし後悔しても詮無き妄想。

　絶対痩せよう、固く誓った昨日であった。

【食べた物】

ハンバーグ220g

肉団子３つ

餃子１パック（10個）

カレー小盛一杯

御飯中盛一杯

ブリ（焼き魚）小切れ２つ

【体重】

87.35kg