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ロード04:町とギルド

最近はちょっと疲れ気味で、書いていくのがつらい(--;)



では続きを

「姫様、自重してください」


「ごめんなさい、ライラ。でも私たちはこの方が彼の英雄たちと同じ人かも知れないのですよ」


「ですがそれは900年前の話のことです」


目の前で言い争いをはじめる二人、ほかの騎士は剥ぎ取りや周辺警戒をしてる。

俺の横に二人ほどついてる、一応警戒してるのだろう。

二人の会話からするに英雄とはプレイヤーのことだろう、それから1000年はたってる。

多分900位まで普通に来ていたのだろう、1000年もたてば現世も違うことになってる可能性はある。

いや、コッチの時間が1日が1時間だから。

100年で4年だからつまり40年前のことになるのか、俺の知ってるやつはもういないのかもしれんな。

神様、こっちの1000年じゃ普通に考えつかないな、向こうの1000年と思うじゃん。


「しかし、この者が仮に英雄たちと同じだとしても。どうして今ここにいるのですか?」


「それは私も知りたいのよ、だから彼を城までつれていくの」


「捕虜としてですか?」


「いいえ、客人としてよ」


なんか面倒になってきたな、なんかライラと姫様の言い合いをしてる。

この隙に逃げる手もあるが、顔をばっちり見られてるからな。

しかたない、こっちからいって状況を変えるか?


