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これは、知っているのに知らない君と3年越しにまた恋をする涙の物語  作者: 雨夜かなめ
2章 3年ぶりの再会と多くの謎
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2人の関係

「3年前って、望月さん記憶が戻ったのか!?」


望月さんは、今日の朝、この日記を思い出したように書いたと言った。


この日記の内容。

書かれているのは3年前の日付で、母と父が喧嘩している。

そして、明日友達を探しにいくと書いてあって、この次の日に俺と出会った。

小雪の置かれていた状況と同じだった。


俺は、望月さんは小雪と関係があるのではないかとまだ少し疑っている。


望月さんと今まで関わってきて、小雪とは性格もまったく別人だとわかっている。

でも、名前も同じ、見た目も同じとなると、関係がない方がおかしいことだ。


望月さんは、小雪ではないのに疑っているのはすごく失礼なことだと思う。


でも、小雪と再開した俺は、望月さんのことを疑わずにはいられなかった。


3年前の記憶が戻れば2人の関係について何かわかるかもしれない。


「いえ、やっぱり3年前のことは何も思い出せないです」

「このページが書けたのも、本当になんとなくこんな内容な気がするだけです」


望月さんは、『なんとなく』と曖昧な表現をする。


望月さんも、現状のことを理解してないのだろう。

日記が書けたのは、記憶を思い出して書いた訳ではなくて、本当に無意識に書いた感じなのだと思う。


「謎だな」


「謎ですね」


二人して頭を抱える。


現状わかっているのは、謎のノートの存在をいきなり思い出して、望月さんが最初のページに無意識に書き込みをしていた。

そして、内容は3年前のもの。


今わかるのはこのくらいか…

考えるにしても情報が少なすぎだ。


「わからないものはしょうがない」

「次のページも、今回と同じで突然思い出すかもしれないし、とりあえず様子を見てみよう」


「そうですね」

「このページの内容が、元の内容と同じものかもわからないですしね…」


確かにそうだ。

そもそもこの内容が、元の日記の内容かもわからない。

この内容が、元の内容と同じというのも、あくまで仮定でしかない。


とういうことは、日記の内容が小雪の昔の話のようなのは、たまたまなのかも知れない。


とにかく、今の少ない情報では、これ以上はどうしようもなさそうだ。


そんな中、望月さんが口を押さえて小さなあくびをする。

リビングの壁にかけられた時計を見ると、23:00を指していた。


思っていたより長時間話し込んでいたみたいだ。

望月さんは、とても眠そうに目を閉じたり開けたりしていた。


寝るのを我慢して、俺の謎について一緒に考えてくれていたらしい。

望月さんの性格からして、眠いとはいえなかったのだと思う。

日記に気を取られて、そこまで配慮できていなかった。


望月さんは、いつも学校に早くきていたので、早寝早起きを心がけているのだろう。

俺のせいで、睡眠不足にさせるわけにはさせない。


この日記とは、ゆっくり接していくことにしよう。

そう思った。


「ごめんね望月さん。付き合わせてしまって」


眠かったよねと付け足して、謝罪する。


「そんな、全然大丈夫ですよ」

「こちらこそ、力になれなくて申し訳ないです」


「いや、人に話す事ができてだいぶ心が楽になったよ」

「それに、望月さんが俺の問題を一緒に背負って、考えてくれた、その気持ちがすごく嬉しいよ」

「今日はありがとう」


お昼の雨の下でのこと、落ち込んでいた俺を、望月さんなりににぎやかな雰囲気で励ましてくれたこと。

今日のことを心から感謝をする。


「本当によかったです」


望月さんは、とても安堵したような慈愛に満ちた顔でそう一言だけ言った。


「よし。今日も疲れたし寝るか」


「そうですね。私も頭をたくさん使って疲れました」


望月さんは、ふらふらとソファーから立ち上がり背伸びをしながらそう言う。


二人並んで洗面台で、歯を磨く。

鏡に写った望月さんは、目が閉じているのか空いているのかわからないくらい眠そうな目で歯磨きをしていた。


お互い歯を磨き終えて、洗面台のドアを開けて外に出ようとすると、望月さんは、鏡の前で立ち尽くして動こうとしない様子だった。


「望月さん?」


呼びかけても『ん〜』と言う反応で、寝ぼけた感じだ。

やっぱり大丈夫ではないくらい眠そうだ。


夜遅くまで付き合わせた俺の責任でもあるので、望月さんの手を引っ張って洗面台を後にする。


寝室に望月さんを連れてきた。


「ほら、望月さん寝室だよ」


「ん〜、ん〜」


寝ぼけて、俺の言葉は脳まで届いていなさそうだ。


「俺はソファーで寝るから、手を離して欲しいのだけど…」


「ん〜。だめでふ。湊音くんも一緒にベッドで寝ましょ」


「いや、俺はソファーで寝られるから」


そう言って望月さんの手を振り解こうと、腕を軽く振る。


「逃しませんよー」


そう言って、望月さんが抱きついてきた。


「ちょいちょい、寝ぼけすぎですよ望月さん」


胸が、胸ががっつり当たってますから。

寝ぼけているのか、俺の羞恥心などお構いなしの甘えモードだ。


「ん〜、かんねんしなしゃい」


「わかったから。寝る、ベッドで寝るから」


ベッドと言っても、別に寝るだけだ。

意識しなければ普通の寝具だ。

そう自分に言い聞かせる。


「わかったのならいいのです」


そう言って、望月さんは俺を抱きしめるのをやめて、腕にしがみついてくる。

抱き着くのはやめないらしい。


もう、腕なら別にいいか。

寝ぼけているから、多分何を言っても甘えモードは治らなそうだ。


二人で布団に潜り込む。

布団の中は、望月さんの匂いでいっぱいだ。

なんだか、花の良い匂いがして眠くなってくるな…


「じゃあ、電気消すよ」


そう問いかけた時には、望月さんは既に『すぅー、すぅー』と可愛らしい寝息をたてていた。


「湊音くん、わたしはここにいますよ…」


寝言で何か言っている。


「望月さん、いつもありがとう」


望月さんの頭を撫でながら、いつも気恥ずかしくて言えない言葉を伝える。


そんな望月さんは、なんだかとても心地の良さそうな顔をしている気がした。


すやすやと気持ちよさそうに寝ている望月さんを見ていると、俺も眠くなってきた。

瞼が落ちてきて、目を閉じる。


そんなこんなで色々あったが、2回目の24日はとても幸せなまま幕を閉じた。


~次の日~


そして25日の朝。

目を覚ますと、天井そして周りの風景が、昨夜最後に見たものとは違った。


周りを見渡すとそこは俺の寝室だった。


"作者からのお願いです"


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面白くないけど最後まで読んだから、星ふたつ

頑張ってるから、星みっつ

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