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閑話 八木とケレース(中)

何故八木君と女神が一緒にいるのか、閑話(中)では、それをお互いの視点で描いています。

19話から26話までの内容とリンクしていますので、併せて読んでいただければ。


☆評価ありがとうございました(≧▽≦)嬉しかったです!励みになりました~♪

鬼は外福は内~。節分ですねん。

[SIDE:八木陣]

 期待するのは、自分から幼馴染への緊急連絡機能だ。

 それで繋がるなら通常連絡に置き換えてしまえばいいと思った。


「いいのがあったな。ポチっとな。」

 TRURURURU…TURURURU………ガチャッ。お。出た。


『もっしも~しっす。こちらケレースっすよおお。ジョジさんどうしちゃったんすかぁあ?お風呂中に電話なんてえっちっすねぇ~。若しかして、あたしが恋しくなってんすかあああ?』


 何かえらいものが電話に出た…。

 どうしようと思う。


『あ。テステス。こちら丈二の協力者八木陣。緊急連絡先通じている?OVER』


 電話先が固まって『?』となっているのがわかる。

 ケレースってのが、あいつの言っていた堕女神であれば、この面白展開に乗ってくるはずだ。


『な~んか面白い展開っすねぇ~。』

 よし乗ってきた!このタイプはノリで押してみようか。


『ケレース…若しかして、じょっちゃんの言っていた女神のケレたん?』


『!?』

『そーっすそーっす。愛の女神、地母神ケレたんっすよおお。ジョジさんのお友達のジンジンで良かったっすかぁ?』


『イエスイエス。で、ケレたん。あいつに授けた権能あるじゃないですか。あのアプリを触っていたら、あいつの見ている世界を画面に映し出すところまでは出来たんですが、こちらの声が届かなくなったんすよ。何か対処法を知りませんか?』


『ふぇえええ。あの機能でそっちの世界の人が、画面越しにあっちの世界を見ることが出来るなんてこと可能だったんすねぇ?実はびっくりしてるっす。対処方法は良くわからいっすけど、折角緊急連絡してくれたんすから一緒に解決策を探してもいいっすよ~。あるかは知らないっすけど。』


 知らないだと…。

 でも一緒に探してくれるんなら、色々聞けそうだな。


『ちょっと待っててくださいっすよ~。あたしもそっちに行くっす…ごそごそ。』


 え?今なんて言った?


「おまたせ~っす。ここジンジンの家っすか?意外と綺麗っすね。」


「うあああぁっ。マジでびっくりした!!?」

 目の前にボーイッシュの天使羽の生えた美女がおる。

 残念ながら…とってもタイプだ。


「ちわ~す。ケレースっす。分体っすから本体ではないっすよー。一緒に考えにきたっす。」

「びっくりした。本当にびっくりした。本当に神様なんですね。」


「ジンジンだから特別出張っす。協力者特権っす。でも、本当は内緒っすよ。」


 まさかここに来るとは思わなかった。

 取り合えずお茶を出す。饅頭を出す。メロンを出す。とっても喜んでくれた。


 異世界を映し出しているモニターを異世界TVと名付け、煎餅を食べながら二人で見ながら、あちらの世界について色々話す。

 レベルアップの原理を聞いて益々ゲームだと思う。


 丈二達が魔法やスキルについて話し出したので、ケレたんに魔法や一部のスキルの覚え方について、気が付いてしまったことを話す。

 やはり万科辞典を使えば彼がそれらを簡単に覚えれることを確信するも、彼の力量以上のものは覚えれず、そこまでチートではなさそうだ。


 ただ、彼の職業であるスカウトレンジャーは、生産職スキルも覚えることが可能で、例えば薬を作るならレシピを辞典で見れば生産が可能となるらしい。

 丈二はお金がないと言っていたので、そちらの商いを進めても面白いかもしれないと2人の会話に花が咲く。


 そうこうしていたら、丈二達が猪と戦いだし盛り上がった。

 しかし棍ってマニアックな…。


 ん、あれ?ケレたん普通にいい奴だぞ?

 丈二のことをおちょくっているけど実は心配してるし、狼のサニーのことを部下として大事にしている節がある。

 初めは神様ってことで恐縮していたけど、考えることも似ていて結構気が合う。


 異世界TVでは絶賛移動中。

 暇なので、今の内に近くのコンビニに飲み物に行くこととなった。

 羽を消した彼女に服を貸し、コンビニでコーラを数本と菓子類を沢山買った。

 帰り道、ノリノリの彼女が手を繋いで来て、繋いだ手をぶんぶん振り回す。

 少しだけ心拍数が上がった。


 ※ ※ ※ ※


[SIDE:ケレース]

 おかあ様に黙ってこちらの世界に分体を送ってしまったすけど、これは来て良かったっすね。

 まず、この協力者君が差し出す食材は美味いっす。ノトスばかり市井の食材を堪能していて羨ましかったんすよね。


 そして何より、この八木陣って子は面白いっすねぇ。流石ジョジさんが頼るだけあるっす。

 ジョジさんからサバイバルのときに感じたセンスを、この子からは『万科辞典』の扱いでびんびん感じるんすよねぇ~。興味が尽きない子っす。


 しかし、まさか、あちらの世界の映像をこちらの世界の画面に表示させる機能って…おかあ様も想定していなかった機能なんじゃないっすかねぇ?


