遭遇
部屋に着いてから、私は畳の上に寝そべった。
「んー、やっぱり部屋って落ち着くよね♪温泉も気持ちよかったし、ここ来てよかったかも!」
「あたしもだよー♪夜も入りに行っちゃおうかな!」
「あ、その時は言ってね、私も行く!」
「わかってるよー、ちゃんと言う!」
加奈が隣に仰向けに寝そべって笑いながら言った。
楽しそうに笑う加奈を見て思わずドキッとしてしまった。少し浴衣がはだけていたから 程よく焼けた首筋が見えてしまっていて、色っぽく思えてしまった。
「はぅ…ほんと浴衣って罪だよね…。」
「ん?何か言った?」
「え、ううん?お腹空いたなー、って。」
「あぁ、もうそんな時間だよね…気付いたらこんなに暗くなってるし。どうしよっか、晩御飯食べに行く?」
誤魔化して言った私を疑わずに時計を見る加奈。私も思わず一緒に時計を見て時間に驚き、ふと外を見てその暗さに驚いた。
「もうペコペコだよー…そうしよ、早く食べたい♪」
「そだね、じゃあ着替えて外行ってみよ!」
着替えて 2人でのんびりと旅館の出入り口に向かっていると、加奈が少し遠くを見つめて動かないでいた。
「加奈、どうしたの?何かあった……へ?」
固まる加奈に声を掛けようとした時に彼女の見つめる先のものが見えてしまって、自分でも驚くほどの変な声が出てしまった。
加奈が見つめる先にいたのは、同じように驚いた顔をしたマリーがいた。




