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殺し屋  作者: ゆっきー
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SIK

 この世界には殺し屋という者が存在する。ある程度裏の世界に入っていない者たちは知らない職業、それが殺し屋だ。殺し屋たちは今日も血の花を咲かせている。

・・・

 俺は柳雪、SIK所属の殺し屋だ。殺し屋の世界は人が思っているより楽だ。サラリーマンのように外に出て客を探さなくとも客は来る。一回の依頼で数千万は行く。だから俺はこの職業が好きだ。そんなある日俺はSIKのボスに呼び出されていた。

 「失礼します。」

 「お、来たか。S」

Sとは俺のコードネームだ。いつどこで誰が盗聴しているか分からない。そのため依頼などを受ける際もボイスチェンジャーはもちろん、相手のことも苗字の頭文字で呼ぶようになっている。そして標的も依頼人に紙に名前を書いてもらい折りたたんだ状態で渡すようになっている。他にもいろいろしている。それほどまでに注意しているのだ。

 「で、何か御用ですか?」

 「ああ、お前に依頼があってな。」

 「標的は?」

 「今回は殺しではない。」

 「は?殺し屋なのにですか?」

 「ああ、今回の依頼はSIKに新しく入ったガキ三人の教育だ。」

そして俺は三枚の写真を渡される。一枚ずつに違う子供が写っていた。普通なら写真を見ただけでは分からないだろう。だが裏の世界で暮らす者にはわかる。この子供たちの異常さが。

 「どこまで仕込んであるんですか?」

 「まだまだだ。全員16歳のガキだ。」

 「16?なんでその歳なんですか?」

通常殺し屋になるやつらは赤ちゃんや2歳程度の小さい子供であることが多い。理由としては過去が存在しないからだ。表世界との繋がりは薄い方が裏世界では生きやすいとされている。そのため過去が裏世界での生活に影響する可能性が高いため普通なら16歳などは入れないのだ。

 「うちの殺し屋にいた奴のガキたちでな。本来ならそいつらは殺し屋から足を洗って情報漏洩を防ぐために監視をつけて数年見張らさせるのだが、そいつらは中々殺し屋をやめなくてだな。子供たちのお金を貯めるためだとかで。それでその依頼の途中にそいつらは死んだ。」

裏世界ではよくある話だ。子供のために金を稼ごうとして死ぬ。珍しいわけではない。だがその場合子供たちは施設に入れるのが普通だ。

 「どうして施設に入れていないんですか?」

 「それはだな。Y1がそのガキどもを気に入って自分で育てていたんだ。施設に入れるように言ったのだがかたくなに断られてな。そしてガキどもが16になりY1がお前にガキどもを殺し屋にするように依頼をしてきたんだ。」

 「子供たちからの同意は?」

 「取ってある。そもそも裏の世界で育ったようなガキだ。殺しに抵抗がそもそも少ないんだろう。で、頼めるか?」

 「まあ、できるとは思いますが依頼料によりますかね。」

 「依頼料は依頼達成後2年間の休日だ。」

 「え!いいんですか?」

 「ああ、そもそもうちはお前に依存しかけている。この機に他の奴らも鍛えねばならん。お前が依頼を受けている間はY1も殺しに参加するそうだ。」

Y1は俺と同期で殺しではなく情報収集の方が得意だ。そのため最初の内は一緒に鍛えていたがここ数年はあっていない。

 「わかりました。依頼は受けます。その子供たちはどこにいるんですか?」

 「それは僕が案内しようか。」

そういって急に部屋に入ってくる男がいた。

 「聞き耳でも立ててたのか?Y1」

 「僕は一応依頼人だよ?それに聞かれてまずいことなんてなかったでしょ?」

 「まあそりゃそうだが…」

 「ほらほら、さっさと行くよ。失礼しましたー。」

 「服を引っ張るな!あ、失礼しました!」

そして俺は半分引っ張られるような形で連れていかれるの出会った。

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