五神帝×五大公爵公子×五人の皇女_14
形成が逆転されたラムセス。彼は今、不死身性が失われた。
精霊の能力を含め、異種族の固有特性は様々ある。その特性を活かした戦術が存在するのだが、世の中には一定の領域内でのみ無敵の力を発揮できる存在がいる。
ラムセスもその一人であり、一個人の戦闘技能は大英雄級に近い英雄級の強さ。
だけど、影縫と“神霊回帰神殿”を用いればその強さは大英雄級に到達する。
ユンがその神殿を破壊したことでラムセス自身の強さが大きく激減したのは間違いない。
ラムセスの強さは今、英雄級。ユンとユーヤも英雄級。お互いに五分五分の状況である。だが一つだけ違うとすればラムセスは完成された強さに対し、ユンとユーヤは未完成かつ不完全の強さだ。つまり、終わった強さに将来性がありまくる強さに勝てる道理がない。
「ば、バカな……」
「蒸し暑くならなくなった今、俺を止められないぞ!」
「何を――」
「“呼吸術”・“日”・“烈火紅葉”!」
まだまだ彼は“呼吸術”の扱いに無駄が多すぎる。無駄な動きが多すぎる。
“呼吸術”の利点は攻撃力もそうだが、身体活性化に優れている。極めれば長時間戦え続けられる高い身体能力を獲得することができる。
もう一度言おう。ユーヤはまだまだ“呼吸術”に対して無駄な動きが多すぎる。それでも彼はこの目で焼き付いている。
無駄のない洗練された動きを――。
(あの動きを再現するには……呼吸術を極めないと――)
彼の中で焦りが生じ始める。その焦りが刃に伝わり刃先の軌道にブレが生じる。
「――! ユーヤ! 余計なことを考えるな!」
「――!? しまっ!?」
「青いわ、小僧!」
ラムセスは攻撃を繰り返し続けていたユーヤに焦りが生まれたのを気づき、影縫で聖剣を受け流した後、頭目掛けて拳を叩き込んだ。
叩き込まれた衝撃が脳を揺さぶり、呼吸を乱された。
「――――!?」
(やばい……呼吸が――)
敵前でよそ見をしたことを悔いる。このままではやられてしまう、と本能が言い放ってくる。
「…………」
やられると思った。だけど、一向に追撃が来ない。おそるおそるラムセスを見やればゲホッと血を吐いていた。
「――! なんで?」
「おい、ユーヤ。焦るな。何でもかんでもすぐにあいつや初代様と同じ領域へ急ごうとするな」
「ユン……」
「俺やカズ、ユージですらまだ身体ができあがっていない。だから無理に生き急ごうとするな」
「…………」
ユンに自分の心の内を見透かされて恥ずかしくなるユーヤ。でもユンに言われてどこかホッとしている。
(フラン。アルフィーリング)
『どうした、ユーヤ?』
(強くなりたい。力を貸してくれ)
主が強く願望する。ならばそれに答えるのは精霊の務めである。
『いいよ。ただしそこまで強く望むということは代償がいる、どうする?』
(構わない。強くなるには代償が必要なのはわかっている)
覚悟の上だと知り、躊躇わない彼にさすがのフランも頭を痛める。
『そこは迷いなさいよ。全く……いいわ。私が限界まで引き出してあげる』
(――! ありがとう、フラ――)
『ただし、後で全身に激痛を伴うことを忘れないで……』
(――わかった。頼む)
『なら、まず余計な雑念を捨てなさい。全てはそこからよ』
「わかった」
フゥーっと息を吐いて雑念を捨てることに専念する。ユーヤに落ち着きを取り戻すためにユンが時間を稼ぐことにした。
「さーて、ラムセス……しばらくは俺が相手をしてやるよ」
「フンッ。二人まとめてこないのか?」
「あいにく、俺はこのあとに控えている大物との戦いに力を温存したいんだよ」
ブラフをかますユンにラムセスは生意気な態度だと感じ取る。
「生意気だな、小僧」
「その小僧にいいようにやられているのはどこのどいつだ?」
煽りに煽っているユン。彼の目的はあくまでラムセスの冷静さを崩すこと。それすなわち感情的にさせることを起因する。
(なんとかあいつを煽らせてユーヤにいいところを与えないとな)
『なにげに友達想いだな』
(うるせぇな。こうでもしないと自分の見せ場がなくなっちまうだろ? 見たところ、ズィルバーも苦戦しているようだし。手助けするには格好のタイミングが必要だろ?)
