助っ人
「呼ばれてきたよ~。なんか面白そうなこと言ってたけど誰がその子なの~?」
「来るの早いね。そこにいる奴のことなんだけど。どう、見た感じ?いけそう?」
龍さんと褐色の人が話す横でパーカーを着た少年は俺の方をじっと見ている。
「こことはの人たちはね、俗言うなんでも屋さん的なことをしている人たちだよ。だからそんなに怖がらなくてもいいよ。」俺の横で説明してくれる寅さんは、どこかうれしそうに見える。
「それでね、あの背の高い女の人がメ―さんで、その隣がムーさん。人見知りだから仲良くなるのは難しいけど頑張ってね」
「説明終わった?そろそろ行く準備するから覚悟しといたほうがいいよ。それと、大切なことが二つあるこから。まず、夢に飲まれないようにすること。これはそのまま自覚しないままだと二人の夢の中が混ざっちゃって大変なことになるから。次に、イメージ力。夢の中だから基本的になんでもできるけど、イメージできない事とか曖昧なことはとても危険だからきをつけること。」
最初の奴は何となく理解できる。夢を自分で自覚しないと歩夢の所にはいけないからな。でもイメージ力は何でいるんだ?夢を見るときなんて、そもそもイメージなんて意識してやってないし大体無意識だからちゃんとできるかなんてわかんない。けど、やらきゃ俺の数少ない友達がいなくなるのは嫌だ。