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章エピローグ①

平日21時UPを心がけています。

本日 エピローグ前半です。

 死線を潜り抜けた戦友達と卓を囲む。

 亭主のヒビキさんには、少しだけ大変であったことを伝え、サニーの同席を許可してもらった。

 料理はお任せで頼んであり、既に何皿か来ている。


 この世界の酒がどんなものなのか分からないので、虎に勧められたエールを頼む。麦芽系のお酒があることに驚かせられるも、よく考えたらパンは普通に屋台にあったなと考える。


 虎と狼は当然のようにエールを頼み、カットレイはあちらの世界では、ウォッカに近い度数の高い酒を頼んでいる。リリアは果実酒を頼み、サニーも同じものをとせがむので給仕のアロという名前の獣人に無理を言って皿で貰う。


 そして…俺の視界の中だけに、八木と「あれ」が酒と八木こだわりの摘みを並べまだかまだかと乾杯を待っている。


『八木君や。2つ聞いても良いかね?』

『えー乾杯終わったらいいお。』

『あたしなら何でも今すぐ『お前はちょっと黙ろうか。』

『連れないっすね~。それより早く乾杯するっすよ~。』


 …五月蠅い。


 サニーに今の状況を説明したが、開いた口が塞がらず、ずっと固まっている。

 もう乾杯して気持ち良くなろう。


 今日の功労者、漢前の竜人娘に乾杯の音頭を任せる。

「お前ら。今日は本当~~にようやった。生きて帰れたのも金貨がっぽがっぽになったのも、全~部お前らのお蔭やでぇ。何やっ何や?長ぁい?わぁたわぁた。ほな行くで~~、乾~杯!」


《「「「「乾~~~杯!」」」」》 

『『 乾 杯 』っす』



 一気にエールを喉に流し込む。


「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅ沁みるぅぅ!」


 腹も減っているので、まずはキッシュを一口で。美味い!!

 続けて、ボア肉の極上と言われた部位をかぶりつく!肉汁が脂が…甘…い!これはいい肉だ!

 余りの美味さに手にした肉が無くなっていた。これはサニーに上げなくてはと皿に極上ボア肉を盛って渡す。さっきまで堕女神ショックで閉まらなかった口も、何かに憑りつかれているかのように開閉しまくっている。うんうん。喜んでくれているようで何より。


 酒もそうだけど、みんなお腹が減ってたんだな~。

 テーブルに用意されていた食事はあっという間になくなっていた。


 2杯目の酒は、八木君おすすめの薬草酒。

 薬草酒はハンガリーのウニクムとかが有名だよな。作り方とか検索してそれに近いっぽいからと言ってすすめてきた。相変わらずマニアックである。


 薬草酒は、少し苦みと渋みがあったが香りも良く意外と癖になりそうな風味で美味い。エールは温いのが残念であったため暫くこれでいこう。


 さてと…。今日のお供の薬草酒が見つかったところで…ゆっくりと話を聞く必要があるわなぁ。


『さて、八木君や。そこのめざしを美味そうに食べてる八木君や。』

『うぃ~す。』

『まずは、この君との通信について説明してもらおうか。』

『あ~。』


『アプリについて電話したやん?その後機能をお勉強したのね僕。まず、そっちの情報もこっちで検索出来ることが分かったのね。これは想定してた通りだったんだけど。』

『ふんふん』


『そうしたら「万科辞典」についても検索出来たから、マナを介して、スマホ機能っぽいのを同期したじょっちゃんのビジョン…脳裏なんかな?に投影されてるのが分かったんだ。原理は知らんぞ。』

『あぁ。地図とか素材の正確な位置とかがそうなのか。』


『そそ。GPSみたいなもんだな。でな、それなら遠隔で設定すれば、じょっちゃんの見ている画像や情報がこちらでも見れるんじゃね?弄ったら、君の四苦八苦は見えるようになったんだが、こっちの声がそっちに届かなくってな。電話しても今は使えませんってなるし。』


