英雄は皇帝と謁見する。
“迷宮”踏破から十三日が過ぎ去った。
第二帝都の貴族区、ファーレン公爵家、食堂にて。
俺は食事をしつつ、ルキウスから渡された皇帝陛下からの勅命を見る。
俺の手には一通の封筒がある。
皇帝陛下からの勅命。
まあ、おおかた、内容は想像できる。
「開けてみるか」
俺は呟きつつ、封筒の封を開ける。
一枚の白い紙が入っていた。しかも、ご丁寧に折り畳まれている。
俺は折り畳まれた紙を開く。
ズィルバー・R・ファーレン。
此度、貴殿が成し遂げた功績を称えたいものだが、“迷宮”で起きたことも聞きたい。
起きたこと、財宝の所有権を踏まえてから、然るべき褒賞を与えることとする。
それに伴い、当事者である、貴殿ら全員。第二帝都、皇宮内裏に来ていただきたい。
第四十九代皇帝ウィッカー・B・マンヒー・ライヒ
手紙の内容を読み、俺は少しだけ肩を落とす。
「手紙には、なんて書いてあったの?」
一緒に食事しているティア殿下が内容を聞いてくる。
「皇宮内裏に来い、だと」
「私たちの功績を称えたいから?」
「それもあるが、“迷宮”で起きたことの全てを聞きたいと書かれている」
「私たちが見つけた財宝は?」
「全てを話した後、然るべき褒賞を与えると書かれている」
「そう。お父様。随分、急務ね」
「皇帝なんだ。急務なのは仕方ない。俺としては大帝都で褒賞を与えられると思っていたからな」
子供の俺たちに送る内容じゃないのは分かっているが、実際、皇帝陛下を含め、上層部の考えが分からないのが実情だ。
一応、ニナ、ジノ、ナルスリー、シューテルも屋敷で預かり、傷を癒した。
今は俺たちと一緒に食事をしているが――。
まあ、そんなことは置いといて。
「俺は大帝都ではなく、第二帝都で謁見するのかが気になる」
気になるのはそれだけ。
これは偏見だが、皇帝は大帝都の皇宮にいるのが常識だと思ってしまう。
仮に戦乱時代だったら、自ら陣頭指揮を執るのも分からなくもない。だが、今は平和な時代。大帝都ではなく、第二帝都なのが気になる。
これに関して、俺は一緒に食事しているエリザベス殿下に視線を送る。
「お父様との謁見を第二帝都にしたのかは私にも分からない。だけど、なにか思い至った上での決断でしょうね」
「なるほど」
と、俺は一応、納得する。
一つだけ言えるのは、なにが待ち受けているのか心していかないといけないな。
まあ、とりあえず――
「食事を終えた後、支度するか」
今、優先すべきことに専念することにした。
第二帝都、皇宮内裏。会議室にて。
会議室には皇帝陛下と学園長、キンバリー講師、そしてガイルズがいた。
皇帝陛下の手には俺の顔写真を持っていた。
「ふむ。まさか、このような小僧が第二帝都の地下迷宮を踏破するとは……」
「信じられないことです。初の実習で、ここまでの快挙をしでかすとは……」
「私もです。自分が担当するクラスメイトが、まさか、このような快挙をするとは夢にも思いませんでした」
会議室にいる誰もが俺のことで持ちきり。
皇帝はガイルズに目を向け、内裏の状況を確認させる。
「状況は?」
「現在、学園の職員を含め、親衛隊が警備にあたらせています」
「そうか」
皇帝はあまり見せたくないが少々、窶れた顔をする。親衛隊の配備には理由があった。
「親衛隊を動かしたくないが、これは一大事。奴らの耳にも既に入っていることだろう。厳重な警備を張らないとなにが起きるか分からん」
皇帝が言う“奴ら”とはいったい何なのか? 皇帝が窶れさせるほどの何かがあると示唆される。
それは学園長も同じであった。
