五神帝×五大公爵公子×五人の皇女_2
ティアの返しにズィルバーは「ん?」と返した。
(あっ、そっか)
今になって自分が千年前の偉人だってことを思い出す。
(ティアたちが知らなくても当然か)
「シーヴァ一族は噂でしか聞いたことがない。一説では半血族だけの一族という噂がある」
「半血族……」
「あくまで噂だ。だが、シーヴァ一族は特徴として身体のどこかに赤い痣が浮かび上がるという話。これも信憑性のない噂。でも、一つだけ言える事実がある。古くから王侯貴族の間に知れ渡った“聖女の舞踊”……一度はレッスンで教えられただろ?」
「え? う、うん……」
「あのダンス曲か……嫌いなんだよ。あれ……」
「格式張ったダンスでもうちょいラフさがほしいと思っている。でも、“聖女の舞踊”がシーヴァ一族に関係あるの?」
カズとユンはダンスを嗜むように教わったのを覚えている。だが、“聖女の舞踊”とシーヴァ一族に関わりがあるのか聞き返す。
「一説では、“聖女の舞踊”の源流がシーヴァ一族に伝わった舞踊曲――“大いなる風巫女の舞”を真似た舞踊曲だと言われている、って話。もし、ユージがシーヴァ一族の末裔かつ“大いなる風巫女の舞”を奏でたとするならば、西方全域の変化も説明がつく」
「え? どうして?」
ティアが質問を返す。
「“大いなる風巫女の舞”はシーヴァ一族の巫女が三日三晩踊り続けるという諸説がある。元々、西方全域は巨人族の住処。王国が繁栄されていたという歴史がある。たしかに巨大湖の向こう側に巨人族を守りし神樹があるとかないとか……」
「神樹? それって、巨木とかそんなの?」
「さあ、そこまでは知らない。だが、その神樹は世界樹とも言われていて、そのデカさいや高さは現代において最高峰の高さと言えよう」
ズィルバーは千年前に集めるだけ集めた歴史書の内容を可能な範囲で語った。巨人族が守る神樹ないしは世界樹の存在は歴史書や伝承として語られているだけで実物をこの目で見たことがない。
一説では、世界樹が消滅すれば世界が崩壊するとかしないとかの噂がある。
でも、ティアたちからすれば、はへぇ~っとなる。
「そんなのが実在するの?」
「さあね。そこまでは知らん。でも、レインなら知っていると思うよ。でも、その話はあとだ。話を戻すと、巨人族が西方を支配していた頃、小さき異種族は山奥で暮らすこととなった。山の山頂や山に囲まれた盆地などの閉塞的な場所で村や町、国を興したとされている。いわゆる民族国家。シーヴァ一族はカッディラ山脈の山頂で暮らしていたと聞いている」
ズィルバーが度々憶測混じりなのか。それは彼もそこまで詳しく知っていないからだ。なぜ、知らないのか。
「言っておく。西方の民族国家がどうなったのかは知らん。元々、西方はユージの先祖――アルブムが任されていたと聞く。その書物が“緑銀城”に収めているのかも知らん」
「そこははっきりと言うのね」
「だって、ライヒ大帝国は千年以上の歴史があるのだぞ。地方まで含めると膨大な量。クラディウスの図書室に収蔵されている本の量を知っているだろ?」
「うぐっ……」
ティアは皇宮の図書室に蔵書されていた本の量を思い出す。千年前の歴史だけでも相当な量だったのにそれ以上の歴史となると夥しい蔵書量となる。
「カズ。ユン。“蒼銀城”や“黄銀城”に収めている図書室の蔵書量もすごいだろ? 北方と東方の歴史も想像するだけ無駄な量だぞ」
かつて、地方には数多の民族国家や都市国家があった。各国で戦争して領土を大きくして国力を増大させた。ライヒ大帝国も王国時代、まだ十代だったヘルトたちも武功を上げて大将軍まで這い上がった。その彼らもリヒトが考えた計画でも十五年が限界だった。今のライヒ大帝国ができあがるまでの年数が――。
大国、強国をなぎ倒して何もかも奪い取って侵略した血の歴史がある。それだけの因縁が千年の時を経て動き出したのだ。
「皇宮と地方の居城に収蔵されている書物の大半は戦乱期に収奪された本が多い。特に皇宮に収蔵された本は太古の昔の伝承までも収められている。現代において最古の図書室とも言える」
「最古の図書館……」
皇宮に収蔵された図書室は歴史のすべてが収めているに等しかった。
ズィルバーは視線の先に島の海岸を目視で捉えた。
「海岸が見えてきた」
「ああ、俺も見えた。どうする? このまま突っ切るか?」
「どこかに島の地下へ通じる入口があるはず。迷宮って言われている以上、必ず入口がある」
ユンの弁にティアたちも頷いて答える。
「頂上を目指そう」
