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これは、知っているのに知らない君と3年越しにまた恋をする涙の物語  作者: 雨夜かなめ
2章 3年ぶりの再会と多くの謎
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4月24日...

「ザー」という雨音がうるさくて、目が覚める。


固まった体を伸ばす。

昨日の疲れが、しっかり取れているのか体が軽い。


よく眠れたみたいだ。


タイマーは、自分で消すまで鳴り止まない仕様なので、今日も音がなる前に起きてしまったみたいだ。

早起きはいいことだ。


清々しい朝に気分がいい。

たくさんの謎に包まれて、切羽詰まっていた心が少し楽になった気がした。


とりあえず、体を起こしてカーテンを開ける。

先ほどから雨音がしていたが、今日は残念ながら雨だ。


雨の富士山は、いつもとは違ったしんみりとした雰囲気を纏っていた。

朝の霧と相まって、今日は一段と綺麗だ。


そんな富士山を横目に、スマホを手に取る。


昨日1日会えていなかった望月さん、詩乃や叶翔からなにか連絡が来ているかもしれない。


電源ボタンを押してスマホの画面を表示する。


しかし、スマホは昨日と同様に沈黙を貫いていた。


またかよ…

スマホの充電が切れていたのだ。


でも、昨日と同じミスをしないように寝る前に充電コードを刺したか確認したはずだ…


寝る前は、確かに充電がされているのを確認した。


でも、充電コードは、床に転がっている。


昨日と同じパターンなら、今日も遅刻だ。


時間を確認するため、リビングに移動する。

案の定、壁にかけられた時計の針は、11:00を指していた。


また、遅刻確定である。


いつもなら、遅刻の場合、焦って準備をしている。

でも、今回はいつもと状況が違う。


小雪とマスター以外は俺の姿が見えない。

そうなると、学校に行っても誰にも俺の姿は見えないから、いつ登校しても大丈夫なのだ。


まあ、これ以外のメリットは何もないが。


とりあえず、昨日風呂に入り損ねたのでゆっくり風呂に入る。


風呂から上がり、テレビをつける。

学校に行かないでテレビを見ている時は、何だかドキドキする。


いつもは学校にいる時間なので、普段は見られないニュースがやっていた。


呑気にテレビを見ながらドライヤーで髪を乾かす。


「こんにちは。こちらの現場からは、今日のお天気を紹介します」


テレビでは、お天気コーナーがやっていた。


綺麗なお姉さんが天気について紹介するみたいだ。

不覚にも画面をじっと見つめてしまう。


「今日、4月24日は、全国的に雨空が広がるでしょう」


え、今なんて言った?

思わず、ドライヤーの電源を切る。


4月24日と聞こえた気がする。


衝撃の出来事がたくさん起こった昨日のことは忘れもしない。

4月24日は昨日で、今日は25日だ。


ニュース番組が日にちを間違えることもあるのだな。


まあ間違えただけだろう、と深くは考えず、ドライヤーの電源をつけて引き続き髪を乾かす。


髪をある程度乾かして、ドライヤーの電源を切って机に置く。


「フォン」


そんな時、充電していたスマホの起動音が寝室から聞こえる。


充電が完了したみたいだ。


寝室に戻る。

早速スマホを手に取り画面を表示する。


「え?」


4月24日。

スマホのロック画面には、そう表示されていた。


先ほどのニュース、それにスマホの日付、2つとも24日を示していた。


今日は、24日なのか…

非現実的なことが立て続けに起こっている今、そう思い始める。


正確なカレンダーが、2つとも間違っているなんてことは流石にないはずだ。


そうだ。

昨日、24日に日記を書いたはずだ。

あれを確認すれば昨日が24日で、今日が25日だと証明できる。


床で寝ているバックを無理やり起こして、日記を書いたノートを取り出す。


ノートを開く。


「まて、本当に何が起こっているんだ…」


訳がわからなくなり思わず独り言が漏れる。


昨日日記を書いたページは、真っ白だった。

そこには、何も書かれていなかった。


ノートは、最初から何も書かれていないような状態だった。


「いや、そんな訳はない。」

「確かに、昨日このノートに書いたはずだ」


何かの間違いかと思い、ノートをペラペラとめくる。


しかし、どこのページにも昨日の日記はおろか、全て白紙の状態だった。

文字が消された痕跡もない。


というか、昨日帰ってきてすぐに寝たから、ノートには一度も触れていないはずだ。


そもそもニュースが日付を間違えるなんてあるはずがない。

全ての国民が見る番組であり、間違えないように入念にチェックされているはずだ。


まるで、《《昨日のことがなかったかのように》》、ノートは消えていた。


ノートを見て、俺の中の推測は確信に変わった。

信じられないが今日は、4月24日だ。


そんな困惑と共に、24日がまた幕を開けた。


『ブチブチ』


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