「陛下。本来なら、このような場で言うことではないのですが……」
「なにかな?」
「学園には現在、我々、講師、職員でも手に負えない“問題児”がいます。キンバリー講師。詳しい話を」
「はい」
キンバリー講師は学園長から引き継いで話し始める。
「十数年前の一件にて。悪党が多くなり、我が国では犯罪者を取り締まる者があまりいません。我が国は軍事国家の側面が強い反面、悪党になる者が多いのが実情です。しかも、そのほとんどが学園に在籍していた者、卒業した者が多く、学園側としても面目が保てていません」
「うむ。それは度々、報告を受けている。して、“問題児”とは?」
「はい。これは学園側の問題でして、モンドス講師が長期休暇を利用して、世界中から未来栄えある者たちを集めさせ、学園に入学させるのですが、そのほとんどが“問題児”ばかり。今も学園の一角が“問題児”のたまり場になっていて、その……」
「よい。皆まで言うな」
皇帝は、それだけで状況を把握した。
「モンドス講師……とんでもないことをしおって」
と、悪態をつく。
少し、間を置いて、皇帝は一息ついた。
「学園のことは余も考えておこう。だが、そちらもそれなりの対処を頼むぞ」
「かしこまりました!」
一同は、話は逸れるが、これより俺たちと謁見する。
“問題児”の案件は頭の片隅に置くにした。
だが、後に彼らは別の問題で頭を悩ませることになった。
食事を終え、支度を調えた俺たちの所に迎えの馬車が来た。
俺、ティア殿下、ニナ、ジノ、ナルスリー、シューテルは馬車に乗り、皇宮内裏へと進み始めた。
ちなみに、レインは小鳥の姿になって、俺の懐の中に隠れていた。
馬車で進む道すがら、地下迷宮を踏破後のことを教えてくれた。
「つまり、特進クラスはしばらく、休講措置をとられたのか?」
「そうらしい。リズ姉様から聞いたから間違えないわ」
「まあ、“迷宮”であんなことがあったら、嫌でもそうなるよな」
分からなくないって感じで俺は納得する。
「休講措置はいつまでか、知っているか?」
「そこまでは知らない」
再開は未定か。
ニナたちに目を向けるも知らないと首を横に振る。
「まあ、とりあえず、俺たちは“迷宮”で課題が見つかった。その課題を克服しよう」
「そうよね」
「僕。夏期休暇になったら、一度、実家に帰ろうと思う」
「私もそうする」
ニナとジノは一度、帰省する決意をした。
「僕も、一度、帰省する」
「私も同じく……」
ナルスリーとシューテルも同じか。
俺はティア殿下に視線を向けると彼女も
「私も衛士や親衛隊の人たちに頼み込むわ」
格上の相手に修練を積む予定らしい。
「俺はレインと一緒に身体作りだな。まあ、実家に帰らず、学園に残ってみるのも手だな」
俺も俺で課題を克服することを決めた。
と、俺たちは夏期休暇の間。何をするのか決め、告げた。
告げたところで、馬車は皇宮内裏に到着した。
窓の外から見てわかるのは皇宮に及ばずとも豪華であることだ。
「…すごい」
「皇宮内裏って、こんなに豪華なんだ」
感心しているニナたち。
まあ、普通、剣士や冒険者になれば、皇宮なんてのは縁遠きものだからな。分からなくもない。
それよりも気になるのは――
「やけに警備が厳重だ」
目線を外壁に向ければ、隊服を着た者たちがいる。
それも皇宮内裏を守る形で――。
「確かに厳重すぎる」
これにはティア殿下も彼らを見て異常だと呟く。
さらに警備している者たちを見て少なからず、驚きを露わにする。
「しかも、皇族親衛隊が動くなんて……」
「皇族親衛隊…あれが…」
俺は警備している者たち、“皇族親衛隊”を見る。