ズィルバーが提案する。なぜ、頂上と言い切るか。彼は“静の闘気”を駆使し色濃く残っている“闘気”の残滓を見つける。
「頂上へ向けて“闘気”の残滓が伸びている。きっとみんな、頂上から地下に入ったと思う」
「頂上か」
「人目がない分隠し場所にうってつけと言える、ってそろそろ海岸だ。このまま行くぞ」
「言われなくても――」
「そうするつもりだ!」
三つの煌めきが“ドラグル島”の対岸に接触したのと同時に島の頂上へ登っていく。
一瞬の出来事。
三つの煌めきが島の頂上へ到着したら、扉を発見する。
「あの扉だ。一気に行くぞ」
「ああ。だが、その前にハルナ。覚悟はできているか?」
「できていなければレイピアなんて持ってこない」
「私も弓矢なんて持ってこないわ」
「私もよ」
彼女たちの覚悟なんて聞くだけ無用だと判断したカズはズィルバーへ行く合図を送る。
「よし! いくぞ!」
「「おう!」」
三つの煌めきがギーガス山脈の地下迷宮へ入るのだった。
「――!」
イーゲルは今、地下迷宮に入った三つの煌めきに勘づいた。
(おやおや、またもやお客さんですか。しかも、これは……)
イーゲルはより強く“静の闘気”で気配を探る。
(“白氷竜”に、“雷鳴竜”……そして、“聖霊竜”……おや? 欠片だが、“彩虹竜”の気配も……フフッ。まさか、“創世竜”以外の竜種が出揃うとは思いもよりませんでした。ですが、この気配は精霊……しかも、“五神帝”!? まさか、彼女たちが出揃うときが来ようとは……)
内心、驚いているイーゲル。しかし、彼に劣らずともユウトとて“静の闘気”で気配を感知した。
「この“闘気”……ズィルバーだな。あの皇女も一緒だな」
「ティアも?」
「それだけじゃねぇな。これは北と東の“闘気”だ」
「ハルナとシノね。厄介ですね。なぜ、ここに?」
「さあな。あいつらの考えなんざわかるかよ。だが、この禍々しい“闘気”に関連しているのは確かだな」
彼は吐露した。彼もすでに地下迷宮へ入った禍々しい“闘気”を放つ存在に気づいている。シノアですら北と東の戦いを経て見違えるほどに成長している。成長しているからこそ、鍛えた“静の闘気”で感知していた。
ユウトと同様に禍々しい“闘気”を――。
「ユウトさん」
「厄介だな」
(それよりもシーホたちがだいぶ苦戦しているな)
ユウトは“静の闘気”の感知範囲を広げ、“闘気”の残滓から状況の把握に努める。
「とりあえず、ズィルバーの奴……何しに来やがった?」
苛立ちを吐き出した。
ユウトと同様の反応を示すユージ。
「――!」
「どうしたの、ユージ?」
「…………」
ピクリとかすかに反応するユージにユリスが声を投げる。ほんの少し前からユージは勘づいていた。六人の気配を――。
「この迷宮に入ってきた――! ズィルバーが!」
「…………え?」
「それだけじゃない。カズにユン、他の皇女殿下も来ているのか!?」
「ティアやハルナ、シノが来ているのですか!?」
ユリスも動揺を隠せない。すると、ヴァンが事情を話す。
「私が援軍を要請した」
「ヴァン?」
「今もずっと放ち続けている禍々しい“闘気”に対抗するには戦力が必要。シャルルちゃんたちが試練を乗り越えたとて連戦するだけの体力が残っていないと思う。“闘気”は消耗するもの。ガス欠に近い状態での“闘気”を使えば命取り」
「たしかに、そうだけど……だから、すぐに――」
「落ち着いて。今のユージは焦っている。みんなが倒れることを気にかけすぎている。だから、周りへの対応が幾ばくか遅れている。見なさい」
ヴァンに言われて周囲を見渡すユージとユリス。
ドドドッドドドッ
何かが流れ込んでくる音がする。
「この音……まさか――」
「まずい。このままでは……」
流れ込んでくるのは激流。そう、湖水の激流。流れ込んでくる水を前に二人は水没すると思い込んでしまった。
「――! 水!? このままじゃあ水没――」
「落ち着け、ユージ!」
声を浮つくユージを諌める声に顔を上げる。水は形をなしている。そう、水龍に――。
「水の、龍……」
「よぅ、ユージ。久しぶりだな」
水龍に乗っているカズ。そして、抱き上げたままのハルナが姿を現す。
「カズ……お前、どうして、僕の西方へ……」
「ここから禍々しい“闘気”を感じてよ。わざわざ助けに来てやったぜ」
「僕は助けを呼んだ覚え……」
「まあそう言うな。こういう非常時はお互い手を取り合おうぜ」
何気ない一言に心が救われるユージ。
「あと、ユーヤの方にはユンとシノちゃんが向かった」
