ロード00:事故と事件
ちーとな俺以外に書き溜めていたものです、
ゆっくりとした更新なのでよろしくお願いします。
目の前には真っ白な世界、自分の場所すら特定することができない。
どっちが上でどっちが下かも、人は周りを見て自分を認識する。
俺はどうしてこうなったかわからなかった、VRベッドでゲームをしていたのに。
あの光が俺を包んだと思ったら、ここに来ていた。
プールで一人浮いているみたいな感じ、今の俺はそんな感じだ。
俺がプレイしていたゲーム、『セイントグローリー・オンライン』というVRMMOで。
転生システムがあった、最初の8種類の種族から選んで。
その後、一定のレベルになったら転生することができた。
レベル上限は200なのだが、転生するには最低でも80ほど必要になる。
転生の際はスキル魔法種族特性以外は2割減となる、たとえばSTRが100あったら。
80まで落とされてしまう、後転生後はレベルが1になるので大変だったりする。
俺は全種族のレベルを200にして、この前やっと最後の人族の侍大将になったばっかりだった。
そして『永久の宝玉』、『永久の剣』、『永久の法衣』の3つを手にしたときだったはず。
光につつまれ、気がついたらここにいたのだから。
「うむ、目覚めたようじゃな」
「ええ、魂の定着が確認されました。後は器に入れるだけです」
「だれだ?」
声のする方へと振り替えると目の前に髭を長く伸ばした爺さんと、超が付くほどの美人な女の人がいた。
一瞬びっくりするとなんとなく俺が死んだのだと言うことだろう、すると爺さんが俺の方をみて。
「そのとおりじゃ、少年よ。おぬしは死んだのじゃ」
「正確には殺されたとなっています、たしか部屋が爆発して破壊されたともあります」
美女に訂正されるように言われる、何で何もない家が爆発するんだ?
「おぬしの持っておったあのVRベッドとかいうゲーム機かの、あれに生産ラインで細工されておっての」
「エネルギーパックの配線とかいろいろとされて、最後に爆発する仕組みになっていました」
「それで俺がゲーム中に爆発されたと言うことか、ってか普通爆発しても機体が壊れる程度の強度はあったはずだ」
VRベッドはその特性上どんな衝撃爆発火事の中でも、人一人くらいは3日くらい余裕で守りぬく。
空気とかもエネルギーパックとは違う系統の電力を持っているので、エネルギーパックが壊れても持続する。
「それはこっちの不手際なのじゃよ、悪魔の馬鹿がいての。そいつがそのVRベッドに魔術的な仕掛けをしておったのじゃ」
「それが原因であなたはその爆発に巻き込まれて、死んでしまったのです」
「しかも魂すらばらばらにする術式を使っていたものだから、おぬしの魂は半分なくなっておったんじゃ」
「でも助かったってことはもう半分があったのか?」
「それはあなたが『セイントグローリー・オンライン』をしていたからです、あのゲームは人の魂を移し変えていたみたいなのです」
なにそれ、ってみんな知らずに魂の半分をあの世界に送っていたってこと?
あ、でもあのゲームした人が記憶力がよくなったとかあったな。
「そのおかげでわしらはおぬしの魂をこっちに戻せたっていうことじゃ、魂の半分は神気で構成したのじゃが」
「そのおかげで時間がかかりました、人間時間で1000年は経ってしまったのです」
「1000年!?」
「しかもおぬしの魂があの世界とは切り離されたものだから、輪廻に戻すこともできなかったのじゃよ」
「だからあなたには異世界に行ってもらいます、その世界はあなたがプレイした『セイントグローリー・オンライン』の似た世界です」
「『セイントグローリー・オンライン』にか?でもどうしてだ?」
「さっき行った事ですが、あなたのたましいの半分はあの世界にあったのです」
「じゃから元の世界よりあっちの方が縛りがない、しかもおぬしは『神子』になれるからの」
「しんし?貴族かなんかなのか?」
「神の子という意味じゃ、SGOですべての種族を経験したものがなる種族じゃ」
「しかも条件が全種族を200にしたものだけでしたから、あなたは条件に当てはまるのです」
言い換えれば神になったってことだろう、下手するといろいろとありそうだな。
「SGOの世界ではある意味神と同じじゃ、ほかの神もおぬしに手助けしてくれるじゃろう」
