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聖魔の勇者〜やがて伝説となる聖女~  作者: 朝霧直刃


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第12話「目覚めた先に」

「ん……う……ん……ここは……」


「ん? 起きたかガルナ。粥ができてるぞ」


「ダリアス……? アルケイドは……?」


 ガルナは目を覚ますと教会のベッドの上にいた。

 どうやらダリアスが移動させてくれてたらしい。

 ダリアスはエプロン姿でガルナに笑いかけるが、当人のガルナの一言に吹き出した。



「アルケイド……? あっはっはっ! 夢に伝説の勇者さまでも出てきたのか?」


「うぅ……どうしてそんなに笑うの!」


「これが笑わずにいられるか! しかし、我がアークス帝国の勇者・アルケイドの夢を見るとは。ガルナもまだまだ子供だな」


「むぅ……」


 微笑ましく言うダリアスにイマイチ納得できないガルナは不服そうにダリアスを見ながら唇を尖らせる。

 夢で出逢ったのは事実なために否定もできなかった。


「さあガルナ、顔を洗ってこい。メシにするぞ」



 かといって肯定もしたくはなかった。だからどうしたものかと考えているとすぐにダリアスは洗顔をしてくるようにと催促してくる。それだけ言うとダリアスは教会備え付けのキッチンの方へ消えていった。


「……はーい」


 ガルナはこれ幸いとそれには元気よくーーというわけにも気分的にはいかないが、それでもダリアスの言われた通りに顔を洗うべくベッドから床へ足を下ろして立ち上がり、ダリアスが近くの椅子の背もたれに掛けていたタオルを一枚、その手で取ってから教会の外への扉に手を掛けたところでーー


「きゃあああああ!?」


「っ!?」


「な、なんだ!?」


 そんなとき、少女のものと思われる甲高い悲鳴が聞こえた。

 キッチンにいたダリアスもすぐさまその声を聞きつけてガルナの元にやってくる。


「わからない……けど、女の子の声みたいだった」


「……ガルナ、メシは後回しだ。様子を見に行くぞ」


「う、うん……」


 この村に残っているのはダリアスとガルナだけのはず。

 だとしたら答えは簡単で少女の声は村の外から来た人物であることが高いとダリアスは勘付いた。

 そこで先ほどまでしていたエプロンを外して剣を装備するとダリアスは教会の出入り口の扉に耳を当てて外の物音に聞き耳を立てる。


「ダリアス……?」


「ガルナ、魔物がいるようだ……」


「えっ? また!? あっ……」


「あぁ……まただ」


 ダリアスの一言に思わずガルナは大きな声を上げてしまう。そのことにすぐに気付いて口許を両手で覆うがダリアスはそれを咎めることはなく真剣な表情で肯定した。


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