ロード06:対決と悪意
貴族って面倒だな~
ってなわけで遅くなりました
続きをどうぞ。
ー領主屋敷 訓練場ー
一応貴族を守るための騎士を常駐させているので、宿舎と訓練場があるらしい。
剣と弓をするために作られてるためか、そこそこ広さがある。
刃がつぶれた剣や槍をおいてある、後5人ほど騎士がいるのは対戦者だろうな。
結構いろいろとそろえてある、大剣はなかったがバスターソードやロングソードはあった。
俺は自分の武器を選んでいた、でも使い込まれているためか耐久度がかなり減っているものばかりだ。
これは多分貴族の意地悪だろうな、ほとんどが耐久度が低すぎるのだから。
「この模擬剣はひどいですね、ほとんどが壊れかけだし」
「ミルさんもそう思います?」
「うん、たぶんあの貴族の指図よ」
俺はため息してそこら辺から石を何個か拾っていく、ここいらの石は鉄成分が豊富みたいだ。
大体4kgくらいの石を集める、屋敷の裏側から薪を2本もってくる。
姫さんも気になるのか俺の行動を見にきている、ほかの巫女騎士も何かとみている。
「それをどうするのです?」
「ま、見てて」
俺は一纏めにしてから、それらの周りに円を描く。
姫様や巫女騎士を下がらせて、俺は円に手を置いて。
「スキル『錬金』:『武器精製』、『模擬剣』タイプ『刀』」
円の中で発光現象が起こる、まぶしすぎで皆目を隠す。
光が収まると目の前に白鞘の刀が置いてあった、俺はそれをとると白鞘から抜く。
刀身は刃も紋もない反りがついた刀だ、強度は4kgからなる鉄分を圧縮させており。
柔軟性と剛性を持つようにしてある、めったなことでは折れなくなるだろう。
いきなり刀を作ったのにびっくりしているようだ、一応近くの騎士にこれが模擬剣だってことを確認させた。
「これはいったい?」
「『スキル』だけど?それがどうしたの?」
「ここ50年ほど『スキル』はあまり知られていません、専門的な者以外はほとんど使うことできません」
「騎士なら使えるのでは?」
「いることにはいますが、私たち巫女騎士でも『スマッシュ』と『ヒール』くらいです」
「私のような隊長クラスでも『ダブルスマッシュ』と『チャージストライク』くらいです」
『スマッシュ』『ダブルスマッシュ』は強撃と二連続強撃だ、どれも同じ派生系だが初級版である。
『ヒール』は回復系、初級でせいぜい50~60あたりだ。
『チャージストライク』も突撃型突きの初級版、槍やレイピアとかで取得できる『スキル』だ。
聞いてるだけで初級だけの『スキル』にびっくり、もしかすると『スキル』自体衰退してるのかもしれん。
チェックが終えたので、返してもらうついでにその騎士を『診て」みた。
『スマッシュ』とかしかない、しかもかなり低いのだ。
どうやらほとんど伝承されていないのが見て取れる、普通はあまり使えないのもあるのだろうけど。
「多分大丈夫だろう」
戻って来た模擬刀をチェックしながら、姫さん達に刀の説明をしていた。
+=+=+=+
Side領主貴族
「ワシを誰だと思ってるのだ、あの餓鬼が!」
この町では泣く子も黙るほどの権力の持ち主なのだぞ、しかも王族のものがでしゃばってきたしな。
今回の件といい、あの餓鬼といい。
ゆるさん、絶対にゆるしてなるものか。
「領主様、準備できました」
振り向くとそこには5人の騎士がいた、こいつらは我が騎士の中でもトップクラスのやつらだ。
しかもワシのために汚い仕事もこなすやつらだ、今回もこいつらにやらせることになった。
「ちゃんと準備はできているのだろうな?」
「もちろんです、ですがいいのですか我々の武器は刃引きされてない実剣ですが」
「なに、事故ってことにすれば問題ないわ」
そうすれば今回のことも、あの餓鬼も始末できて王族と貴族の軋轢がうまれるわ。
もしもの時のためにあの者も待機させておくか、あの尋常じゃない威圧にはそれがいいかもしれん。
「では場所をいどうします」
「うむ、良きにはからえ」
ワシは騎士たちが離れたあと、近くにある影の濃い場所へと顔を向けると。
「わかっておるな、しくじるなよ」
『御意』
影から声が聞こえ、そこには黒ずくめの男がいた。
すぐに霧が晴れるように、その男の姿はいなくなった。
Sideout
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ってなわけで戦いは次にw
スキルは結構多いので次のプロフィールの時でも出します。
次回は「ロード07:結果と罰」
俺はお前を超えていく!