なにげに美味しいところを横取りしようと画策しているユン。さすがのネルも呆れ果てる。
『ねちっこい』
(悪いか? こうでもしないと腹の虫が治まらない。東の一件。未だに腹を立てているんだからな)
ユンはズィルバーに借りを返させてなくて腹を立てている。ここらで借りを返しておかないと後々、痼を残しかねないと思ったのだ。
彼は貸し借りを嫌う性分。東の一件でユンとユウトに借りを作ってしまったユンは二人に貸しを返すつもりで西方へやってきた。むろん、ユーヤに貸しを作ろうとか考えていない。ただただ死なれるのが許せないだけだ。
『ユン。大抵、貸し借りをすることで関係が深まるものでしょ?』
(大半はそうだろうが、俺はそうじゃない。俺が東部を守らなきゃならねぇんだ。長として他所様に弱みを握られたくねぇんだよ)
ユンが胸中に吐露した言葉はネルもわからないでもない。
『たしかに弱みを握られたくないのもわかるけど、時には弱みを見せることで信頼を勝ち得ることもある。時と場合も考えないと……』
彼女の言う通りに弱みを見せることで良くも悪くも人は引き寄せるというものだ。ネルとしては“なるようになれ”というのが本音だ。
(なるようになれ、か。それも一興かな? まあでも、あいつはたまに弱みを見せるよな。そういうギャップがみんなを引き寄せていることもあるからな)
「なるようになれ、か。ならそのほうがいいかもしれんな」
「ん? 何を言って――」
「別に、個人的な悩みだよ」
「何? 悩み、だと?」
「でもそれはキミに関係ない話だ」
バチバチと青白い燐光が帯びるユン。
「貴様……まさか!?」
「ここらであんたを弱らせておこう」
バチバチと青白い燐光が強くなっていく。まるで感電死させる気でいるユン。
「させ――」
「遅ぇよ。“帝蛇天の放電”!」
ヘビのごとくまとわりつく雷光にラムセスの体内外に多大なダメージが襲う。
「小僧……ガァァ!?」
悲鳴が木霊するほどの痛みを受けるラムセス。なんとユンが行使した“帝蛇天の放電”はヘビがまとわりつく技。なのだが、その本質はしつこくねちっこくまとわりついて相手の集中力を削ぐ技なのだ。つまり電気が帯電し続けるのだ。しかも残念なことにユーヤが連続して聖剣で斬りつけた際に流れ出る血が、傷口が電気を身体に流して帯電させる。
「きさ……あぁああ!?」
「あぁ言い忘れた。ユーヤの剣でボロボロだろ? いくら不死身であろうとダメージが蓄積しているんだろ? 俺の電気が予想以上に帯電しているのがその証拠だ」
電気は水を通す、と言われているがそれは誤りだ。
電気が水を通す理由は水に含まれている鉱物が電気を通しているだけにすぎない。あと、全身が汗塗れだと電気を通しやすくなる。これも電気抵抗が著しく弱くなる。これは千年に及ぶ研究の果にたどり着いた答えである。
もとより全身が濡れていると、電気抵抗が失われ、電気が通りやすくなる。千年前までは水に濡れていると電気が通りやすくなるという事実だけに留められていたけど、長きにわたる研究の果に一つの解答にたどり着いた。
そして何より研究をしたことで別の勝利パターンが生まれたのだ。もっともこの手法を用いれば確実な勝利を得られるのだが如何せん代償が重くなにげに準備が必要なところがネックである。
そもそも今、ユンが戦っているフィールドではその手法が取ることなんてできないに等しい。でもラムセスに帯電させている電気の出力を自在に操れるだけでも御の字とも言える。
「さて、ユーヤの気持ちが落ち着くまで時間があるし。その間、俺が相手をしてやる」
「フンッ! 何やらペース配分をしておるようだが……その程度のペース配分ではガス欠するのは目に見えておるぞ!」
「確かに今の俺だとペース配分なんてできないさ。でも俺はまだ子供だからさ。体力も気力も“闘気”も大幅に増大することができる。それにあんたじゃあ一生得られない経験がある!」
「何!?」
奇しくもユンはつい最近、格上すぎる強大な相手と戦ってきたばかりだ。
(あの黄色い悪魔を勝つためには経験と力が必要だ。ただの経験だけじゃない! 格上との戦闘経験が必要だ!)