 ジョジさんの移動中、暇なので飲み物や食べ物を買いに行こうと誘われたっす。

 前々からコーラのシュワッとした感じを味わってみたかったんすよね。甘いものも遠慮なしに沢山強請ってみたら買ってくれたっすよ!やったっす。


 気分がいいのでお手手を繋いでふりふりして帰ったら、この子真っ赤になってるっすよ~~。かわいっすね~!

 地母神の母性本能がキュンキュンしちゃったす。言わないっすけどね。


 部屋に戻って異世界TVを見ると石をコンコンしているだけの退屈な映像だったんで、協力者の声が届かない事情を真剣にでぃすかっしょんしたんすが、機能的には出来そうって結論になったんすよね。


 あっちで、ジョジさんが「同機展開していると電話が掛けれない」ってとこまでは、ジンジンが突き止めたんすが、異世界TVであちらの声がこちらに聞こえているのに、こちらの声が届かないのは、道理が立たないって言ってるっすね。


 あ。あっちはちょっと面白そうなことに!

 なんすか?ジョジさんに変な小物が絡んできてるみたいっすね。


 ジンジンはあちらの言葉がわからないので通訳をしてあげるっす。

 通訳意外と面白いっすね。私の()()()通訳でジンジンの小物への好感度逆マックスっすね!ぷぎゃーw

 あたしもこれはゴミ過ぎで嫌いっていうか興味がまったく沸かないすねぇ。


 わwノトス分体が困った顔してるっすねぇ。

 こっちはウケる~っす。ゴミ君GJっす。


 それでそれで?

 蝙蝠をやっつけて、また小物登場っすかぁ。

 今回も()()()翻訳してみたっす♪


「あー。また嫌いなタイプが出てきたー。ケレたんこれここから殺れない?」


 ジンジンが凄い嫌そうな顔しておっかないこと言ってるすねぇ。

 でも、流石にそんな介入したらおかぁ様にお尻ぺんぺんっす。気持ちはわかるけど無理っすね。あ!閃いたっす。


「流石に無理っすけど、声を届けれるようになったら、狼の餌に出来るかもっすよ!あれ、あたしの部下っすからね~。きっとあたしには逆らえないっすよ!」

 あれ、流石の八木君も黙ったっすかね。


 …って、あれ?奥にいる魔獣の気配が何か怪しいっすね。

 ちょっと本体に確認させてみるっすか。


 あ…あれはジョジさんやばいっすわ。何者かの謀略っすかね?

 楽しませてくれたお礼っす。協力者に教えてあげるっすかね。


「ちょ~とヤバい事態が起きてそうっすよ。えまーじぇんしーって奴っす。」


 状況を教えてあげると、ブラックオッドタランチュラに関することを辞典で検索しまくってるっす。


 すごっ!あっという間に、毒の特徴や解毒剤の生成方法、倒した時の素材やその価値がデータとして積みあがっていくっす。


 やっぱりこの子は面白いっすわ。


 でもやっぱり…こちらの声が届かないのはどうにも…すかね。

 うーん、あたしも流石におかあ様の作った物を作り替えることは難し…あ!


 でも…流石に分体では荷が重いっすねぇ。

 ひとつ手がない訳ではないっすが…少し見守るっすかね。


 おお!赤蜘蛛20体をほぼ壊滅してるじゃないっすか。

 このカットレイって子いいっすね。


 これなら、黒蜘蛛も何とかなるんじゃないっすか?

 流石、ジョジさんとサニーってとこっすね。


 お。ちびぃ~とサニーが辛そうだったっすけど、これで勝負ありっすかね。

 蜘蛛の半身ぶっ飛んだっす。


 !?


 なんすか。あのヘタレ野郎は…。

 やば、ジョジさん噛まれたっす。


「じょ…じょっちゃん!!!ケレたんこれやばくね?。相手が逆転のこっちジリ貧状態じゃ?」

「ん。そうっすね…。あの毒…戦っても逃げても、ジョジさんやばいかもっすね。割とガチ目っす。あのヘタレ君の介入は神でも想像できなかったっす。」


「くっ…。悪いことは続くかな。充電がもう無くなりそうだ…。ケレたん何とかならないですか?」

「恐らくこの分体のマナで充電は可能っすね。元々それを想定して来てたっすから。でも助けるとなると…。」


「んー。せめて会話がつながれば助けることができるんだが…。じょっちゃんなら解毒薬作れるのに…気が付けないよな。くそ~こちらから率先して会話や情報が伝えられないなんて…。」


 どうするっかねぇ~。

 手は…あるっす。

 でもその場合、ちょっとこっちの世界のジンジンがヤバいかもなんすよねぇ…。

 で、後でこのことを伝えると絶対にこの子は怒るっすよね。


 そして、それを伝えると…この子はそれを受け入れる。

 それが分かっていても、ここは伝えるしかないんっすよね。この場合。

 仕方なしっす。


「はぁ。手は…あるっちゃーあるんっすよ?」

 やっぱり…この子の目の中の光が強くなっちゃったすね。

明日の(下)で閑話は終了となります。ちょっとだけ八木君が漢前な話になったと思います。


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