「あれが…」
「皇族親衛隊…」
「実際、見るのは始めて…」
「帝国随一の組織だって聞いているぜ」
ニナたちも実際、見るのは始めてのようだな。
帝国随一の組織か。それは相手をしてみたいが、今、それじゃないからな。
「行くぞ」
俺たちは皇宮内裏に入った。
皇宮内裏に入った途端、大勢の衛兵に囲まれた。
捕まるわけではなく、俺、ジノ、シューテルは衛兵、ティア殿下、ニナ、ナルスリーは女官から身体検査を受けたのだ。
貴族や皇族といえど、身体検査。今日は厳重。いや、重要な会議だからこそここまで厳重なんだろう。
「迎えが来たようね」
ティア殿下が俺の背後を見やると、ガイルズさんがやってきた。
「ティア殿下。ズィルバー殿。この度はよくお越しくださいました」
「久しぶりね、ガイルズ」
「お久しぶりです」
俺とティア殿下は迎えに来てくれたガイルズに挨拶をする。
ニナたちは誰って心境の中、服の袖を引っ張って誰か聞いてくる。
「ねぇ、誰なの?」
「ガイルズさん。俺も詳しいことは知らないが、大帝都の皇宮にも入れるほどの人だ」
「ガイルズはライヒ大帝国の宰相よ」
と、ティア殿下がガイルズさんの地位を教える。
宰相となると、それはすごい。皇帝陛下に意見を述べることができる。となれば、国で二番目に位の高い人って訳か。
「本日はご足労をおかけしました。ライヒ大帝国、宰相のガイルズです。ティア殿下、ズィルバー殿のご友人なのは存じております」
頭を下げたガイルズさん。彼は顔をあげると、涼しげな笑みを湛えて言う。
「貴方たちがニナ様、ジノ様、ナルスリー様、シューテル様でよろしいでしょうか?」
「はっ、はい。ニナ・ファルです」
「僕は、ジノ・リッツです」
「ナルスリー・リアナです」
「シューテル・ファーズです」
「貴方がたのご家族には毎度、感謝しております」
「父をご存じですか!?」
「はい。貴方がたのご家族は衛士らのご指導に助かっております」
ガイルズさんは衛士たちの指導にニナたちの父さんたちを使っているんだな。
「時間が押していますし。陛下がおられる会議室へお連れします」
ガイルズさんが背を向けて歩き始めたことで、俺たちも後をついていくことになった。
廊下を歩いている中、俺は“静の闘気”で皇宮内裏にいる人数を調べる。
調べて分かったことだが――。
随分と厳重だな。外だけじゃなく、中にまで警備を敷くとは――。
しかも、どれも相応な手練だ。今の時代の実力基準は分からないけど、千年前の基準でいくと将軍クラスだな。小国の英雄と呼べるほどの者だぞ。
さすが、ライヒ大帝国。千年も過ぎれば、小国クラスの英雄がわんさかいるものだ。だが、それと同時に怪物級いや大国の英雄はいないか。
怪物級、大国の英雄ってのは千年前の俺を含めた五大将軍を指す。
どいつもこいつも一騎当千級の実力者ばかり。最速とか最硬とか最強とか、他国からの恐れられるほどの大英雄ばかり。
その子孫がいてもおかしくないんだが、こればっかりは分からん。神のみぞ知ることだ。
おっと、話を戻すとして、小国クラスの英雄をわんさか配備するところを見ると随分と俺たちの噂が世間に流れたと実感する。
会議室の扉の前に来た。
皇宮内裏、会議室。
会議室と言うも、それなりの広さを有する。
天井が吹き抜けており、大理石の床の中央に円卓がある。
円卓を取り囲むように豪華な椅子が配置されている。部屋の前後左右には列柱が囲むよう並んでいて、隙間を埋めるよう、親衛隊が配置していた。
