4月24日...
「ザー」という雨音がうるさくて、目が覚める。
固まった体を伸ばす。
昨日の疲れが、しっかり取れているのか体が軽い。
よく眠れたみたいだ。
タイマーは、自分で消すまで鳴り止まない仕様なので、今日も音がなる前に起きてしまったみたいだ。
早起きはいいことだ。
清々しい朝に気分がいい。
たくさんの謎に包まれて、切羽詰まっていた心が少し楽になった気がした。
とりあえず、体を起こしてカーテンを開ける。
先ほどから雨音がしていたが、今日は残念ながら雨だ。
雨の富士山は、いつもとは違ったしんみりとした雰囲気を纏っていた。
朝の霧と相まって、今日は一段と綺麗だ。
そんな富士山を横目に、スマホを手に取る。
昨日1日会えていなかった望月さん、詩乃や叶翔からなにか連絡が来ているかもしれない。
電源ボタンを押してスマホの画面を表示する。
しかし、スマホは昨日と同様に沈黙を貫いていた。
またかよ…
スマホの充電が切れていたのだ。
でも、昨日と同じミスをしないように寝る前に充電コードを刺したか確認したはずだ…
寝る前は、確かに充電がされているのを確認した。
でも、充電コードは、床に転がっている。
昨日と同じパターンなら、今日も遅刻だ。
時間を確認するため、リビングに移動する。
案の定、壁にかけられた時計の針は、11:00を指していた。
また、遅刻確定である。
いつもなら、遅刻の場合、焦って準備をしている。
でも、今回はいつもと状況が違う。
小雪とマスター以外は俺の姿が見えない。
そうなると、学校に行っても誰にも俺の姿は見えないから、いつ登校しても大丈夫なのだ。
まあ、これ以外のメリットは何もないが。
とりあえず、昨日風呂に入り損ねたのでゆっくり風呂に入る。
風呂から上がり、テレビをつける。
学校に行かないでテレビを見ている時は、何だかドキドキする。
いつもは学校にいる時間なので、普段は見られないニュースがやっていた。
呑気にテレビを見ながらドライヤーで髪を乾かす。
「こんにちは。こちらの現場からは、今日のお天気を紹介します」
テレビでは、お天気コーナーがやっていた。
綺麗なお姉さんが天気について紹介するみたいだ。
不覚にも画面をじっと見つめてしまう。
「今日、4月24日は、全国的に雨空が広がるでしょう」
え、今なんて言った?
思わず、ドライヤーの電源を切る。
4月24日と聞こえた気がする。
衝撃の出来事がたくさん起こった昨日のことは忘れもしない。
4月24日は昨日で、今日は25日だ。
ニュース番組が日にちを間違えることもあるのだな。
まあ間違えただけだろう、と深くは考えず、ドライヤーの電源をつけて引き続き髪を乾かす。
髪をある程度乾かして、ドライヤーの電源を切って机に置く。
「フォン」
そんな時、充電していたスマホの起動音が寝室から聞こえる。
充電が完了したみたいだ。
寝室に戻る。
早速スマホを手に取り画面を表示する。
「え?」
4月24日。
スマホのロック画面には、そう表示されていた。
先ほどのニュース、それにスマホの日付、2つとも24日を示していた。
今日は、24日なのか…
非現実的なことが立て続けに起こっている今、そう思い始める。
正確なカレンダーが、2つとも間違っているなんてことは流石にないはずだ。
そうだ。
昨日、24日に日記を書いたはずだ。
あれを確認すれば昨日が24日で、今日が25日だと証明できる。
床で寝ているバックを無理やり起こして、日記を書いたノートを取り出す。
ノートを開く。
「まて、本当に何が起こっているんだ…」
訳がわからなくなり思わず独り言が漏れる。
昨日日記を書いたページは、真っ白だった。
そこには、何も書かれていなかった。
ノートは、最初から何も書かれていないような状態だった。
「いや、そんな訳はない。」
「確かに、昨日このノートに書いたはずだ」
何かの間違いかと思い、ノートをペラペラとめくる。
しかし、どこのページにも昨日の日記はおろか、全て白紙の状態だった。
文字が消された痕跡もない。
というか、昨日帰ってきてすぐに寝たから、ノートには一度も触れていないはずだ。
そもそもニュースが日付を間違えるなんてあるはずがない。
全ての国民が見る番組であり、間違えないように入念にチェックされているはずだ。
まるで、《《昨日のことがなかったかのように》》、ノートは消えていた。
ノートを見て、俺の中の推測は確信に変わった。
信じられないが今日は、4月24日だ。
そんな困惑と共に、24日がまた幕を開けた。
『ブチブチ』
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