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[若月編] 装備を整えてもらおう②

本日2話目の投稿です。

明日以降は19:00にアップを予定しています。引き続きよろしくお願いします。

 若月編


「今ある材料なら。片手剣の方は、概ね中級者向けの鋼剣程度のものは作れると思うぞ。次は防具だな。防具は店にあるもので見繕うからこっちだ。」

 そういうと店舗に進んでいく。


「防具はどんなのがいいんだい?さっき言っていた左手のことも踏まえて言ってくれ。用意するから嬢ちゃんはその間に盾を見ていてくれ。」

「私たちの流派は基本的に動きやすい恰好が原則でしたので、軽さ重視でお願いします。後、籠手は頑丈なものが欲しいと思っています。」

 経験上、鍔迫り合いからの手への負傷が一番怖いので籠手だけはお金を掛けたい。


「わかった。見繕う。」

 そういうとコールマンは店にある防具品を漁りだした。


 その間に若月は盾を見る。盾自体使ったことがないので勝手がわからない。

 まずは、大型の盾を手に持ってみたが運ぶので精一杯でまったく使えない。

 次に、木製のバックルスタイルの小盾を着けてみる。こちらは軽いし左手が自由に動くため中々勝手がいい。

 そのことから、小盾にすることは決めた。問題は素材をどうするかである。


 鉄製の少し重めのものでも問題はなかったが、籠手の重さもあるため、後でコールマンに相談しよう。


 時間が少しありそうだったので店を見渡す。

 この店は「コールマンズマテリアルスミス」であり、装備品はその一環でしかない。


 原石から精製したインゴットや精製金属各種が売られており、それを加工しますと書かれた貼紙もある。

 ルビーやサファイアを装飾品にしたものもあり、中には魔力付与がなされていると説明がされているものもある。

 ペンダントやイヤリング。指輪、腕輪の類が主であったが、タリスマンと呼ばれる装備に装着するお守りもあり面白い。


 若月は18歳の女の子で、それに剣術のみに人生を賭けてきた訳ではない。そこらの女子程度はお洒落はしてきたし好きである。だから、やはりこんな場所に来てしまっても装飾品は魅力的であった。


「戦うのなら髪は結いたいよね!うん結いたい。絶対必要よね。贅沢じゃないよね。これも相談しなくちゃ!」


 後で、かんざしのようなものはないか聞いてみよう。

 ないならないで、箸のようなもので取り合えず髪を結うことで足りるのだが、何時かは綺麗なかんざしを作ってもらえないかなと考える。


 ◇


 そうこうしていると、コールマンが装備を持って来る。

「どうだい?いいのはあったかい?」


「まずは盾なんですけど。バックルタイプの小盾がいいかなと思っていますが、素材が木だと心もとないのかなと。でも、金属だと籠手と合わせると重さで左手が自由にならないかもしれないのでご意見を聞きたいなと。」

 木の小盾を振りながらいう。


「ふむ。なら籠手からだな。その後、軽い金属のバックルを着けてみよう。」


「では、これを着けてみてくれ。ブルーマウント鉱石から精製した金属であしらった籠手だ。値段は銀貨15枚と値が張るが、耐久力はそこそこあり軽めのもので、嬢ちゃんに合っていると思う。正直俺の店ではこの籠手一択だな。」

「はい。ありがとうございます。では早速。」


 そういうと、鮮やかな青色の籠手を着ける。指の第二関節まで覆う皮のグローブ付いていて指も守ってくれそうだ。

 そして、想像よりかなり軽い。これならある程度の金属製小盾でも動けそうだ。


「すごっ。めちゃ軽いです。これで耐久があるならこれしかないって感じです。」

「ははは~そいつぁ~良かった。んじゃ籠手はこれで決まりな。で小盾なんだが金属製いけそうか?」


「はいっ!」

 と笑顔で答える若月。


「俺の個人的意見だが、小盾はイザというときくらいの活用で剣でいなす方が嬢ちゃんは得意なんじゃないか?だとしたら、このカイルマイト鉱石の小盾なら軽いし邪魔になりにくいからお勧めだ。耐久は鉄鋼よりいい程度だが、初心者後半装備ぐらいだから銀貨3枚程度で安い。」

 そういうと、カイルマイト鉱石の小盾をコールマンは渡す。


 籠手の上に装備してみる。慣れのせいかぎこちなさはあるが動きについては問題ない。

「これなら大丈夫です。盾という新しいスタイルですがこれなら問題なく動けます。これにします!」


 後は、鉄の肩当と胸当て、革のベルトにポーション用の小バックとコールマンに見繕ってもらったものを購入する。


「コールマンさん。あ…あとですねぇ。あればでいいのですが、髪を結うかんざしはありませんか?」

 女子の顔である。


「かんざし?」

「えぇ。少し太めの串みたいなもので髪を結ことができる装飾品です。私の国ではその先に飾りをしてお洒落を楽しむのが昔からありまして。私も…その…戦うのに髪が邪魔なので。ひゃぁあ。」

 お洒落といいながら、戦いのためと言い訳してしまうところが子供なのだろうか、それを自覚しているだけに顔を真っ赤にしてコールマンに聞く。


「ん~かんざしってのはないが、髪を結うならこのヘアクリップに魔法石をこしらえたものでどうだ?」

 そういうと棚からそれを渡される。

「あっ…かわいい。これでいいかも。」


「そうかい。嬢ちゃんも年頃だもんな。これはいいもんだぞ、魔法防御を少し上げてくれる。銀貨5枚だけどな。」

 お洒落したい気持ちをコールマンに見透かされ、さらに赤面をする若月であった。

「続きが気になる!」「面白そう♪」など思われましたら、下記にあるブックマーク登録・レビュー・評価(広告の下にある☆☆☆☆☆→★★★★★)をいただけると、嬉しいです♪


今後の執筆活動の励みになりますし、この作品の展開を考える参考にもなりますので、よろしくお願いします!

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