ガイルズさんに続いて、中に入れば、円卓の上座に位置する椅子に座るのはティア殿下の父親にして、現皇帝。右隣の席は空いているが、左隣の席には学園長が座っていた。
これだけ見ても、常人なら卒倒するほど、会議室は重苦しい空気で満ちている。
しかし、俺はその空気に臆することなく、礼服の裾を揺らしながら、ガイルズさんの後をついていく。
「……あれが、“迷宮”を踏破した少年か」
「若いどころか、まだ子供じゃないか」
「それにしては威風堂々としとる」
「ガキでありながら、王の風格を持つか」
「この空気の中で、緊張の欠片もなく、気負った様子もない」
「……大物なのか、はたまた、鈍感か」
ボソボソと親衛隊から言葉が洩れる。
俺たちはガイルズさんに席まで案内され、ふかふかの椅子に座る。
その動作で風が生まれた、透き通る銀髪がふわりと舞い上がり、元の位置に戻る。
俺が座ったのを倣って、ティア殿下たちもふかふかの椅子に座る。
皇帝が組んでいた手を離し、テーブルの上に置いた。
「――始めよ」
「はっ」
ガイルズさん、いや、ガイルズ宰相が一枚の紙を広げた。
「これより、ズィルバー・R・ファーレン、ティア・B・ライヒ、ニナ・ファル、ジノ・リッツ、ナルスリー・リアナ、シューテル・ファーズ、其方らの褒章が決定した」
いよいよ、始まるな。
気を引き締めないと勢いでもっていかれるぞ。
「まず、そなたたちが発見した財宝の詳細を見せる」
ガイルズ宰相は壁際で待機している文官たちに視線を送り、俺たちに財宝の詳細リストを渡してくれた。
俺たちは財宝の詳細リストに目を通す。
「全ての財宝を換算すれば、国内財政が一年は潤う計算となっている」
まあ、それぐらいは予想していた。主な比重としては金銀財宝もそうだが、一番のネックは聖剣と魔剣だな。
「そなたらが見つけた財宝の中で一番のネックは聖剣と魔剣だ。これらの比重が大きく、魔剣一本で領地財政が一年は潤う計算となる」
やはり、そうなるか。だが――、
「しかし、聖剣と魔剣は世間においては噂の産物。そのような産物に民を危険に陥らせたくないのが実情です」
噂の産物ということを踏まえると上層部は知っていたというわけか。表沙汰にさせたくない案件を隠してる、ってわけか。
「現状でしたら、国が管理する代物なのですが、今回、発見したのがファーレン公爵家の跡取り。ならば、ファーレン公爵家が受け持つべきだと考えております」
と、ガイルズ宰相は述べた。彼の話を踏まえて、俺は財宝の詳細リストを見通した。
見通した際、ある項目が目に入った。
(こいつは……)
普通の人には無関係な物。だが、俺にとって、有用な物でもあった。
(まさか、あそこにあったとはな……)
俺はリストを見終えたところで、皇帝陛下が俺を見て話しかける。
「…と、言うわけなんだが、どうかな? ファーレン公爵家の跡取りくん?」
「そうくるか」
俺は皇帝陛下改め、上層部の考えが薄らとだが読めた。
「笑顔のわりに、随分と強かだ、こと……」
俺は軽やかな笑顔を皇帝陛下に向ける。
「そういう貴殿も、あの時とは比べほどのない殺気」
(ただの小僧で片付けられないな……おそらくだが、彼は気づいている)
皇帝陛下は俺がなにかに気づいているのを、俺を見て察知した。
「親衛隊。落ち着け。なにも彼は余たちと戦いにきたのではない」
「そうしてくれると助かるよ」
俺はニコッと微笑む中、皇帝陛下はタラリと汗を流す。
皇帝陛下に言われて、警護に出ている親衛隊も体勢を解く。
そこで俺は皇帝陛下に問う。
「俺たちとしては財宝の一割を国に献上しよう。ただし、与えるのは金銀財宝のみだ。聖剣と魔剣に関してはこっちで管理する。それで良いか?」
