行ってくる
「私とムーはもういけるけど当の本人は大丈夫?なんか顔色悪そうだけど」
「大丈夫です。行けます」メ―さんは、そうとだけ言うと二人にもしものことがあったら俺のことを起こすように言った。
「それじゃ行くからそこで横になって。そうそう、じゃあ行ってきまーす」メ―さんが言い終わると同時にプツリと意識が消えた。
「薫はどう思う?やっぱ無しだよな?Aはこれがいいって言っているけど俺はないと思うんだよね」
「いや、Bは無しって言ってるけど絶対これがいいに決まっている」なんだか懐かしいような気がするな。けど、どこかおかしいような気がする。なんの違和感だろうか、あんまり頭が回らない。ぼーっとするようななんだろう。まぁいいか。でもなんか忘れているような気がする。何だっだけな。大事なことだった気がするけど。
二人が何の話か分からないが言い合っているが俺は上手く回らない頭のせいで返事ができない。この感覚は不思議だな。だけど、全部が全部どうでもいいななんか面倒だし。
突然俺の後頭部に強い衝撃が飛んできた。「痛った、くない?なんだ突然?叩かれたのに、痛くもなんともない。」振り返るとムーさんがいた。