「俺はあんた達の世話になるつもりはないぞ、冒険者になるために町にいかないといけないんだから」


「きさま!姫様の御前で無礼だそ!」


右側のやつが剣を俺の肩に乗せる、見るだけですぐにどんな剣かわかった。

鋼の長剣、なにも属性も無い支給品みたいな剣だ。

こんなので俺が傷つかないのはわかっているが、ちょっとイラっときたので刃先をつまむ。


「きさま!抵抗するきか!・・・なに!?うごかない!?」


俺がちょっと力を入れてつまんでるだけ、だが相手は剣を引こうが持ち上げようがびくともしない。

もう一人が剣を抜こうとしたが、俺はすぐに手を置いて動きをとめた。

これでもかなり手加減してるのだが、二人はびくとも動かない。


「二人ともやめなさい!」


「貴様ら!何をしているか!?」


ライラって騎士と姫様がかなり大きな声で叫ぶ、騎士二人はびっくっと動きを止める。

俺は手をはなしてから、またライラと姫様をみつめて。


「俺は町に向かう、それだけだ。じゃ~な」


俺は歩き出すと姫様とライラが俺の前に回って、すばやく頭を下げた。


「すみません、私の配下の者たちがそそうをして」


「私からも謝る、なにぞと機嫌をなおしてくださらないか?」


どうやらライラは俺のあの<正義キック>を見ているのか、俺の力差がわかっているのだろう。

怒られたやつらはすごく青くしてる、自分たちの失態がどうなるか想像してるのだろう。

面倒だけど女を泣かすのはあまりすきじゃない、ってか無理やりにでも追ってくるかもな。


「わかったよ、とにかくギルドに登録はさせろ。言っておくが俺は世話にはならん」


「そんなこと言わずに・・・」


「自由気ままな旅人、それが俺だ。誰の指図も受ける気はない」


「・・・・」


今にも泣きそうな姫様をみて気まずくなる、そんな目でみるな。

目をうるうるするな、捨てられた子犬みたいでかわいいじゃないか。

どうやらライラも同じ顔してる、ある意味拷問だぞこれ。


「はぁ、・・・わかったよ。城には行ってやる、だが面倒ごとはいやだからな」


「はい、ありがとうございます!」


「ではもどりましょ、小隊ごとに分かれて全周警戒。これより町に戻ったのち、城へ帰等する」


『了解』


俺と姫様とライラを囲むように舞台を配置、そのままゆっくりと歩きながら町へと戻っていく。

実際俺が一番低いと思う、10歳のガキなんだがな。

ライラさんはどう見ても15~16ってところ、姫様は12くらいかもしれん。

俺も子供らしさがないからな、どうも年上に見られられるかもしれん。


+=+=+=+=+


町に戻ったらさらに騎士団がいた、護衛騎士だとおもう。

山に入れないのを聞いておかしいと思った、巫女騎士は入れるからというのもある。

あとで聞いた話だが、巫女騎士は元英雄たちの血縁だとか言う説があるとか。

もしかして結婚システムと育て子システムのことかな、それならたしかに血縁がいてもおかしくないな。

騎士の間を入ってくる人がいる、服からして貴族かそこらへんだろう。


「姫様、無事でしたか」


「うむ、大事無い。それよりも、この者をギルドへつれていかなくてはならくなったのでな」


「ギルドですか?それはいいのですが?その者は何者ですか?」


「それは貴方が知る必要はない事よ、だけど私の客人である事だけ覚えておけばいいわ」


「ですがどこの馬の骨ともしれんやつを・・・」


「貴様は姫様の決定に不満でもありますか?」


ライラがずいっと前にやってくると、貴族はさすがに顔色を悪くする。

俺は気にしないで歩き出そうとする、大体はわかるからだ。


「あの、お待ちになってください」


「場所もわかるし、こどもでもない。後でそっちの屋敷に行くから気にするな」


「いえ、さすがにそれだといろいろとありますから」


「一応巫女騎士を数人つけます、そうすればパスで入れるようにします」


俺は振り向きながらじっとみつめる、どうやら本当に心配なのだろう。

しかたない、俺の名前いって二人ほど連れていくか。


「俺はセイガ、セイガ・カミザキだ。それと連れて行くって言っても2人までだ、こどもじゃあるまいしぞろぞろ連れてるつもりはない」


「ありがとうございます、ライラ」


「はい、姫様。・・・ミル、セリス、お前たちがついていけ」


「了解しました」「了解・・・」


2人ほど俺の近くにくると敬礼(背筋を伸ばし左手を後ろに右手を左胸をグーでたたきつけるようにする)しながらくる。


「巫女騎士第一中隊隊長、ミレル・イル・バートンです」


「同じく副隊長のセリシアス・マーティン・・・」


俺はうなずくとゆっくりと歩き出す、2人は俺の後をついてくる。

ほかの部隊や貴族は屋敷の方に向かうのだろう、全員ではないが同じ方向に向かってる。

後ろの2人は15~6ってところだろう、なんとも言えない視線を向けてきてる。

それよりもギルドで登録だ、さてどんな風に変わったかな。

町になっても元々の場所にあることが多い、大通りの旅立ちの宿の隣のはずだ。


なんとも昔は二階建てのそこそこ安い宿屋だったのだが、今目の前にあるのが「旅立ちの宿」という宿屋だ。

二階建てが三階建てに変わってる、入り口付近もかなり改善されてるのか。

そしてその隣に同じく三階建ての建物があった、こっちは冒険者ギルドの建物だ。

昔は一階建ての酒場みたいな感じだったのに、立派になってるな。

中に入るとやっぱり居るゴロツキども、俺が入ってくなりメンチ切ってくるし。

獲物を見るような目で俺を見てる、鴨が葱しょってきたとおもったのだろう。

とにかく今はギルド登録だ、面倒だけど転生したらこれをしないと次へといけない。


「ようこそ冒険ギルドへ、初めてお見えになる人ですね?登録ですか?」


「はい、登録をします。あと登録料ってどれくらいですか?」


「わかりました、登録料は200ギルになります」


ちなみに1ギル=銅貨1枚、100ギル=銀貨1枚、10000ギル=金貨1枚になる。

普通の家庭であれば月銀貨5枚で生活可能としてる、3人家族の一般的な場合だ。


「手持ちがありませんので、これを買取した金額でいいですか?」


バックからシルバーウルフの毛皮、牙、肉を出す。全部だすのではなく全部で5匹づつ分をだす。

バック大きさからすればどこに入るのかってくらい入ってたりする、空間魔法の一種だったりする。

それにもびっくいしていたみたいだがシルバーウルフの毛皮とかにもびっくりしてる、かなり綺麗な状態だからだ。

普通は血がついてたり荒く切り裂かれてるものが多いのだろう、俺にとっては綺麗なのは普通だからだ。


「シ・・シルバーウルフの毛皮、肉、牙ですね?状態のいいものなので普通は500ギルですが700ギルでいいです」


「あ、わかりました」


3500ギルから200枚を引いたので3300ギルをもらう、300ギルを銅貨にしてもらった。


「ではここに名前、年齢、職業を書いていただきます。使うのはその『魔法ペン』でお願いします」


『魔法ペン』魔力をインクに変える羽根突きペンだ、契約や親書もこのペンが使われることが多い。

ペン自体なんでもないが『検査魔法』で、本人が書いたかどうかわかるようになる。

おれもすらすらと書き込んでると職員が小さいプレートを出す、ギルドカードだとすぐわかる。

俺が書いた紙の上にカードをおくと、小さいナイフをわたしてくる。


「このカードに血をつけてください」


ナイフを受け取ると自分の指を切って血をカードにつける、血がつくとカードが光を帯びる。

すると血と紙に書かれた文字がカードへと吸い込まれていく、そしてカードが整形されて白銀に変わる。


「すごいですね、プラチナのカードになるなんて今までありませんでした」


「そうなのか?」


「よくてもシルバークラスですから」


ギルドカードは基本魔力や経験値やスキルで決まってくる、初級は大抵ストーンカードだ。

それからブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、オリハルコンとなる。

オリハルコン以外にもレジェンズといわれるのもあるが、それになるには今の体がレベルをカンストしないといけない。

ちなみにプラチナは今の時代だと2~3人くらいしかいないと言う、ある意味この時代ではレジェンズなのだろう。


>SAVE

ギルドの料金制にしたのは意味があります、


子供とかだと危ないと思ったのと、3~4回ほどすれば稼げる料金です。


ランクの低い仕事の場合です、上のランクをすれば200前後なら1回ですむこともある。


ギルドでの借金は利子はつかない代わり、かっちり取るまで上に上がれない。


では次回「ロード05:ゴロツキと貴族」


カツ上げなんてクズのすることだ!!!

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