俺の提示に皇帝は構わない、と頷いた。
「一割といえど、一ヶ月か二ヶ月は財政を賄えるだろう。残りは俺たちで使わせてもらう」
「具体的には?」
「そこはまだ考え中だ。これからの俺たちの行動次第で決まると思う」
これからの予定なんぞ教える気はない。
こそこそと盗み聞いている奴らなんかにな。
「いいだろう。財宝の使い道は貴殿たちに任せる」
「そうではなくてはな」
皇帝が納得してくれたことで俺たちが財宝をどう使おうとお咎めがなくなった。
俺に言い負かされて、皇帝はハアと息を吐いた。ピリピリと張り詰めた空気の中で息を吐いたことで誰もが心にゆとりが出来た。
気を取り直した皇帝はガイルズ宰相に目配せする。
「続いては“迷宮”で起きたことを話してほしい」
「“迷宮”で起きたことですか?」
「うむ。事件に関してはそなたたちのみしか全容を知らない」
「だから、今後のことを踏まえて聞いておきたいというわけですか」
「話が早くて助かる。要するにそういうことだ」
なんてことを言っているが、少しだけ本心が見え隠れしているぞ。まるで、狸だ。
「分かりました。“迷宮”で起きたことを話します」
俺は皇帝を含めた全員に“迷宮”で起きた全てを話した。
“迷宮”の制作者。地下迷宮の最深部、宝物庫の存在。それを守護する怪物、“アステリオン”。“アステリオン”との死闘。
「以上が“迷宮”で起きたことの全てです」
全てを聞き、皇帝は深々と椅子に腰掛ける。
「まさか、“迷宮”が千年以上前から存在し、生き残るには常識を捨てるとは……」
「神代からそのような考え方があったとは……」
頭を悩ませる。
俺から“迷宮”のこと聞けて、皇帝は褒賞をどうしようか考え直している。
皇帝はガイルズ宰相に耳打ちをした後、ガイルズ宰相は頷き、俺たちに褒章を告げる。
「では、此度、そなたらには“迷宮”踏破の功績をもって、財宝の九割を贈呈しよう」
ガイルズ宰相の言葉はそれだけで終わらない。
「さらにズィルバー殿はファーレン公爵家当主代理を与える。そなたの場合、今後の功績次第で、相応の権利を与えるとする」
あまりにも破格の褒章に俺は思わず、目を見開きそうになった。
ティア殿下たちですら、破格の褒章に目を疑っている。
会議室に静寂が満ちていく。誰も声を発することができない。
皆が呆気にとられている間に皇帝は俺に言葉を告げる。
「貴殿たちが成し遂げたことは今や、上層部。民の耳に知れ渡っている。これぐらいはしても当然だよ」
「……そうですか」
呆気にとられてしまった。
これは内心、やられた、と言わざるを得ない。
誰も成し遂げなかった快挙に上層部だけじゃなく、民や学園の生徒らが俺を意識させざるを得ない。
彼らの脳裏に一様に浮かぶとすれば、俺に付いてくるか、様子を見るか。妬んで敵対するか。この三つの選択肢しかない。
何故なら、俺やティア殿下たちが成し遂げた快挙は前代未聞。実習とはいえ、成し遂げたことに周囲の目が俺に向く。
学園で俺を担ぎ上げれば、学園の生徒たちから絶大な支持も得られるだろう。
全ての矛先を俺に向けさせる。これが彼らの目的。
学園側としても俺に火中の栗を拾うよう促すはずだ。
だが、これは俺としても願ったり叶ったりだ。
子供とはいえ、親の指示で俺に近づこうとするだろう。俺を利用して動きやすくするために――。
だったら、俺も彼らを思う存分、利用させてやろう。
俺は楽しげに口角を少しだけ吊り上げた。
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