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[若月編] コールマンからのクエスト①

新章です。

この章も若月からスタートします。

 若月編


 くるるとのフィルムデートを楽しんだ後、若月はコールマン邸で食事をご馳走になった。こちらの世界に来てからの食事は、この家族に食べさせてもらってばかりだ。


 昼食の途中でも、二人の女子会は続く。

 特にあのカフェを思い出す屋台を若月もいたく気に入っており、その話で盛り上がった。

 どうやら、あのカフェを営んでいるのは冒険者で、今は本職を仲間に任せ自分は夜の飲み屋と昼の屋台を楽しんでいるそうだ。


「そうなんですねぇ。冒険者と言っても様々な生き方があるんですね。」

「そうそう。残念ながら今日はその人いなかったけど、私が御神託をして、この宿のお客さんだったんだよー。あまり強そうじゃなかったけどねー。」


 強くなくても頑張ってお金を稼いだんだろうなぁと、今から駆け出す冒険者稼業を前に、若月は少し親近感を覚えながら最後のパンを頬張る。


「嬢ちゃん待たせた。俺は店で飯を済ませているから、嬢ちゃんが良ければ組合に行けるぞ。」

「あ。はい。大丈夫です!くるるちゃん。今日はありがとうございました。また明日の朝ごはんご一緒しましょうね。」

「うん!楽しかったよーまた明日ねぇ~。」


 コールマンが若月に声を掛け、女子会はこれでお開きとなり、今日の本番である冒険者組合での登録に向けて店を出る。


 店から組合に向かう途中コールマンから今更な質問が投げかけられる。

「そう言えば、あの剣技で聞きそびれてたが、職業は「剣士」でいいんだよな?」

「あ。すみません。言い忘れていましたね。そうです剣士でレベルは4です。」


「おお。レベルは4なのか!それならギルドも早く見つかるかもな。」


 聞きなれない言葉で少し戸惑いながらも、若月はしっかりと質問をする。

「ギルドとは何でしょうか?」


「あぁすまんな。冒険者ってのは一人でいいんだが、基本的にはギルドっていうチームを組みランク…格を上げていくのが主流なんだ。それでいいギルドに入れたらいいなって思ってな。まぁ詳しくは受付のねぇちゃんに聞くんだな。」


 コールマンもその若月の()()を悟りしっかりと答える。


 その気持ちが若月にも伝わり彼女も笑顔で返事をする。

「はい!ありがとうございます。」


 ※ ※ ※ ※


 冒険者組合は、朝の依頼を片付けた冒険者で賑わっていた。

 一番空いている受付に並び番を待つ。


 途中、若い冒険者に声を掛けられるがコールマンがギロリと睨むと去って行った。

 後ろで笑っている冒険者はコールマンの客らしくコールマンにサムズアップをし彼を称えている。


「次の方~。あらコールマンさん。この前は素材の買い取りありがとうございました。今日はどのようなご用件で?」

 若く背丈が比較的小さい可愛らしい受付嬢が対応する。


「いやなぁ。ひょんな事から知り合いになった嬢ちゃんが、冒険者として生きていくってんで連れてきたんだ。」


「あら。そうなんですね。はじめまして。私は冒険者組合のリリアです。冒険者さんの受付をしています。以後よろしくお願いします~。」


「あ。はじめまして。私は若月と申します。よろしくお願いします。」

 ペコリと頭を下げる。


 リリアは、コールマンに断りを入れ若月のみを水晶の間に通す。

 そこで彼女が自国で職業を得たことを聞き、その職が適正であるかの確認をするため、御神託の紙がない彼女に自己申請用紙への能力値記入を求める。


 【名前:宮村若月】 ※(  )内は職業補正数値

 【職業:剣士 レベル4】

 体力値 70(+20) 魔力量 40(+5)

 力強さ 35(+10) 器用さ 30(+7)

 素早さ 32(+9)  賢 さ 18(+4)

 魔 力 22(+7)


 水晶にその紙を重ね彼女が魔力を込めると水晶が光り輝く。

 それを読み取りリリアは、差異がないことを確認し彼女に冒険者登録をするかを聞く。

 若月の答えは当然YESで、登録料金の銀貨1枚を支払う。

 リリアが何かを唱え水晶が光り、プレートのようなものを若月の前に差し出す。


「これで無事登録が終わりました。このプレートをお渡しします。再発行は金貨になりますのでご留意を。また、登録はファルムになりますが、身分証としての目印程度なので気にしないで大丈夫です。その他の詳しいことをお聞きますか?」

 登録を終えて説明をするリリアの笑顔に好意が持てる。


「はい。よろしくお願いします。」

 若月は笑顔で返事を返し詳しい説明をお願いするのであった。


 ※ ※ ※ ※


 リリアから一通りの説明を聞き、稼ぐためにはギルドの登録は必要だなと思った若月であったが、これからコールマンの仕事を手伝うことを告げ、その間に良い候補がないかを探して貰いたいと頼む。

 また、担当受付についての申し出がリリアからあり、そちらは勿論快諾した。


 少しリリアと談笑をしていると、コールマンが声を掛けてくる。

「おう。どうやら無事就職出来たみたいだな。ありがとなリリア嬢ちゃん。」

「コールマンさんお待たせしました。もっちろん!若月さんは無事今日から冒険者ですよ。」


「ありがとうございます。コールマンさん。リリアさん。」

 若月は二人にお辞儀をしお礼を伝える。


「実はな。これからあのにいちゃんから聞いたブラックマウント鉱石のポイントへ採掘に行くんだが、嬢ちゃんに護衛をお願いしたいと思う。護衛の依頼と併せて近場でこなせるクエストを斡旋してくれ。」


「お。優しいですね~コールマンさん。わっかりました。任せてください。えーと簡単なものを選んできますからその間に依頼書へ記入をしておいてくださいね。」


「わり~な。頼むわ。」


 コールマンが依頼として仕事をくれるのまでは分かったが、そこから二人がトントン拍子で話を進めるので若月は『?』となり固まる。

 そして、固まっているうちにリリアが戻ってきて依頼書の説明をしだす。


「コールマンさん。場所って南の街道沿いのあそこでしたよね?」

 小声でリリアが確認をし、コールマンは頷く。


「なら、雑薬草10束のクエストとゴブリン討伐5体、それと若月さんはレベル4でしたよね?ならコモンウルフ討伐5体もいっちゃいますか。」


「ああ。問題ないんじゃないか?この嬢ちゃんの太刀筋見たが痺れたぜ?」


「じゃあそうしましょうか。ね。若月さん!…若月さん?おーい。」


「はっ!話が早すぎて固まってました。もう一度説明お願いします。すみませ~ん。」

 毎度毎度真っ赤になる若月。


「ぷ。」「ガハハハハハ。」


 それを見て笑う二人から改めて依頼の説明を受け、依頼登録によって「クエスト」となったコールマンのお手伝いを達成するため、二人は冒険者組合を後にするのであった。


「続きが気になる!」「面白そう♪」など思われましたら、下記にあるブックマーク登録・レビュー・評価(広告の下にある☆☆☆☆☆→★★★★★)をいただけると、嬉しいです♪


今後の執筆活動の励みになりますし、この作品の展開を考える参考にもなりますので、よろしくお願いします!

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