「それはホントですか?」
「ホントだよ、ユリス。久しぶり!」
「ええ、ハルナ。久しぶりですね。ところで一つ聞いてもいいですか?」
「え? 何?」
「いつまで抱っこしているのですか?」
素朴な疑問を口にした。ハルナも「え?」となるけど、今になって彼女はカズに抱っこされているのを思い出す。
「か、カズ……そろそろ――ッ!」
「――! どうやら、ズィルバーとティアが時間潰ししているな」
カズは“静の闘気”を使って状況を知る。ユージも風と“静の闘気”で激闘を繰り広げだしている気配を感知した。
「な、なんて“闘気”……! これがズィルバーの――」
「やはり、まだまだ高みの上にいるのか」
カズはズィルバーがまだまだ遥かな高みにいるのを再度、知る。逆にユージはようやくズィルバーが到達している次元を知る。
「っていうか、まだかすかにしか感じられない」
「そうか。ズィルバーはすでに竜種と融合していた。そして、原初も……」
カズは理解したのだ。強さの根源を――。ユージもようやくその次元に到達したからこそズィルバーの高みを知った。
「ひとまず、部下の助けに行くぞ」
「…………あぁ、わかっている」
ユージは悔しげに怒りを露わにするもカズは何も言わなかった。
「まあ気持ちはわかる。俺も同じだった。だがよ、わかったからこそ追いつける距離がわかったのならそれでいいだろ?」
彼にそう言われたらユージも何も言い返せない。
「そうだな。僕もユーヤもようやくわかったと思えばいいか」
怒りを吐き出したおかげで気持ちがだいぶ楽になった。
「じゃあ行くぞ」
「ああ」
カズはハルナを抱っこしたまま水龍を従わせ、ユージは風を使役してユリスとヴァンの身体を浮かせて移動するのだった。
地下迷宮を駆けるユーヤとアヤ、そしてフランの三人。
フランが炎で明かりを作って走っている。
しかし――
「ハアハア……」
ユーヤが息を切らし始めてきた。アヤもフランもそろそろ休憩すべきだと判断する。
「ユーヤ。一回休もう」
「ええ、ルフスの試練で予想以上に“闘気”を消耗している。一度、身体を休めな――」
「何を言っている!? 今、マリリンとリリィが試練で苦戦している……助けに、いかな――」
「ヘトヘトのくせに何を言っていやがる」
「――ッ! キミは――」
バチッと身体に電気が走り、バタリと床に倒れ伏すユーヤ。「え?」と呆けるアヤ。彼女は視線を上げるとバチバチと青白い燐光を帯びている黒髪の少年が水色の髪をした少女を抱きかかえていた。
「ゆ、ユン!? シノも!」
「久しぶり、アヤ」
「アヤ。元気?」
ユンとシノはアヤに再会の挨拶をする。アヤも頷いて元気だと答える。
「しかし、ユーヤも意地を張る。虚勢を張るにしても身体を休めろよ」
「ユン……よくも……」
ハアハアと息を切らすユーヤ。電気で身体が弛緩しているのに己の意地だけで身体にムチを打って起き上がる。
「意地っ張りにも程がある。ほんとに一匹狼……」
「うるさい。俺に指図するな。それに身体の方は問題ない。問題あるのは――」
「プライド、だろ?」
ユーヤが言わんとする言葉を先に言うユン。彼もプライドをズタボロにされた経緯があるのでユーヤの心境がわからないわけでもない。
「だが、それでも少し休め。“静の闘気”に比重をおいてみろ。今、とんでもないことが起こ――」
「――!」
ユンに言われるまでもなく凄まじい“闘気”が衝突したのがはっきりと分かる。
一つは禍々しい“闘気”。もう一つはまさかの――
「これはズィルバーの……」
「やはり、あいつ……とんでもなく強い……」
「…………」
ギリッとメラメラと炎が煮えたぎっている。フランがすぐにでも気持ちを落ち着かせようとするけど、ユンは彼に語る。
「ユーヤ。俺もお前も“竜種”ってのと魂融合を果たしたのもそうだが、初代様がかつて踏み入った領域に足を踏み入れたことで感じただろ? ズィルバーの強さの次元を――」
ユンに言われるまでもなくユーヤはプイッとそっぽを向く。アヤとシノも“静の闘気”を使わなくてもズィルバーが誰かと戦っているのをはっきりとわからされる。
「これって……」
「やはり、彼は化け物ね。っていうか、ティアも平気で参戦しているじゃない!」
シノの叫びにアヤも今頃気づく。
「そういえば、ティアも誰かと戦って……いや、これは……相手は複数?」
「見た目は子どもね」
アヤとシノは“静の闘気”でティアの相手を把握することに努めている。相手は子どもの見た目をした二人。その二人を相手にティアが相対している。むしろ、互角に戦っている感じがした。
