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35日後に退職する私  作者: 東雲いろは
6/8

残り30日


「どれもこれも琴線に触れないな」


 プリントアウトした多量の求人票を手にベッドに横たわる。

 せっかくの有給休暇中だというのに身体が休めない。

 定時に起きてご飯を食べ引き継ぎ作業をし、一日を終える。

 これでは何のために退職を決意したのか分からない。

 酒もタバコも博打もやらないし、そもそも興味が無い。

 休みを有効活用できない自分に我ながら呆れ返る。


「明日は休日出勤か」


 日中部長から催促の電話が来た。

 業務関連の後任者が決まったから引き継ぎをするので出社しろ、というもの。

 スカイプを用いて手順書を~と説明するも口頭での作業が望ましいの一点張り。

 非効率な旧体制にうんざりする。

 何だか疲れた……今日はもう寝てしまおう。

 ベッド脇に求人票を寄せた私は、甘美な微睡みへ身を委ねるのだった。





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