第9話 えっへん!(謁見!)①
「引かぬ媚びぬ顧みぬ」が偉人の格言なのかは貴方次第です。
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最初は地面だった。そして普通の石の道になり、最後は大理石の道になる。
20分程度は歩いただろうか。
そんな移動中に頭が痛くなる事実をケレースから告げられる。
「ここで重要なお知らせがありますっす。」
「お前からの「重要」情報はもういらねぇよ…。縁起すら悪く感じる。」
元々、神体だからと気持ち程度の敬語を使っていたが、もうどうでもいい。
「もう敬いすら感じないっすね…。まぁいいっす。え~~暗闇ふわふわに辿り着けなかった人はどうなるかわかるっすか?」
はて?そう言えば辿り着けない可能性もあるみたいな感じだったが、確かにどうなるんだろう。
「逆に辿り着く人の最も分かりやすい条件を先に伝えちゃいますっす。それは…。」
「それは?」
「あの暗闇で…振り向かないってことっす!わーわーわー丈二さん「すごい!偉い!顧みない!」。」
「そのシチュエーション返り見ないだろ…なんだよその『引かぬ媚びぬ顧みぬ』みたいなの…。ってまてよ?それって。」
気が付いてしまった。いや気が付かされてしまった。
「そっす!後ろを振り向けばそこはあちらの世界。夢として処理されてイッツオーバーっす。」
「あぁ…自分で多くの人が訪れることを考察してたよなぁ…。あの暗闇をクリアできなかったら死ぬと勝手に思っていたけど、そんなに死んだら大問題だ…。ってことは何だ?俺が振り向いてたら夢で終わってたのか?」
「まぁそれだけが条件じゃないんすけど、基本そうっすね!!「すごい!偉い!顧みない!」。ケタケタケタケタw」
嬉しそうにケレースがケタケタ笑う。
「ふぁ…ふぁ…ふぁあああfk…。」
女神様へのありがたい謁見の間へ繋がる回廊に丈二の叫びが木霊するのであった。
「実はまだあるっすけど聞きますか?」
「…もういいです。勘弁してください。」
※ ※ ※ ※
黄金の扉。
神様も黄金が好きなのねともう思考が止まりかけている丈二は思う。
「ついたっす。ここがおかぁさまの部屋っす。」
チラッとケレースを見るとさっきまでと顔つきが違うように感じる。
(さすがのケレース様も、きっと真剣な表情なんだろうな。さっきから、サニーさんなんか震えてるもん。)
《ご主人様。この奥にいらっしゃる女神オプス様は、最上位の生命と大地の女神様です。私も数回しかお目通りしたことがありません。ケレース様とは違い慈愛のオーラが満ちた高貴な方です。ご無礼の内容に。》
「ケレース様と違い~~~すかぁああ?」
しれっと本当のことを言われたのであろう、笑顔で怒るケレース。
≪ひいいい。でも…。≫
「本当のことだから仕方ないんですよね?サニーさん。」
「はぁ。ま~いいっす。行きますよ。えっへん!」
そういうとケレースは扉を開いた。
「謁見な!くそっ」
―—―扉の向こうには、黄金に輝く美しい神殿と慈愛に満ちた聖なる金色のオーラ。
あぁ。この人は女神だ。これはわかる。
「良くここまでたどり着けましたね。お待ちしておりました。この世界の女神オプスと申します。暁 丈二。箱庭に入ってからのあなたの様子をずっと拝見させて頂きお会いしたいと心から思っておりました。」
「あっ…あぁ…。」
オーラと美しさに圧倒され言葉が出ない。そしてケレースとは違いその姿は実体化しており、すべてが美しく背中に大きな純白の羽を纏っている。
「そう緊張なさらないで下さいまし。大体のことは不詳の娘から聞いているかと思います。申し訳ない状況なのかもしれませんが、今の現状であなたは元の世界に戻ることが出来ません。あなたはこの世界で戻る術を探していただくほか手がありません。」
少し寂しそうな表情で見つめるオプス。
「あ。は…はい。すみません。見とれてしまいました。えっと。直ぐに帰れない状況に自分があることは理解してここに来たつもりです。そしてそれを打開するために進もうと決めここにいます。」
我に返り、自分の覚悟を口にする。
「本当に芯のある方ですね。ノトスが気に入るだけのことはあります。どうか宜しくお願いしますね。」
そういうとオプスは狼姿をしたサニーにふ~と息吹をかける。
「こちらの姿では初めてとなりますね。サニーです。ご主人様。」
そこには、白銀の艶やかな長い髪をした優しい顔をした美しい女性が、羽衣を付け鎮座している。
「サニーさんですか?やっぱり優しい顔をした素敵な方だったんですねぇ~。イメージの通りです。」
「いえ…滅相もないです。そう思っていただけたのならそれはご主人様のイメージを反映しているからです。ありがとうございます。」
「いえいえ」
「いえいえ」
「本当に契約しても、こんなんなんすね~この二人の関係は。おかあさま面白いでしょ~w」
ここぞとばかりにケレースが口を出す。
あ。あれ?黄色い物体Xが実体化している。
「てか。だ…誰だお前は!」
黄色のショートカットの髪に月桂樹をつけ、オプスと同様に背中に純白の羽を纏ったボーイッシュな美女がそこにはいた。
「ケレースっすよ~。美女でしょあたし!片乳揉んでおけばよかったって思ってますよねぇ~。思ってますよねぇ~??あ!そういえば、『女神の胸元をチラ見するのを楽しみにと割り切ってただけに』って言ってたっすもんね。見ます?女神の胸をチラ見しちゃいます?wぷぎゃああw」
見た目は美しいがブレない爆笑堕女神。
「オプス様の前で恐縮ですが。見た目だけ良くなったけど、まんまお前なんだなぁ!」
遠慮なしに突っ込んだ。いや突っ込む体にさせられてしまったことに嘆く。
「本当にこの不詳の子は…すみません。暁 丈二。」
一番偉い女神に謝らせてしまう、この無敵感はもはや何とも。
「さて。皆の姿を見ていただいたところで、本題に移りたいと思います。」
―――そして、真の女神の謁見は始まった。
[引かぬ媚びぬ顧みぬ:聖帝サウザー]
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