「たしかに彼女も戦っているな」
「っていうか、“闘気”だけで戦っているぞ。ズィルバーもティアも――」
ユーヤが信じられないことを言い出した。そう、ズィルバーとティアは“闘気”だけで戦っている。二人も五大公爵家とライヒ皇家に連なるもの。ならば、加護やら精霊階梯の高い精霊と契約しているはずなのに、それを使っている素振りがない。
なぜなのか四人にはわからなかった。
だけど、その答えを知るフランと――
「フラン。これは間違えなく……」
「ええ、間違えない。この禍々しい“闘気”は怨念の集合体。なら、レインも嫌々で加護を行使しているわけ」
姿を現すフランとネル。
“炎帝”フランと“雷帝”ネル。“五神帝”の二柱が姿を現す。
「ネル!」
「フラン。怨念の集合体、って……」
ユンはネルの登場に驚き、ユーヤはフランにさきほど言った意味を聞く。
「まず、吸血鬼族というのは死した人間に吸血鬼の血を送られることで誕生する異種族。そのため、魂が欠損している場合がある」
「魂が、欠損?」
「ええ、千年以上前から存在する上位始祖は魂レベルが高い分、怨念を取り込むことはない。何しろ、真祖の血を得ているから怨念を取り込むことなんてない」
「真祖?」
「吸血鬼族の開祖。ルフスやリヒト様が開祖を“真祖”と呼んでいたわ」
「でも、下位始祖になると力の上限を破るには大量の怨念を取り込まないといけない」
「力の上限? ネル。異種族間で力の上限が定まっている?」
ユンの疑問は世界の法則に核心を突くものだった。
「基本、各種族間で力の上限が定められている。むろん、精霊も天使も悪魔も然り。だが、“竜種”は異なる。彼らは元々、自然現象が意思を持つ生命体となった存在」
「じゃあネルも……」
「いや、私やフランといった最高位・最上位の精霊や悪魔、天使は力の上限がない」
「…………」
ネルの語りにユンは二の句が継げない。しかし、ここで出る疑問は一つある。
「じゃあ、ズィルバーは――」
「彼もあなたと同じ種族。つまり――」
ズィルバーがユンと同じ種族。そう。彼も■■■。かの種族は竜種と魂の融合を果たしている。
ここからくる結論がユンに答えを導かせる。同時にユーヤも答えを知る。
「まさか、今のズィルバーは……」
「ユーヤ。あなたも彼と同じで力の上限がない。この世界の歴史上……いえ、人類史上最強の大英雄といえど間違えなくリヒト様とレイ様、ヘルトの三名だった。ルフスは残りの大将軍は次点だったけど、その実力は世界最強クラス。隣国に武威を知らしめたことに変わりない」
「マジか……ようやく俺はズィルバーと同じ目線に立てたと思ったのに……」
ショックを受けるユーヤ。しかし、フランは「恥じることではない」と述べる。
「強大すぎる力を制御に時間を要するのは必然。リヒト様とレイ様もあなたと同じぐらいの頃に発現したけどあまりの強大さに振り回されていたと当時の宮廷魔導師や剣士らが言っていた。でも、それもたった五年で制御して戦場で力を発揮させたと聞いている。それまでの間は力を垂れ流ししたまま戦場を駆け回ったらしい」
フランは聞いた話をそのまま語った。
力を垂れ流しの状態。つまり、力を無駄に消耗している状態ということ――。
裏を返せば――。
「今のズィルバーって……」
「そう。彼も今、力を垂れ流し状態……でも、レインが制御に回っている。というより垂れ流している力を加護に変換させている」
「「え?」」
ユンとユーヤはズィルバーも自分と同じ立ち位置にいると知る。違いがあるとすれば経験値の差と言えよう。それだけの違いなのだ。
「言っておくが、私もフランもとっくの昔に垂れ流している力を加護に変換している。今は疲労回復に回している。今はとにかく膨大な力を慣れろ。郷に入っては郷に従え、と言うだろ?」
ネルは教えてあげるのだった。
教えてくれた内容もそうだけど、意味を知り、ユンとユーヤは勝手に思い込んでいただけだと悟る。
「何だ、無駄に意識しすぎていただけか」
「聞くんじゃなかった」
ハァ~ッと思いっきり息を吐く二人。しかし、アヤとシノが言い寄る。
「とりあえず休まったでしょ? さっさと行くよ」
「ほら、運びなさい!」
わがままを言われてしまい、男二人は苦笑しながらも抱き上げ、迷宮内を走り出すのだった。
フランとネルはすでに精霊剣の形に戻っていた。
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