ユンは対“原初の黄”を想定した戦い方をし始める。
原初の黄に対抗するために――。
原初の黄を屈服させるために――。
原初の黄を配下に加えるために――。
望むのは絶対なる力。他を圧倒するほどの経験を手にしなければならない。故に、必要なのが格上との戦闘経験だったのだ。
「おーい、ユーヤ。キミもこの先控えている怪物対策への戦闘経験じゃないか?」
「フゥー……急に話しかけるな。意識の同調が遅れるだろ……」
彼の返答に訝しむユン。今、ユーヤはなんと言ったのか。
(意識の同調? どういうことだ?)
訝しんだユンにネルが答える。
『フランと同調している。ユン。彼らも強敵を想定した戦い方をしようとしている』
(強敵……)
頭によぎる原初の黄の顔。悪魔に対抗する力を欲しているのは間違いなかった。
しかしユーヤにとっての強敵は原初の黄ではない。同じく原初の悪魔の一柱。
南方へ平然と入り込んでイタズラをするだけして退散する悪魔――原初の紫である。
彼女がちょくちょく来てはイタズラをしてくるのでユーヤとしても我慢の限界だった。ここらがストレスを発散しておかないと後々、大惨事になるのが明白だった。もとよりすでにブチギレ寸前だった。でも怒りを蓄えることに専念して我慢し続けていた。
だって、彼では“原初の紫”の相手が務まらない。だからこそ我慢する他なかった。
でも……でもでも、幸いなことにラムセスっていう格上の相手を見つけたことで自分を成長できる糧を見つけた。
故に、ユーヤも“原初の紫”への対策……経験を積むのに最適だった。
何より“炎帝フラン”と同調し深く理解し合うことでフランの中で蓄積された経験を自分のものにすることができる。
むろん、経験を自分のものにするにも限度がある。否、膨大すぎる経験を蓄積するだけの年数と肉体がなければなし得ない。
必然とユーヤが蓄積できるだけの同調しかできなくなる。
しかしユーヤにとって好都合だった。
目の前のラムセスを狩れば、その経験は自分だけのものにできる、と自覚している。
(フラン。キミの中にある初代様の戦闘記憶を俺に流し込んでくれ)
『私と深く同調した時点で自動的にそうなってしまうけど限度がある。あなた自身に限度がある。だから私自身で制御するけどいいね?』
(構わない)
ユーヤは思念でフランに言い返す。そもそも彼自身が理解している。膨大すぎる経験を溜め込むだけでも神経をすり減らしていることに――。
そう。フラン含め、“五神帝”の最初の契約相手は後にも先にも初代五大将軍しかいない。その記憶、戦闘経験を自分のものにするのはシビアな技である。言い換えれば膨大すぎる情報量を針の穴に通すほどの繊細な作業が必要とされるぐらいに危険な作業である。
それを平然とやってのけるフランの繊細さにユーヤは感謝する他ない。
(さすが、相棒だな)
『フフン。褒めても何も出ないわよ』
(別に……って、そろそろ俺も本気でいくか)
スゥーッと息を吸う。息を吸うのと同時に口端から炎が漏れ出る。
(相手が化け物である以上、感覚を鋭くしろ。“静の闘気”を研ぎ澄ませろ)
空気を目一杯吸い込み、ラムセスへ走り出すユーヤ。
(感覚を研ぎ澄ませろ! もっと! もっと! もっと!!)
