何とかなる?
「へー、それは大変なことになったな。別に興味ないわけじゃないんだけどさ。何、その夢?みたいなところにいる奴の力がなくなるせいでお前が消えちまうんだったら、そいつに力を取り戻させればいいじゃね?って思うんだけど。どう?」どう?って言われてもそんな事どうやってできるんだよ。
なんて内心思っていたらもう一人が補足をしてくれた。「それだけじゃわかんないでしょ。ごめんごめん、うちらの知り合いに夢とかに入れる奴がいるんだけど、そいつに連れて行ってもらうってことを言いたいんだよね。こいつの説明じゃ分かりにくかったよね。」「でも、すぐには無理でしょ?俺はいつあっちに行くか分かんないのに怯えながら待つなんて嫌だよ」なんて情けないことを言ってしまったんだと少し恥ずかしかった。けど、そんなことは言ってられない。
「あ、もう呼んじゃった。すぐにくるって言ってたぞ。まぁ、何とかなるから大丈夫だって」すぐ来るなんて言っても本当にすぐ来るかなんてわかんないし。「お、もう来たのか相変わらず早いね~」「へ?」
後ろを振り返ると、そこには背の高い色黒のお姉さんと俺と同じくらいの伸長で猫耳のついたフードをかぶっている人がいた。