『あ。うん。それはそれでプライバシーなくて怖いんだが…。』


『そしたら、緊急連絡機能ってのを見つけて、それをポチったらケレたんに繋がったー。』

『そこ~~。やっぱ、堕女神介入機能あった。って、ケレたん??』


『もう急な、ジンジンからのラブコールでびっくりしちゃったっすよ~。お風呂入ってたしぃ~。』


『でな、ケレたんに相談した訳よ。じょっちゃんに聞いていた通りの女神さんなら、きっと面白そうだからって相手してくれると思ったんだ。』

『ジンジンその読み、完璧っす。』


 あ~酒が回ってきたのかなぁ?頭痛てぇ~眩暈がする。



『で、君の職業のこととか相談してたら君が死にかけてるじゃない。ついでに充電が切れるって出るし。万事休すかと思ったら、なんと。ケレたんがこっちに来てくれたー。』


『来てくれたって…ねぇ。お前、神託のときも悪戯してただろ…箱庭の仕事しろよ。』



『(…もうこの人は)誤解のないように言うっすけど、これ分体っすからね。それに、こっちの世界もそっちの世界も、あたしたち神格が管理している世界なんで、これも仕事で問題ないっす。(多分)』

 …多分って聞こえたが。


『で、しゃーなしにジンジンの所に分体で飛んで、特別にマナを補給したんすよ。でも、あたし神格じゃないっすか~。そしたら声が届くようになっただけじゃなく、機能が拡張しちゃってWEBカメラでこっちの映像もジョジさんが見れるようになってた次第っす。マナの消費量半端ないっすけど。』


『いらねぇ~なその機能!!』


『そうは言うけどよぉ。そのお陰でじょっちゃんは助かったんだぜ?』

 八木はがそういいながら、丈二に情報を送る。


→【初級土魔法アースシールドの知識を記したグリモア:土の力を体に宿し物理的攻撃を緩和する魔法アースシールドを覚えることができる本】

 その後、グリモアの映像が送られてくると映像は光り、丈二の体に吸い込まれる。


『な…なんだぁあ?』

『おめでとーじょっちゃんはアースシールドの魔法を覚えた。』

『あっ…。解毒薬。』

『そ。』


『元々万科辞典は条件内で何でも調べれるっす。読めば習得できる魔法のグリモアやスキルの指南書を検索で出てくるんっすが、それが出来るのはジョジさんだけだったんす。』

『俺だとそこまで気が付かなかったよなぁ。』


『それも伝えたくて電話したんだけど、通じなかった件。』


『っだったんすが、あたしがこっちで神格マナ流しちゃったから、ジンジンが捜査して、そっちに示すことも出来るようになっちゃったんすよねぇ~。マナの消費量半端ないっすけど。』

 あ。今回は堕女神に助けられてる…と悟り何も言えない。


『『ってことで、僕たち、あたしたちは、ここで、ゲーム友達から、始めることを、誓います。』っす。』


『何を…よ。それに俺のこの状況は君らにとってゲームなのぉ?』

『だ~か~ら~。ジョジさん今日は寝かさないよっす!』

『す!』


『もうお前ら…。今すぐこのゲームから落ちてベッドでお互いにそれを言い合って逝っちまえよ…。』


『それもそうっすね。ジンジン。』

『そだねケレたん。じゃ落ちま~また後程ー。乙』


 あ…。本当に落ちた。

 マジで一夜共にする気なのかあいつら…。

 この堕女神の介入は、正直納得も歓迎もしたくない。

 が、助けて貰っておいて出す口がない。


 サニーを見る。リリアにモフられていて幸せそうだなー。

 今このことを伝えたらまた気絶しそうだから、今は黙っておこう。

 それより、ここからは純粋にこいつらと宴を楽しもう。


 ※ ※ ※ ※


「よく頑張ったっすね~。分体のあたしではここまでのアップデートはマナ不足だったすのに、無理して()()()()()()()()にして…この人は~。本気で惚れそうでしたっすよ。八木陣…くん。」


「昨日も徹夜って言ってたっすからね…。今日はゆっくり寝るといいっすよ。この地母神の膝の上で。いい夢をっす。」


「続きが気になる!」「面白そう♪」など思われましたら、下記にあるブックマーク登録・レビュー・評価(広告の下にある☆☆☆☆☆→★★★★★)をいただけると、嬉しいです♪


今後の執筆活動の励みになりますし、この作品の展開を考える参考にもなりますので、よろしくお願いします!

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