頭の中を空っぽにし、感覚を鋭敏化させる。その際、炎のように荒々しく燃え盛る“闘気”が静かになり、凪のように、自然と溶け合うように、時間の流れがゆっくりと流れていく。
むろん、ユーヤは無意識に、その感覚、その境地に足を踏み入れただけにすぎず……目に頼らずともラムセスの身体の動きがより鮮明に、よりはっきりと見えてくる、感じてくるのだ。
言うなれば、“静の闘気”の基本である“制空剣界”を身についたことを意味する。ただし、この場合ユーヤはさらにその先、極致である“流桜空剣界”の一端に足を踏み入れている。
(――! 見える。見えるぞ、奴の身体の動きが!!)
彼は今、ラムセスの動きを完璧に捉えた。ラムセスが今、ユンめがけて影縫を振り抜こうとしていた。
しかし英雄と称されたラムセスでもユーヤの気配を感じ取れなかった。
故に――
「――!」
「これ――!?」
ラムセスが影縫を振り上げたとき、ユーヤが振り抜いた聖剣の斬撃がラムセスの頭蓋を切り落とした。
「“呼吸術”・“日”・“幻夜一閃”!」
剣を振り抜いたユーヤ。今の今まで気配すら感じ取れなかったユンに、ラムセス。宙を舞うラムセスの頸。
その頸が床に転がっていく。
宙を舞う際、ラムセスは叫んだ。
(ば、バカな……王たる余が、奴の気配に気づかなかった、だと?)
頸が床に転がっていく中も――
(バカな……王たるが、このような小僧に――)
コロコロと転がっていくラムセスの頸。ユーヤはハアハア……息を吐きつつフゥーっと一息ついた。
試練とはいえ、絶命したラムセス。
息を切らすユーヤはギュッと聖剣を強く握る。
「よし!」
ガッツポーズをする。
「…………」
ハァ~っと盛大に息を吐いた。同時にどっと疲れが押し寄せてきた感覚を味わうユン。
「疲れたぁ~」
(まさか、ここまで疲れるとは思わなかった。っていうか予想以上に疲れている気がする)
と、思うユン。実際のところ、ユンは今とんでもなく疲れている。“闘気”の消耗とかではなく体力の消耗である。
ジメジメとした暑さとカラッとした暑さを両方食らって自分で気づかない間に体内の水分が多く消耗していた。
「喉が渇く……」
「そりゃ、南方の暑さをもろに体験しているからな」
「東なんざ自然の彩りに騙されるけど、季節の変わり目がはっきりわかりやすくていいぜ。っていうかなんで西方にいるのに南方の暑さを体験しないといけねぇんだ」
文句ばかりを言うユン。彼が言いたいことはユーヤも理解できるけど、暑さ慣れをしているため何とか我慢できる許容範囲内だった。
「そうだよな。お互いに地方とか行かないから。感覚ってのが身につかないんだよな」
「この場合、慣れだ。ボケ!」
辛辣な物言いに「うぐっ!?」と項垂れるユーヤ。しかしほぼほぼ外野だったマリリンとリリィが信じられないものを見て驚愕の叫びを上げる。
「ユーヤ!」
「気を抜かないで! 敵が!?」
「「――!?」」
二人の叫びにユンとユーヤは一斉にラムセスを見る。
「やれやれ、余を斬り飛ばすとは……なかなかだったな」
五体満足のラムセスの登場に警戒して身構える二人。しかしラムセスはというと――
「安心しろ。余はここまで、だ」
「――! 身体が……」
「崩れ始め――」
ボロボロと身体が崩れ始めるラムセス。彼もまた自分の役目が終わりだと悟る。
「千年ぶりにいい戦いができた。よもやルフスとベルデの子孫と相まみえただけでもよしとしよう。これで彼女への手土産にふさわしかろう」
