第10話「寝床を求めて」
「教会は意外と荒れていないな。今日はここで眠るとしよう」
「うん……そうだね……っ」
「ガルナ、丁度いいことに毛布も見つけたぞーーと何を落ち込んでるんだ」
その後、寝床を求めて村中を見て回ったガルナとダリアスは教会へ辿り着く。
ガルナが先ほどまでいた教会は外観ほど傷ついてはいたものの、教会の中はほとんど魔物たちが襲ってくる前と変わりはなかった。
そんな中、ダリアスは毛布を人数分見つけるとガルナに差し出した。
しかし、ガルナはどことなく浮かない表情を浮かべていた。
「あのときの私はまぐれだったのかなぁ……って」
「ゴブリンを倒したという話の件か」
「うん……あのときは思うままに体が動いたのにダリアスとやったときは体が重くて剣も重くて……全然動けなかった」
「ふむ……それはもしかしたらーー」
ガルナの言葉にダリアスはガルナの隣に座ってから自身の顎に手を添えて考えた。
するとひとつの考えに至る。
「もしかしたらって!?」
「まあ落ち着け。そのときは生きることに必死だったんだろう」
「それはそうだけど……」
身を乗り出すように前のめりで注目するガルナに片手で制しながら落ち着くように諭して続けた。
しかしガルナはどこか納得していないようにもダリアスの瞳には映る。
「これから強くなればいい。剣の稽古ならオレが相手になってもいい」
「え? 本当に!?」
「ああ、だから今日は静かに眠ることだ」
「うん……わかった……」
それを聞いてガルナは安心したのか徐々に眠気が襲ってくる。
「おやすみガルナ」
そんな様子を見て察したダリアスはガルナに毛布を掛けてあげるとそう告げるのだった。
「ん……私は……たしか、教会に行ってダリアスと……」
「また来たのか我が空間に」
「え!? あなたは――アルケイド!?」
ガルナは気づくと怪しい男と出会った空間にいた。
そしてそこには怪しい男――アルケイドと名乗った男がまたも姿を現す。




