過去と今
霊夢「あ、お帰りなさい月乃」
博麗神社にかえると霊夢さんが夜ご飯を作っていた
霊夢「あら、思ったより早かったけど別れはすんだのかしら?」
月乃「え......」
な、なんでそれを?
霊夢「ふふ、何となくわかるわよ、だって二人がここを出る前二人ともなんだか挙動不審だったもの」
な、成程、全っ然気づかなかった
霊夢「それに星乃の気配とかオーラがなくなったものね」
月乃「あれ?そういえば鈴花達は?」
霊夢「あー、その事なんだけど実は月乃に言ってないことがあるの」
月乃「言ってないこと?」
霊夢「実は、あの子達はね......」
昔、鈴花達は狐族だと言うことを知られてから回りの態度が変わった
人に無視をされたり親から虐待を受けていたようで心も体もすっかり弱りきっていた
普通の人間から狐族の子が産まれると言うことは普通あり得ない
そのため、知られると自分達の回りからの評価が悪くなると思ったのかもしれない
だからといって二人を虐めていい理由にはならない
そして二人は逃げるようにしてこの幻想郷に来た...ということらしい
霊夢「そこで私はふたりを引き取ることにしたのよ」
そんなこと初耳なんだけど....
最初は驚いたがそのあとは少し不安になっていた
霊夢「それはしょうがないわよ、実際あの子達それがトラウマになって来たばかりの頃は夜にうなされたりしていたし最初の頃はなかなか警戒心を解いてはくれなかったもの、きっと思い出すのが辛いんだと思うわ、でも、幻想郷に来て多少はましになったんじゃないかしらねここに住んでる連中は陽気なやつばっかりだし、おかげで、すぐに元気になってくれたわ」
少しでも不安を和らげようとしていたのかもしれない、けれども、私の心は謎の心情で埋め尽くされていた
月乃「あ、そうだ私、星乃と約束したんです一年後、強くなって会おうって、そこで私は星乃と同様強くなるために旅をしようと思って、そこで、もしよければ二人をつれていきたいんです」
霊夢「それを決めるのはあの二人ね、でも、どうして急に?」
そんな反応をされるのも当然だ
というか、思ったよりもあっさりしていた
月乃「二人の過去は消えないけど、一緒に旅をして、経験を積んで強くなって過去にとらわれないようになって欲しいと思って」
私は思ったことをそのまま言った
特に躊躇なく思ったことをまっすぐに
鈴花「あの......」
月乃「鈴花!?」
まさか、聞いているとは思ってなかった
鈴花「ねぇ、さっきの話なんだけど....月乃さえ良ければ私達もついていきたい」
鈴花ははっきりと言ってくれた
霊夢「二人がその気持ちならわたしが言うことは何もないわ」
月乃「私が言うのもなんだけど本当に二人ともいいの?」
鈴花「ええ、鈴羽にも確認済みだから、何も問題はないわ」
その言葉にはとても強い意志があった
月乃「あっ、でも、先に一回帝国に帰らせて、流石に星乃みたいに行動力鬼な訳じゃないからね」
鈴花「うん、分かった」
霊夢「じゃあ、明日には出発するのかしら?」
月乃「そうですね、いろいろ準備しないと」
鈴花「それじゃあ、改めて宜しくね月乃」
〜おまけ2~
魔理沙さんに言われた通りに行くと少し大きめの家があった
月乃「ここかな?」
星乃「うん、多分そうだと思うよ」
???「誰?」
家の中に入る前に姿を表した
月乃「貴方がアリスさんですか?」
アリス「あら、私の事を知ってるの?」
魔理沙「はぁ....はぁ、待ってくれなんだぜ二人とも.....急に光ったと思ったら消えるしで何が起こったのかと...」
あっ、そういえば無意識に光使ってた...
アリス「魔理沙の知り合いかしら?」
月乃「正式には霊夢さんが紹介してくれましたね」
アリス「あぁ、成程ね、じゃあ、改めて自己紹介するわ、私は『アリス・マーガトロイド』人形使いよ、宜しくね」
あ、ホントだ家の中に人形がいる....って、動いてない?
アリス「あ、あの子達は私が作ったのよ、自我を宿らせたから自分達で動くことも可能よ」
と、説明してくれた
アリス「そういえば、もう紅魔館には行ったの?」
星乃「あ、そう言えばまだ行ってないね、どんなところなんですか?」
魔理沙「まあ、簡単に言うと吸血鬼の住むでっかいお屋敷だな、私は結構そこにおじゃましてるのぜ」
アリス「貴方の場合は本を盗みにいってるだけでしょ」
と、呆れている様子だった
その様子から察するに何回か行ってるんだろうなぁ
次回のおまけ:紅魔館!!(←めっちゃ雑)