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第36話 ゼアス・ピオン

少しづつ事件が進んでいきます(´・ω・`)

『腰をおったすけど、続きを行くっすよ。』

 ケレースは動画を再スタートする。


 ~・~・~・~


「あのクズについては、まぁ…大人の事情ってのもあるし仕方ないとしましょう。納得はいってないっすけどね。でもひとつ聞きたいことがあるんです。」

 丈二は難しい顔で組合長に向かって話す。


「何かね?」


()()()・ピオン」


「!!!…どうしてその名前を。」

 その名前を丈二が出した瞬間に組合長の顔が青ざめる。


「いえ。前にお話を聞いたときに、少し気になりまして調べたらこの名前に行きつきました。」

「そうか。そこまで行きついているなら…。」


「はい。彼がクズの弟で、死人や死んだ魔獣を使役できるネクロテイマーという希少な職業であったことや、冒険者であったこと。そして…今はもう死んでいるということ。」

「な…なんやて?にいちゃんその情報って…。そうゆうこっちゃな。」


「・・・。」


「偶然としては…出来過ぎやなぁ。」


「そうだな。我々としても、そこまでは調べが付いている。黒蜘蛛ブラックオッドランチュラは恐らく一度倒されて使役したうえで復活している可能性が極めて高いと調査結果が出ている。それが示すのはネクロテイマーの仕業であることと同一で、王国内でそれが出来たの人物は彼ひとり。」


「それが、あの場にいた()()()()()であった。」


「ああ。その通りだ。」


『じょっちゃん新情報。ここで言うかは賭け。』

 →【ベリーア帝国の所属のネクロテイマー:現在2名、クラウス・アポカリウス:冒険者A級ギルド死霊の園ギルドマスター、CT76:ベリーア裏組織に所属】


 →【CT76:本名ゼアス・ピオン。ベリーア裏組織「ブラックバズス」に所属の仮面の暗殺者[ブラックバズス極秘書簡]、冒険者組合ではロームス訛りの言葉を話す為ロームス人と疑い捜査中[ベリーア冒険者組合調査報告書]】


『えっ!!!これって。』

『生きてるってことだろうねー。』


 丈二は悩む…が、交渉術をONにして目を閉じながらゆっくりと話す。


「そして…。そして、彼は他の国で生きている疑いがある。」


「なっ‼お前それ…何故それ…クッ。」

「すみません。自分の情報ネットワークとまでしか言えません。」


「はぁ…。組合長として、もう少しポーカーフェイスでいなせれると思ったのだがね。新米冒険者がそこまで辿り着いていることに驚いてしまったよ。不覚だ。」


「ふむ。にいちゃんがその情報に辿り着いたっちゅーことは、()()()()()()なんだと思うんやけどな。でも、冒険者組合がそれを知ってるっちゅーことは、組合が絡んどるってことなんか?それ。」


 丈二は、「何故そうなっているのかは情報がなくてわからない。でも組合は知っているから情報を引き出すぞ」とメッセージを込めてカットレイに言う。


「カットレイ。恐らくこの顛末は()()()()()()。あるのは死亡登録程度。それは秘密裏に処理されたことを意味していると俺は推測を立てている。」


 カットレイも指揮官という戦略家職。そのメッセージをしっかりと受け取る。

「成程なぁ~元冒険者やもんなぁ。」


 組合長の顔に焦りで大粒の汗が噴き出ている。そして…。

「ご明察の通りだ。その一件は組合が絡んでいる。」

 と、2人の話に釣られて話し出す。


 ※ ※ ※ ※


 そこからは、概ね全てを見透かされていると思った組合長が、肩を落としながら真実を話し出す。


 貴族の三男として生まれたゼアス・ピオンは成人して直ぐにその能力を使い冒険者を始める。

 また、貴族同士親交のあった貴族領主の保護もあり、その領地の冒険者として弾頭を表しソロでC級冒険者まで上り詰めるも、ひとつの事件に関わることとなる。


 彼の居た街で、新米の冒険者の女性が失踪する事件が多発する。どの娘も外の小さな町や村から冒険者になるために出てきたもので、身寄りもない。ギルドに入っていたもの居たが、基本ソロでの行動が主であって、そこを狙われたのだ。


 ギルドは徹底的に調査をする。

 その調査の過程でひとりの冒険者が捜査線上に浮かぶ。


―――ゼアス・ピオンだ。


 彼女達を最後に組合受付で見た受付嬢や冒険者は、決まってゼアスがいたことを記憶していた。


 だが、彼もそう簡単に、それ以上の手掛かりを残さない。

 冒険者組合が動き出したことを悟っているとも思えるタイミングで、彼は街の外の目立つ依頼を遂行し、敢えてアリバイを作る。それでも冒険者が失踪する。このこともあり、冒険者組合は彼がこの事件に関係しているとは断言できずにいた。


 そんなときに、ひとつの問題処理依頼が冒険者組合に入る。


 カンビオンと呼ばれる魔物の死体が領主の敷地内の森で発見される。カンビオンは魔物サキュバスとインキュバスにより人から生まれた半人半魔で見た目美しい女性型の魔物である。

 

 その死体は、一部が切り取られ手足は反対に曲がり、歯は抜き取られていた。

 組合はそれの処理をする。


 カンビオンの羽や尻尾は精力剤にもなり人気が高いため、解体を進めるのだが、その過程で2つのことを発見し、それが衝撃的な事実へと繋がる。

「続きが気になる!」「面白そう♪」など思われましたら、下記にあるブックマーク登録・レビュー・評価(広告の下にある☆☆☆☆☆→★★★★★)をいただけると、嬉しいです♪


今後の執筆活動の励みになりますし、この作品の展開を考える参考にもなりますので、よろしくお願いします!

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