閑話 八木とケレース(上)
八木君が協力者になってからの八木君側のお話です。
19話から26話までの内容とリンクしていますので、併せて読んでいただければ。
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嬉しすぎです♪
「お…終わった。。今回の社長の思い付きもヤバかった。」
八木陣は椅子の背もたれで伸びをして天井を眺める。
勤め先の社長は子供のころから師匠と仰ぐ老人だが思ったとは即行動の男であり、使い勝手がいいのであろう彼に毎回無理難題を提案してくる。ただ、それは彼が興味のある提案が殆どで、彼も楽しむ傾向があるところがその老人の御しがたいところである。
今日もひとつ。その無理難題をクリアした達成感で目を瞑ろうとすると携帯が鳴る。発信者はその老人の孫で幼馴染だ。眠いなと思いながら電話を受ける。
『あーいもしもし?じょっちゃんどうした?』
『あ。八木?久しぶり。じいさんに扱き使われているか?』
『昨日も酷いお題を出されて徹夜~。』
『ははは。すまんなぁ。すまんついでで悪いんだけど…。』
あー。こいつのお願いは本当のお願いだから、僕はきっと断れないだろうなと思い、先にOKを出す。
『はぁ。いいよ。』
『まだ何も言ってねーぞ。』
『どうせやることになるから。てか、困ってるんしょ?』
『死ぬほど謎の状況に陥っている。』
これはただ事じゃないなと直感する。
基本的にこの電話の相手はデジタル事以外は自分で解決してしまう男である。むしろそう育てられているのを知っている。
『…ん。どうした?やばそうやな?』
――奴に起きた事態を聞かされる。俄かに信じられない内容だ。
別世界?アプリ?繋がる?何その夢物語。
『何だそれ?夢でも見てるのか?草生えるわ。』
『それがマジなんだよ。で、協力者がお前なら何とかなるのかなと思って。。』
こいつの話したことが事実なら、要するにアプリを活かして助けてあげればいいだけだよなと思う。
何をするにせよ、アプリを送ってもらおう。
出来れば、パソコンで仕事をしながらが検証するのがベストなので、両方に送れないか聞いてとみると、出来そうとの回答。
併せて、一緒にいる神様から言葉で同意のやりとりをしろと言われたらしい。
はっ神様とか…マジでうけるんだが。
『八木よぉ~協力者になってくれるか?』
と律儀にも奴は聞いてくるので、例えそれが嘘であっても、夢であっても付き合ってやるかな…と思い『あいよ。』と了承をした。
すると、了承をした瞬間にスマホとパソコンが光りだす。何だこれ…。
しばらくして、スマホとパソコンにアプリが追加されていることに気が付く。あくまでスマホアプリらしく、パソコンではエミュレーターを使って起動させてみたら普通に動いた。
『万科辞典』
何このネーミング。百科事典の100倍ってことかよ。
うわ。プロパティで見てみると容量が1.44MBとか出ている。「フロッピーディスクかよ!」と一人しかいない空間で声を出して突っ込んでしまった。
取り合えず電話をしてみる。
普通に電話が通じるってのが未だに異世界って信じられない要因なんだよな。
電話に出たので、アプリの容量が1.44MBしかないのことを報告し『フロッピーディスクかよ!』と突っ込まれて、そうなるよな~と思い少し笑えて来た。
こちらからの電話が通じたことが確認できたので、用件はすんだなと思い、今からアプリの勉強をすると伝える。
すると石堀に行くとか言いやがる。石?w石ってなんだよwと草が生えたが我慢し『あいよ。』と答えておいた。
とりま、遊べというので遊んでみよう。
まず、インターフェイスは分かりやすいな。
ほうほう。基本的にこのアプリでは検索出来る内容が奴の言う異世界でのことに限られ、こちらの世界でのことについては検索が出来ないようだ。
次に元いた世界のタグにカーソルを合わせる。協力者の名前が登録されていて八木陣となっていた。その下に「欲しい情報」が一覧で示され、それをクリックして協力者が調べた内容を書き込み送信する仕組みらしい。シンプルだ。
写真もサイトURLも送れるようだが、サイトは送ったページで固定されそこから進むことができないそうだ。試しに昨日徹夜させられた商品の写真を送信を試みたが、欲しい情報がないため送れない。
ベースは求められた情報を送るということなのだろうか。
今度は異世界の情報を検索してみよう。
「検索:魔法一覧」→【火魔法一覧 水魔法一覧…、…」
あ。すごい沢山出た。こんなんゲームじゃん。
その内のひとつをクリックして見る。わかりやすく纏まった情報が示される。
マナの世界とか言ってたな。
なら、魔法が面白そうだと思い色々調べてみることにした。
これ…この辞典使えば魔法が何時でも何処でも覚えれるのではと気が付いてしまう。因みにスキルも同じように覚えれるものがあるため、相当強烈な機能だと感じるが、恐らくあの幼馴染は使いこなせないのであろう。
あちらの状況が見れないかなと考えだす。
むしろ見れないから異世界の信用度が薄いんだと結論付ける。
探す。試す。そして見つけてしまう。
奴の使っている同期機能から示されるビジョンを、こちらのディスプレイに表示することが出来てしまった。声も聞こえ、狼のテレパシーもわかる。
だが、こちらの声が届いていないようだ。電話も繋がらないのが解せない。
先程通じたのと何が違うのだろう。
取り合えず、画面に映る世界は、中世ヨーロッパ程度の世界。
街を出て冒険を始める狼に跨った彼を見て、彼の言っていたことは本当だと認識する事は出来た。
奴の能力を確認してみた。
案の定、この機能の本分を理解していない。勿体ない。
自分が何とかしなければならないなと使命が生まれる。
どうにかして、連絡が取れないだろうか。
アプリを手あたり次第試してみるがどれもダメだ。
おや?何だろう。
緊急連絡先というものがある。
彼は取り合えずそれを押してみる。
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