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秘密の関係  作者: もっち
第二部
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すれ違う心


マリーに会えないということはもう分かっているし、今アメリカに向かうことはできないから諦めている。だけどメールや電話が出来ないというのはやっぱりさみしくて、忘れられてしまったのかな、とか どうでもよくなっちゃったのかな、なんて考えてしまう。

忙しくなるって言ってたからこっちからメールするのも躊躇ってしまうし、何も動けていない現実…。


「就職試験も近いし…ちょっとでも話せたらいいのに。マリー…。」


もう付き合っているわけではないというのもあるし、疲れているだろうし…。マリーがアメリカに行かなかったら…なんてどうしようもないことを考えて。

声聞きたいな…また抱きしめたいな……


「知華?…知華!ちょっと 生きてる〜?」

「…ぶはっ!お、お母さん…大丈夫、生きてるよ。」

「ぼーっとするのはいいけど、溺れないようにするのと逆上せないようにしなさいよ?」

「は〜い…。」


考え事にふけるあまり、お風呂で溺れかけてしまった。だめだなぁ…しっかりしないと。

…もう、マリーのことを考えるのやめよう。今は自分のことに集中しないとだよね…。


知華は少しくらくらする頭を押さえてお風呂から出て、またぼーっとしながらそんな事を考えていた。

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