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[若月編] 装備を整えてもらおう①

ここから第2章です。

若月のお話の続きから始まります。


いいね。ブックマークしていただきましてありがとうございます。嬉しくて感動しています><

 若月編


「おっと、話がずれてしまったが、お嬢ちゃんはこの短剣を使っていくのかい?」


「いえ。多分まだ私には過ぎた代物なのでしょう。成長してこの小太刀漆鴉月下小町を使いこなせるまでは、いざというとき以外は片手剣を新調して頑張ってみようと思います。」


 自分は剣の道を少なからず歩んできた。名工と呼ばれる刀を持たせてもらったこともある。ただその名工を振ると決まって剣に振らされている感覚に陥る。

 父はそれを未熟といい、それをわかることが剣術の道とも言った。

 この小太刀もそうであった。この街に着くまでに幾らかは使っている。だから知っている。自分には過ぎた代物であることを。


「そうかい。なら片手剣を作ってやる。お代はちゃんと貰うからな!片手剣は手の大きさとか測って直ぐにでも作りだすとして、もう一方の手はどうする?盾を使うのか?」

「そうですねぇ。盾を使ったことがないので後で試してもいいですか?」

「あぁもちろんだ。盾以外も自由に試してくれていいぞ。」



「もうすぐ娘が返ってくると思うので、それまで装備品を整えて時間を過ごしてくださいな。」

 ヒビキはそういいながらお代わりのお茶を入れてくれた。


 二人はヒビキの淹れたお茶を飲み、工房へ向かう。


 工房にはコールマンの打った武器が幾つかあり、その内のひとつを渡される。

 比較的小柄である若月には、握りが少し手に余るが問題ない。


 ――—派っ


 宮村流の片手で胴切りの基本型を打ち試してみる。一瞬の静寂にヒュッっと空気を切る音が鳴る。


「ひゅう~すげぇな。今の一振りで素人じゃないのがわかる。それでどうだい?この片手剣を基準にして、欲しい剣の方向性を示してくれないか?」

「方向性ですか。」


「例えば重すぎるとか。柄が長いとか。」


 若月は、剣を目線まで持ち上げ考える。


「そうですね。握り…グリップが私には少し太いです。私は背も低いですし長さももう少し短い方がバランスがいいかもですね。重さはこれくらいをベースで大丈夫ですが耐久が保てるなら軽ければその方がいいです。」


 やはり剣術家系。目に力が籠る。


「片手剣を両手で持ち使うことはあるか?」

「はい。こちらの環境にもよりますが、左手は添えて使いたいですね。」

 左手を添え剣を両手で持ち構えて見せる。


「なるほど…添えるね。手の位置はその変でいいのか?」

「そうですね。大丈夫です。」


「他は?」

「希望はそんなところですが、お金はコールマンさんからの銀貨しかないですし、生活の資金も考えると贅沢は言えませんから。」

 剣士の目から少女の目に戻り、あはは…と若月は笑う。


「本当に冒険者になるんだったら武器にケチっちゃいけねぇな。生活費も考慮した額で考えてやるから任せないか?」

「あ。はい。物価がわからないのでですが、装備は命なので半分の銀貨50枚までは装備にかけるつもりだったので。安すぎましたか?」


「あ。うん。30枚くらいでって思ってたんだが。…流石だな。50枚で考えるわ。」

「あははは。お願いします。」

 やっぱり価値観が追い付かないと若月は苦笑いしながらコールマンに頭を下げるのであった。


「続きが気になる!」「面白そう♪」など思われましたら、下記にあるブックマーク登録・レビュー・評価(広告の下にある☆☆☆☆☆→★★★★★)をいただけると、嬉しいです♪


本当に執筆活動の励みになりますし、この作品の展開を考える参考にもなりますので、よろしくお願いします!

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