「それってすごいのか?」
「SGOの神々より高位になるからですね、何せ私たちが神気を与えたのですから」
「俺の加護ってあなた方になるのですか?」
「うむ、エクストラスキルで創造(劣化版)と神眼(劣化版)がつくはずじゃ」
「最初はなんとなくわかるが、神眼(劣化版)はなんだ?」
「多分私の方の力が流れたのでしょ、魔眼とか聞いた事はありますか?」
「ああ、一応ゲームとかしてるとスキルで何個かあったな「鷹の目」とか「蛇の目」とか」
「神眼はそういった物の強化してあります、あとあの世界でいろいろなステータスもみれます。
みれないのは神々のステータスくらいです、許可があればみれると思いますが」
「ある意味すごい目になったな、気をつけないと」
「そんでわしの能力で創造(劣化版)じゃ、簡単に言えば生命は作れないぐらいじゃな」
「生命以外はOKなのか?」
「そうじゃよ、でもできるとしても魂がない肉の塊にしかならんしの」
「なんかすごいのじゃないか?ほかには何があるのだ?」
「『神子』はほかの神の力を借りることができます、これは種族固定スキルってやつですね」
「もしかしてほかの種族になるのは、魂に神の力を借りていたって定着させるためなのか?」
「そうじゃよ、ある意味すごいことじゃよ」
「あとはカンストが無くなったくらいですね、可能ならレベル999になれますよ」
「つまり無限に広がるってことか」
「そうです、それと今までの経験値の枠が1/10になってますから」
「レベルが上がりやすい?」
「スキルもそうです、SPが同じく1/10になっています」
ある意味すごすぎです、『神子』は人間じゃないな。
装備も何でもありかもしれんな、下手すると。
「あと荷物はもともと持っていたものをそのままにしてあります、容姿はあなたが最後に選んだ人族侍大将を子供にした感じです」
「なんで人族なの?」
「言ったじゃろ、おぬしの魂がゲームで見つかったと」
「だからその容姿になるのか?ってか職業侍大将のままか?」
「いえ、職業は意味がなく何でもできるようになります。もちろん名乗りたい職業をなのればいいのです」
「まさか噂になってたレア職業なのか?たしか『極めし者』とか言う」
「そうじゃよ、ある意味称号にもなっているから名乗らなくてもいいぞい」
「後は何かありますか?」
「なんかまだありそうな気がするが、いいやもう」
「そうか、なら送るとするかのう。SGOへと」
俺を丸い光がつつみこむ、どうやら転生をするみたいだ。
どうやら球体になったみたいだ、薄い膜みたいに見えるけど弾力じゃなく硬い丸いものをなでてるみたいだ。
「それじゃいってこい」
「がんばってください」
そういうと俺の下に黒い穴があくとそこへとすいこまれていく。
「ここに来てテンプレかよ~~~~~!!!」
「お約束じゃ!」
次あったら絶対に殴ろうあの爺神やろう、それもぼろぼろに。
Side神
いったようじゃ、あやつめなかなか面白い逸材だったかもな。
次ここにきたら神の地位をあたえてみるかの、そのほうが面白そうじゃわい。
「でもよかったのですか?彼にあのこと伝えなくて」
「なに、いいんじゃよ」
「まさかSGOが天界が作ったゲームで、そこで神の子を選別するためだったものだとは思わないでしょうけど」
「そうじゃな、しかも魔界の者がそれに気づいて手を出してきたからのう」
「しかも彼をSGOとそっくりな世界を作ったのでしょう?どうするんです?」
「なに、もともとSGOはあったのじゃ。わしはあの世界にパスをつけただけだったんじゃし」
「それを手伝わせた天使たちが倒れたのもわかってるのですよ」
「いや、いいでわないか」
「よくありません、今日という今日はもうゆるしません」
「いや・・・まて・・・」
女神の手には放電してる塊がうまれておる、まるで怒りにあわせるように大きくなってるのじゃよ。
わしは振り向いてできるだけ全力でにげだす、しかし女神はわしの行動を呼んでおったわ
「天誅です!」
「うぎゃああああああああああああ」
その悲鳴は天界中に響き渡ったと天使たちが後日噂をしていた。
Sideout
SAVE
はじめちゃいましたw
いや~まさかこれを考えていると面倒なことが多いような。
亀更新なのですみません。
次回「ロード01:始まりと始まり」
人は神や悪魔に遊ばれるのか?