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これは、知っているのに知らない君と3年越しにまた恋をする涙の物語  作者: 雨夜かなめ
3章 一人の人生に二つの人生
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裸の付き合いと愛の形

『ヘックション』


「まって、さっむ」


身体が冷えて思わずくしゃみをしてしまう。

小雪の身体を心配していたが、それどころではなさそうだ。


びしょ濡れの服を脱ぎ、どこに置けばいいのかわからないのでとりあえず床に畳んで置いておく。


風呂場に入り、お湯を出して冷えた身体を温める。


せっかく風呂に入ったし、身体も一緒に洗うことにしよう。

綺麗に並べられた容器から、シャンプーを出して髪につける。


わしゃわしゃと髪を洗っていると、頭上から小雪と同じ花のいい匂いが香ってくる。

小雪のいい匂いの元は、どうやらこのシャンプーみたいだ。


髪をある程度洗い終えてシャンプーを流していると、ドア越しに人影が見えた。


脱衣所からは、『ピッ、ピッ』とボタンを押す音が聞こえてくる。

洗濯機は脱衣所にあったので、おそらく小雪が俺の服を洗濯してくれているのだと思う。


俺は気にせず髪を洗い流す。


そして、一通り身体も洗い終えて浴槽に浸かる。


しかし先ほどから小雪は脱衣所で何をしているのだろう。

小雪の人影が見えてから10分くらい経っているが、まだ脱衣所にいるみたいだ。

それに、さっきからずっと風呂の前でうろちょろしている気がする。


「小雪ー?何してるんだー?」


思わず気になってそう聞く。

しかし、さっきからうろちょろしていた小雪は急に立ち止まり何も言わなかった。


「湊音...入るね」


『ガラガラ』


しばらく黙り込んでいた小雪が、俺の返事を待たずして風呂場のドアを開ける。


前にも女の子と風呂に入る機会が2回あったから、ほんの少しだけ慣れていたつもりだった。


でも、今回は今までとは話が違った。

小雪は、服も薄い布1枚すらないありのままの状態で風呂場に入ってくる。


突然入ってきたから脱衣所の方に顔を向けていた俺の瞳に、小雪の白くて綺麗な身体が目に刻まれるように入る。


そんな俺の視線に気づいた小雪は、少し恥ずかしそうに身を縮こませはするものの、特に胸を隠したりはしなかった。


そして何も言わずにバスチェアーに座り、蛇口を捻ってお湯を出し髪を洗い出す。


風呂場には、お湯が床に打ち付けられる音だけが流れていた。


特に何も喋らず黙り込んでいた俺と小雪2人の風呂場には気まずい雰囲気とは違う、独創的というか不思議な雰囲気が流れていた。


髪と身体を洗い終えた小雪は自然と俺の入っている狭い浴槽に入ってくる。


俺も小雪も布1枚もない状態で、狭い浴槽の中で身体をピッタリとくっつけ寄せ合う。


小雪の鼓動を、何も隔てず直に感じる。


『ドクドクドク』


小雪の鼓動は、今までにないくらい早く感じた。

でも、その鼓動は小雪のものなのか俺のものなのかわからないくらいに俺の鼓動も早くなっていたと思う。


さっきまでの雨で冷え切っていた身体は、今ではのぼせるくらいに熱くなっていた。


俺の身長的に小雪を見下ろすと、丁度小雪の胸が見えてしまう。

3年前とは全然違った小雪の身体を、男の俺は無意識にまじまじと見てしまう。


「ねぇみなと、おっぱい見過ぎだよ...」

「そんなに見られると、ちょっとはずかしいな...」


そんな俺も、3年前とは違って男になっていた。


触れると自然と手が流れるようなスベスベの肌や、成長した胸だったり、昔よりもより女の子らしい身体を見ていると、そんな3年前とは違う成長した小雪に興奮を抑えられずにはいられなかった。


「ごめん」


どちらも布1枚もない状態で、隠し用のない俺のそれが小雪の身体に当たってしまう。


「ううん、いいよ」

「湊音が私で興奮してくれてるってことでしょ」

「すごく嬉しいの...」


そう言って、小雪が向きを変えて抱きついてくる。

小雪の柔らかい感触を胸で感じる。


「私、湊音に女として見られてないんじゃないかって不安だった」

「湊音は、そういうの興味なさそうだったし」

「私のことを、ただの気の合う幼馴染としか思ってないんじゃないかって思ってた」

「でも、こうやって私で感じてくれて、女として見られてるんだってわかってすごく嬉しいの...」


小雪は、俺の首に顔を埋めながらそう言った。


「今の小雪は、その胸は大きいし、すげー可愛いし昔と全然違う」

「そんな、昔と違う女の子らしい小雪を見たら俺もこうなっちゃうんだ」

「実は、今まで小雪をそういう目で見てはいけないって我慢してただけだ」

「もちろん、今もそういう目的じゃないけど、小雪はすごい女の子になっていてその...」


「小雪は...すごくきれいだ」


「本当?嬉しい」


俺は、小雪と何年も前から一緒にいたのにも関わらず、まだまだ知らないことばかりだ。

知っていることと言っても、どんな食べ物が好きか、どんな動物が好きか、このくらいだ。

小雪がこんな思いだったなんて知らなかった。


だからこそ、これからは小雪のそばにずっと居て、もっと小雪のことを知りたいと思う。

その人のことが愛おしくてたまらない、たくさん知りたい。俺は、これが愛の形なんだと人生15年間生きていて初めて知った。


「こんなになって、もう言い逃れできないだろ」


「ふふ、それもそうね」


今の世の中、こんなに自分らしく接していける人は小雪だけだ。

悩みも、苦しみも、もちろん楽しみだって共有して生きていきたいと思った。


一番大切な人だ。


「あー、もう無理だーーー」


そんな中、突然小雪が叫んで浴槽を後にする。


『ドンドン』

『ガラガラ』


小雪の走っていく足音と、ドアが勢いよく開く音などいろいろな騒音が風呂場に響き渡る。


「ちょっと調子乗りすぎたかなーー」

「やっぱり、恥ずか...」


どんどん声が離れていく。


風呂場のドアを開けっぱなしにして、小雪は脱衣所のドアも勢いよく開けてこの場を走って後にした。


「小雪...俺も恥ずかしいから...」


息子よ早く鎮まりたまえ。


そんな自分の息子と対話するが、さっきの小雪の身体が脳裏によぎってなかなか鎮まらない。


小雪と裸でくっついて、心拍数と共に上がった体温でもうのぼせる寸前だったので、息子を必死に鎮めて俺も浴槽を後にする。

"作者からのお願いです"


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面白くないけど最後まで読んだから、星ふたつ

頑張ってるから、星みっつ

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