2人の絆
ショッピングモールに着き、約束通りいろんなお店を回った。
雑貨を見たり、服を見たり。マリーがさりげなく手を繋いでくれたことが嬉しくて、つい浮かれてしまった。
すっかり暗くなり、空港に向かう途中。
マリーが、急に手を引っ張ってどこかへ行き始めた。
「えっ、マリー?遅れちゃうよ?」
「まだ間に合うから、急いで。」
マリーが向かった先は、ジュエリーショップだった。
「わぁ…綺麗だね。マリー、いつ調べたの?」
「いつだっていいでしょー。ほら、見よう?ペアリングとか!」
少し照れながらそういう彼女に 笑ってしまった。いつも照れると少し大きな声で誤魔化す所は変わらない彼女の癖。懐かしいな…。
2人で選んだのは、シンプルなデザインの指輪。文字が刻印できるみたいだったけど、英語は苦手だったからマリーに任せた。
凄く真剣な顔をしながら選んでいるマリーを、こっそり写真に収めた。忘れないように大切に、特別なボックスに入れた。
「知華、できたって!」
「見せて!…わぁ、綺麗!文字はなんていれたの?」
「…えっと、それは自分で解読!私からの課題♪」
「えぇ…マリーの意地悪。…えっと、“You are always on my mind”は…『いつもあなたを想っています』か…。……マリー?」
「正解、さすが知華ね。…一回外に出ましょう?」
2人でお金を払った後、私は言われるがままにジュエリーショップから出た。
「知華、右手貸して?」
「え、うん…。…!」
白くて細い彼女の指が私の右手の薬指に絡まり、ペアリングをそっとはめた。
「…はい。知華、私にもつけて?」
「…うん、じゃあ、マリーの右手貸して…。」
震えながら彼女の指にそっと指輪をはめる。彼女が付けると、指輪は一層輝いて見えた。
「ありがとう、マリー…。とっても綺麗。」
「でしょう?私と知華で選んだんだから当然なんだから。…そうでしょう?」
そう言って私を見るマリーの目は涙で溢れていた。
「マリー…っ」
「いきなりごめんなさい…でも、私忘れないから。知華のこと、ずっと想っているから…っ」
「私も…。私も、マリーのことずっと大好きだから…!」
そして、私達は泣きながらキスをした。お互いを深く刻み付けるように、何度も唇を重ね合わせた。泣き止んでから、手を繋いで空港に向かった。




