さよなら
購買を出てからは、誰も近づかなくなった。それもそのはずさっきまで追いかけていたやつが突然両脇に有名人二人と一緒に歩いているからだ。
「そういえばお前たちの名前ってなんだ?」成り行きで、付き合うことになった男のほうから当然の質問が飛んでくる。俺の隣では女のほうと孝志が、確かにみたいな顔をしている。
「薫って言います。あなたたちの名前も聞いていいですか?」自己紹介が終わらずに購買から出てきたから当然なのだがそれをなぜ購買場でしなかったのだろうか。「自己紹介とかめんどいから、俺は東の龍そっちは西の虎で覚えておいてくれ。呼ぶときは龍と虎でお願いするわ」男はそう言って門のほうを指さした。俺と孝志は周りを警戒しながら警察のほうに駆け出した。「ん?そこの君たちこの学校に不審者が侵入したそうだが大丈夫か?」
警察のおじさんは心配そうに俺たちに話しかけてきた。「こっちの人が今回学校に侵入してきた人です。
そして被害などは何もありません」俺は心配祖にする警察のおじさんに今回のことを報告する。報告を聞いたおじさんは、すぐに孝志を逮捕してパトカーに乗せた。孝志は、俺に向けて「二度とここには来ないから!けど、願い事は自分でかなえられるように頑張ってみるわ」震える声で言った。
「もういいのか?」後ろから龍さんの声がした。
「はい。彼とはここまでの関係なので」俺が少し孝志との別れを悲しんでいるとどこからか花火の音が聞こえた。そこには、宙に浮くくす玉があった。「あれは」困惑していると。パンと破裂した。
「おめでとう!君は僕のお題にクリアしたよ!」紙吹雪とともに垂れ幕出てきた。