表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秘密の関係  作者: もっち
第一部
6/46

卒業式


周りは泣きじゃくる生徒で溢れていた。校長の長い話が終わり、送辞、答辞…と、卒業式はシナリオ通りに進められていく。

みんなと過ごしたこの高校生活で、1番残っているのはやっぱりマリーと過ごした日々。

(振られるとばかり思っていたから、泣きながら告白していたらびっくりされたんだっけ…。こんな私を受け入れてくれて、好きだって言ってくれて。こんな幸せな日々は今までになかった。)

「…そう考えたら、高校が一番楽しかったな。」

「知華?何をぼーっとしているの?」

「マリー…。あ、もう時間だよね、行かないとだっけ。」

「うん…。ねぇ、最近どうしたの?ずっとぼーっとしてるじゃない。今だって卒業式終わったばっかりなのに。」

「…なんでもないの。気にしないで?」

「嘘ばっかり。知華がそういう時、絶対嘘ついてる時じゃない。」

「…ごめんね。」


そういう彼女の顔を見れないまま、私はずっと俯いていた。


こんな時まで後悔ばかり。あれ言っておけばよかった、こうすればよかった。そんなことばかりで、何も手に付かなくなっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