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第13話 万科辞典

平日は19時のUPを目指していきますので、よろしくお願いします。

 

「えぇぇと…。この世界の成長の概念や能力値は大体理解しました。結果やるべきことも。くそおおっ。」


 相手はケレース。相手はケレース。ムキになったら負け。ムキになったら負け。ムキになったら負け。ふぁあああああk!


《ご主人様。落ち着いてください。》

 そう言うとサニーが風をおこす。優しい風だ。この風に救われたのを思い出し落ち着く。


「す~は~す~は~。ありがとうございます。落ち着きました。」


「サニーさん相談なのですが。今の俺の状況で街まで辿り着けるもんなんでしょうか?正直、人目のないここで辞典スキルを試したいところですが、自分が強いのか弱いのかもわからないし、何より武器がこの生活道具のナイフだけで心もとないのです。出来れば一刻も早く街につく必要があると思うのですが。。。」


 落ち着いたといえ、緊急事態は変わりない。なんせモンスターがいる世界で街の外。なのに武器がない。取り合えずは、この状況を打開すべきだ。だから信頼できるパートナーに相談をする。


《そうですね。私に乗れば15分位で街に着きますが、街に入るにはお金が必要なのです。当然ご主人様のお持ちのお金は使えませんので、薬草などを摘むなどをして向かわれたほうが良いかと思います。街の出入口では入場用のお金がない者に対して物資の買取を行っていますので。》


「え?お金がいるのか。ああ。成る程なぁ…薬草採取を提案してくるってことは、そうゆうことですか。」


《はい。万科辞典を使ってみましょう。まず、私の風にモンスターが探知していませんし、仮にモンスターが出現しても、この辺なら私で対応可能です。》


 確かに、見渡してもモンスターはいないし、サニーが大丈夫って言うなら大丈夫なのだろう。



 丈二はスマホを取り出す。


 画面の端に、本のアイコンをした「万科辞典」をポチる。

 すると、アプリが稼働し最初に「あなたと軍手を同期させますか?」と聞いてくる。


 怖いこといっているが、よくわからんので『はい』を押す。


 すると、目の前にメニューのようなものが見えるようになる。


 突然にビックリするもよく考えれば、スマホはON/OFFとデータ保存先に活用しているだけで、自分の能力である。

 軍手はポケットに入っていたので、それを着けてメニュー画面の使い方をポチって見る。


 使い方はシンプルで、音声認識のように「〇〇について検索」のように指示を出せば、指示通りの機能が使えるようだ。


 検索結果で例えば複数該当するような場合や、上下左右に画面を移動させたりするなら軍手装備の手動が楽みたいだ。


「うお~凄いVRみたいだ!知らんけど。」


 《・・・。》

 無言の突込みがサニーから入る。


「とりま、能力値について概要を検索。」

 と、先程教えてもらった内容を検索してみると、体力値や力強さなどが出てくる。それを選択すると概要が表示される。


「お。すっげー。これをこうして。おお。おお。サニーさんから教えてもらった内容が出てくる。」


 この機能を使って採取ってことはこうか。自分で自分の機能に指示を出すんだから、指示の細かいルールは無いだろう。


「フィルムの街近郊で採取出来る薬草を検索し、視界に入ったそれらを表示。」


 すると、辺りの草原に生えている薬草が赤く表示されたのがわかる。結構あるぞ。

 その表示をポチると名前と効能が出る。


→【雑薬草:薬剤効果を持つ薬草で雑草の一種 多くの国で生息しており、一般回復薬の材料】


 ふむふむ。回復薬の材料がこれなんだね。では…。


「お値段を表示プリーズ。」


→【現在の相場:一株辺り青銅貨1枚程度】


 おお!売れるらしい。ただお金の価値がわからないな。

 折角だから、この国の貨幣事情を検索してみる。

 ふむふむ。2番目に安価な硬貨なのね。



 そもそも街に入るのは幾らなんだろ。


「フィルムの街通行料を検索」


→【初回銀貨2枚→街で登録カード発行すればその後は無償、但し登録料が銀貨1枚必要】


「げ…銀貨は4番目の硬貨だから、銀貨2枚分で雑薬草200株が必要ってことか!」


 ん~なら。

「この視界の中で一番高い薬草や鉱物を検索、値段とも」


 …これなら、もう少し入場に役立つ物を見つけれるんじゃないか?

 すると、視界左の奥のほうで5個所程マーキングが出ているので寄って見る。コブシ代の黒みがかった石だ。


→【ブラックマウント鉱石:マウント鉱石の中で一番高価な鉱石 高度が高く武器や防具の材料になる 大きさから鑑定→現在の相場:銀貨1枚程度】


「あ。入場料が落ちてる。え?これを拾って売ればいいのか?サニーさん。この石がブラックマウント鉱石?ってのらしくて、2個で銀貨2枚の入場料になるみたいなんですが。そーゆーこと?」

 余りに簡単に結構高額そうな物が落ちていたので、サニーさんに聞いてみる。


《まぁ。ご主人様すごいですね。結構見分けるのが難しい鉱石ですよ。値段まで把握できるのですね。そうですね。そーゆーことです。》

 どうやら眷属であってもこの能力の稼働状況を確認できないようだ。


 サニーに今行ったことを説明する。

 単発の情報を求めるだけでなく、情報に付加をつけて指示すれば、それを加味した情報を引き出せそうだという説明に対して、お~と感嘆しすごいと褒めてくれたのが少し嬉しかった。


 続けて

《ご主人様が目利きした鉱石でございます。落ちてたのではなく採取とお考えいただければいいと思いますよ?ふふ。》

 とサニーは楽しそうに微笑んだ。


 こんなに簡単に拾ったものでいいのか?と少し罪悪感を感じていたが、サニーの言葉で納得する。

 後は、街で明日までに必要な費用が収まっていれば目的は完遂する。


 取り合えず、宿と食事の値段を調べよう。


「フィルムの街 安い宿代と食事代の目安検索」


→【フィルムの街→宿代:銅貨3枚~ 食事代:銅貨1枚~】


「よし。これが5つあれば入場料と今日の寝食は大丈夫だな。サニーさん街に向かおうかと思うのですがお願いできますか?」

 色々調べたいし試したいが、こんな状態で夜になるのは困るし…『好転する前には、悪化するという段階もあり得る。』だな。さっさと街を目指そう。


≪もちろんです。では、しっかり捕まってくださいませ。≫



[好転する前には、悪化するという段階もあり得る:ウィントン・チャーチル]

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今後の執筆活動の励みになりますし、この作品の展開を考える参考にもなりますので、よろしくお願いします!

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