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これは、知っているのに知らない君と3年越しにまた恋をする涙の物語  作者: 雨夜かなめ
1章 僕の知らないキミ
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新婚夫婦?

朝日が眩しくて目を開ける。


「あ…」


望月さんがこちらをじっと見つめていた。


「おはようございます…湊音くん」


ぎこちなく挨拶してくる。


「おはよう。望月さん」


「あの、これは違うんです」

「私も今起きたところなので、たまたま目が合ってしまっただけであって、寝顔を見つめていた訳ではないです」


挨拶を返すなり、早口で弁明をしてくる。


「えっと、まだ何も言ってないけど」


「とにかく、寝顔を見つめていた訳じゃないです。ほっぺも触ってないですよ」


天然な望月さんが、ペラペラと白状してくる。

俺は、寝顔を見つめられてほっぺたまで触られたらしい。


「ほら、起きたんですから早く準備をして出掛けましょう」


そう言って、望月さんは布団から出ていってしまった。


明らかに怪しい時の望月さんだ。

一様、他に何かされていないか身体中を確認する。


異常は特になかったから、ほっぺたを触られただけらしい。


本当に、旅行中の望月さんは、浮かれていて隅におけないな。


そんな事を考えつつ、俺も布団から出る。

いつもはもう少し布団の中に滞在しているのだが、今日は望月さんの買い物に付き合う約束がある。


とりあえず、ホテルの朝食バイキングに向かう。


バイキングレストランに到着すると、望月さんが先に到着していた。


対面の席に座る。

目の前には、朝食が乗ったプレートが置かれていた。


「湊音くんの朝食も用意しておきました」


「ありがとう、望月さん」


望月さんが先に準備しておいてくれたらしい。


全て俺の好きな物ばかりだ。

まるで、最初から知っていたみたいに的確なチョイスだ。


「あれ?俺の好物、教えたことあった?」


望月さんにそんな質問をする。

好物の話は、一度もしたことがないはず…


「確かなかったと思います」

「なんとなく、湊音くんの好きそうなものを選んでみたのですが、どう…でしょうか?」


望月さんの顔は、とても心配そうなだ。


「これ全部俺の好物だよ。ありがとう」


女の勘というやつは、思っていたより凄いらしい。


「それなら良かったです」

「早く食べましょう!私お腹空いています」


「わかった、わかった」


2人で手を合わせる。


「いただきます」


一緒のベッドで寝て、朝ごはんも2人で食べる。

なんだか、新婚の夫婦みたいだな。


こんな事を考えるなんて、俺のほうこそ久しぶりの遠出で浮かれているのかもしれないな。


「食べないんですか?湊音くん」

「このホテルのスクランブルエッグ、甘くて美味しいですよ」


そんな考え事をして、ボーとしていた。


望月さんの方を見ると、スプーンにスクランブルエッグをのせてこちらに差し出している。


「望月さん、流石に外だから」


2人の時なら良いが、周りの目がある時は流石に俺でも恥ずかしい。

望月さんも、この行為に慣れてきたのか一緒にご飯を食べるときの恒例行事になっていた。


それに、さっきから大学生らしき、男たちがこちらを羨ましそうな目で見ている。


望月さんが可愛いから見てしまうのは仕方がないが、あんまりジロジロみないでほしい。


「そ、そうですよね」

「ごめんなさい。時と場合がありますよね」


露骨に落ち込む望月さん。


あーもう、やれば良いんでしょ。


望月さんの手を上に上げて、スプーンに乗ったスクランブルエッグを食べる。


「まあ、悪くないな」


「じゃあ、もっと取ってきますね」


いや、もういらないですよ。望月さん??

そんな事を伝えるまもなく、望月さんはウキウキでお盆を持っていってしまった。


視線を感じ後ろを見ると、大学生たちがハンカチを口で下に引っ張って羨ましそうにみている。


現実で、あれをやっている人がいることに驚いた。


あまり人と一緒にご飯を食べたりはしていなかったが、たまには悪くないな。

そう思った。


「湊音くん、まだまだいっぱいありますからね」


いやもう、スクランブルエッグは大丈夫です…


"作者からのお願いです"


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面白くないけど最後まで読んだから、星ふたつ

頑張ってるから、星みっつ

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