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旅行に向けて

加奈の告白から数ヶ月経った。約束通り親友でいるつもりだけど、ぎこちなくなってしまう…。私達は全員希望先で合格できて弛緩した雰囲気の中だらだらと過ごしていた。

「ねぇ、知華？」

「な、何？」

「卒業旅行行こうよ！温泉でも行かない？」

「あ、温泉いいなぁ…でもお金ないしなぁ…。」

「うーん…じゃあ、バイト一緒に探そ？」

温泉という言葉に惹かれて、私はバイト探しをすることにした。最近行ってなかったし、息抜きをしたいと思っていたから、そのために頑張ろうと思った。

「このコンビニとか、知華の家から近いよね？ここにしたら？」

「あ、ここ募集してたんだ…そうする、ありがと！」

「いえいえー♪面接ファイトだよ！」

早速コンビニに連絡を入れて、面接。よく行っていた所だったから店長とも顔見知りで、すんなりOKをもらえた。こうして、卒業旅行のためのバイト生活が始まった。