フッと不敵に笑うラムセス。彼は自らの武器――影縫を放り投げる。投げられた先はリリィの前に突き刺さった。
「あ、あの~、これは一体……」
「その剣をやろう」
「――!? で、でも……これはあなたのじゃあ……」
「余にとってもはや不要なものよ」
消えゆく最中に彼はリリィに告げる。彼女も影縫を手にとってマジマジと見つめる。
ラムセスは影縫を自らの意志でリリィへと譲った。
「今はまだ影縫はお主を認めておらぬ。故に、余が告げる。その剣に証明させよ! 自らの実力を!!」
消えゆく彼はリリィに告げる。影縫は今、試練によって形つくられただけにすぎず、彼の消滅と同時に消え失せることだろう。
故に、言い放った。ここでリリィの実力を影縫に認めさせろ、と――
「心せよ。その剣は聖剣に劣らぬ魔剣である。そこらのナマクラと一緒にされては困る!」
「はい!」
ギュッと影縫を握るリリィを見て、ユーヤはハァ~と一息ついた。
「なら、俺がリリィの強さを見極めよう」
「――!」
「委員長……よろしいのですか?」
「構わん。疲れた身体をほぐすのにちょうどいい」
なんてことを言っているが、本音を言えば――
(今の感覚を身体に馴染ませたい……)
彼はラムセスの頸を斬り飛ばした感覚を体得させたい思いがあった。
(あれはおそらく、“静の闘気”の極致ならば……極めたその先に、初代様の剣の真髄に到達できる)
急がば回れ、という信念のもと焦らずじっくりと腰を据えてみっちりと鍛えたいと考え直した。
リリィとしてもユーヤに今の自分を見せてもらえる絶好の機会だと思い、その申し出を受ける。
「胸を借ります、委員長」
「委員長。私もやらせてもらいます」
「マリリン……」
「……いいだろう。二人まとめてこい!」
彼女もユーヤと死合える絶交の機会だと考えて申し出た。彼もマリリンの気持ちを汲み引き受けた。
「では――」
「待つがよい」
マリリンとリリィがユーヤへ挑もうとしたとき、ラムセスが止めに入る。
「何よ……邪魔しないで!」
怒るマリリンにラムセスは虚空からもう一振りの短剣を取り出し、マリリンに放り投げる。
「これは……」
「その短剣は“慈愛”。余の妻が護身に持たせた剣よ。妻が亡き後、眠り続けた剣よ。ありがたく受け取れ」
マリリンは投げられた剣を掴み感触を味わう。
「いい感覚……」
「その剣は聖剣である。影縫と同様にナマクラではない。心して扱え」
「…………はい。ありがとうございます」
ギュッと慈愛を握るマリリン。ようやく得物を得た二人を前にして面白いと相対するユーヤ。
「ユン。手を出すなよ」
声を発するも彼は手を出さないと両手を上げる。手を出す素振りを見せなかった。逆に羽織っていた羽織を回収するだけで最初から手伝う気なんてなかった。
「組織内競争は必要だ。好きなようにしろ」
力を抜いて休めるときに休もうと身体を横にして寝入った。この状況で寝る神経はどうかしていると思うが、休めるときに休めないようでは意味がないと開き直るのだった。
「この状況で寝れるなんざ大した玉よのぅ……」
呆れるラムセス。だが、今目の前で三人が相まみえようとしている。
「来な」
「いきます」
「胸を借ります、委員長!」
マリリンとリリィが自らの力を示すためにユーヤへ切り込むのだった。
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