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秘密の関係  作者: もっち
第一部
3/46

夜の散歩


「…マリー、起きてる?」

「起きてるわよ。眠れないの?そういう私も眠れないのだけど。」

「そうなんだね。…じゃあ、少し出かけない?」


どうしても目が冴えてしまっていた私は、マリーを誘って外へ出た。

近くの公園に行こうかと思ったけど、ふと思いついて、学校の近くに行くことにした。


「どうして学校なの?」

「ん…少し、ね。」

「中には入れないけど、それでもいいの?」

「うん、多分外からでも十分だと思うんだ。」

「うん…?いいけど、寒いから早く帰りましょ。」

「ふふ、寒さに弱いのは相変わらずだね。」


そんな話をしながら、手を繋いで学校へ向かった。


夜の学校は昼間と少し雰囲気が違って、とても静かだった。

私は目的の場所を見つけて立ち止まり、マリーを呼んだ。



「ここ…知華と初めて会った場所よね。」

「覚えててくれたんだね、嬉しいな。…入学式の時、この桜の木の下で迷ってたマリーを見つけたんだったよね。」

「あの時は日本語があまり上手くなかったし…。」

「そうだね…懐かしいな、もう3年も経つんだ。」


そう言って、私は大きな桜の木を見上げた。

風に吹かれて舞う桜の花びらの中で輝く金色の髪がとても綺麗で、あの時私は思わず声を掛けてしまったんだ。

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