撤退×変革×休息
原初の青と原初の緑が突如として撤退する。
二人が目的を済ませた言い回しが気になるヴァダー。
「目的を済ませた、ってどういう意味?」
(あの言い回しは印象を与えた言い回しに……まさか――!?)
ヴァダーは原初の悪魔の狙いに気づく。
「騎士団長!」
「しまった!? ズィルバーの相手もこの状況に乗じて撤退した。狙いは印象を与えるのと同時に釘付けか」
(これで地方の領主が動けなくなった。少なくとも北と東はしばらく中央への召喚ができなくなる。裏を返せば、彼も中央に釘付けとなる。これは将来、西と南も動けなくなるのと道理だ)
キララは古竜姿から元の姿に戻り、原初の悪魔の狙いに気づく。敵の策にしてやられたのを悔しがる。対処しようにも現状、対処のしようがないのが現実だ。
「中央でこれなら、北と東も同じく――」
キララは北部と東部も同じ状況のはずだと推移する。
キララの読み通り、北部と東部も原初の悪魔が余興を楽しみながら目的を済ませたと言わんばかりの態度を見せて去っていった。
「チッ……逃げられたか」
『深追いは禁物よ。相手は原初の空・アイトラー。こっちが死ぬ可能性が高かったわ』
「そうだな」
カズは唇を噛む。手の内を明かしてもなお倒せなかったことを悔いる。そこへ――
「遅かったね」
「どうやら、一足遅かったみたいだね」
どこはかもなく二人の女性が姿を見せる。
「むぅ~……この残り香は原初の空かよ。あたしたちが来るのを感知して撤退しちゃった!」
「でも、さすが“氷帝レン”様がいれば原初の空も大人しく引き下がれたもんじゃん」
二人の女性がカズを無視して話を進める。
「キミらは誰? 僕がカズ・R・レムアだとわかっていての振る舞いかな?」
カズは二人の女性を睨む。冷たい眼差しで見つめられる二人の女性はゾクッと身震いする。
「ちょっと、プラー!? あの子何!? すごい眼光なんですけど!? まるで、メランじゃん」
「あ、あのぅ~、私たちはぁ~」
「知っているよ。キミらが“聖霊機関”だってのは……それで皇帝陛下直属の諜報員が僕の北部へ何しに来た?」
カズは二人の女性を睨みながら目的を聞く。ウィッカー皇帝陛下の部下と言えど、自身の縄張りでいらぬちょっかいをかけるのなら同じ帝国民といえど、容赦はしない方針でいるのを明かすカズ。
「ちょっと待ってよぅ~!? 私はプラー・ミアで、こっちはスヴィ・エート。私たちはキララさんに言われて……」
「悪いけど、自己紹介したとて、北方に仇をなす者は須らく敵だと思っている」
原初の空と戦ったことで若干、カズも北部へ急に姿を見せる輩を敵と認定しかけるほど追い詰められていた。
『待ちなさい、カズ。あなたは原初の空と戦ったばかりに疑心暗鬼になっているわ』
(わかっている。だけど……)
『それに彼女たちは私の知り合い。見た目はどうであれ。中身は天使族』
(天使族……ここに来て希少種族の登場とか…………もうお腹……い、っぱい……――)
カズは原初の空と余興と称した激闘を繰り広げたからか体力と気力、“闘気”が底をつき、意識を失いそのまま、地上へ下降していく。
「ちょっ!?」
「お、落ちちゃう!?」
慌てるスヴィとプラーだが、レンが人の姿になってカズを抱きとめる。
「お疲れ、カズ。さすがに時間停止の連続使用は今の身体では負担が大きいな」
カズへのねぎらいの言葉を送るレン。原初の空との余興は停止世界での戦いに加えて時間停止を行使した反動を受けてしまっていた。
(力の扱い方もそうだが、肉体の成長が必要不可欠……)
「今は長きに渡る冬となる。この冬の間は力を蓄えよう、カズ」
レンはカズに暫しの休息を与えることを決意した。
「媛巫女騎士団。いつまでここにいる気だ? さっさとレイ様の生き写しを守りに行け!」
「「は、はい!」」
レンの迫力に気圧されたスヴィとプラーは空間転移でそそくさと退散した。彼女はカズを抱きかかえたまま、“蒼銀城”へと戻る。
(しかし、媛巫女騎士団が七大天使になるとは……世の中わからないものだ)
時の流れを実感するのだった。
北部も同じなら、東部も同様の展開になった。
原初の黄が楽しめるだけ楽しめたのか空間を開き、虚空の中へと姿を消していく。それと同じタイミングで二人の女性が突如として姿を見せる。原初の黄と戦っていたユンからすれば、突如として姿を見せた二人の女性も敵と認識しかける。
「誰だ? 俺の東部にちょっかいをかけてきたのか?」
バリバリと両拳に雷を纏わせるユン。二人の女性が懸命に弁明する。
「私たちは“聖霊機関”の諜報員。私がヴェー・チェルで、こっちは――」
「グロムですわ。私たちはここに原初の悪魔が来ていないか。気になっただけで――」
「原初の黄ならとっくに帰ったわ。あの女……俺の街に喧嘩をふっかけるだけ吹っかけて帰りやがって……」
ユンはバチバチと稲妻が強まる。
「今度来たら、確実に殺してやる」
煮えたぎる怒りが雷と迸る。その雷にはヴェーもグロムも鳥肌が立つ。
「なんですか、この雷……」
「これじゃあ、まるでベルデと対峙している気分だぜ」
「それで皇帝陛下の犬が俺の東部へ何しに来た。目的を話せ――」
「だから、原初の悪魔が来たのか確認に……」
「待ちなさい、ヴェー。どうやら、原初の黄が好き勝手にされたせいで彼の中で底知れない怒りを蓄積されているようです」
グロムがユンの心境を言い当てる。ユンは今、“人格変性”を使用していない。いないにもかかわらず、人格が交代していないのに荒々しい人格に匹敵しうる力を放っている。
ヴェーもユンをベルデと誤認したのは迸っている力の奔流がベルデのそれに近かったからだ。
否、それだけじゃなかった。グロムはユンの状況に気づいていた。
「原初の黄との戦いは常識が通じない戦いでしたわね。時間停止の使い続けたせいで疲労困憊なのですね」
「――!」
グロムに状態を見破られてユンは顔色を変える。本来ならまだ戦えると言い張りたいが雷を迸らせるだけしか力が残っておらず、ユンは今、見栄を張っている状態であった。
「ク、ソ……あの女……次こそは……」
迸っていた雷が霧散し、緊張の糸が切れたかのようにフラフラとバランスを崩し、地上へ落下し始める。
「おい!?」
「まずいで――」
ヴェーとグロムがユンを助けに行こうとするも落下するところで人型に戻った“雷帝ネル”がユンを抱きとめる。
「お疲れ様、原初の黄相手によく頑張った。不慣れな力を使わせてしまってごめん。でも、世界の広さを実感したタイミングでさらなる強敵を知り、世界の広さを知り、頭が追いつかない。それが今のあなたの強さ……もっと見識を広げ深め、強くなろう」
ネルがユンへ労いと励ましの言葉を投げる。むろん、ユンの耳に届いていなくても、ユンの心は次なる高みを目指そうと精進する気持ちがあった。
「ね、ネル様。その子は大丈夫ですか?」
「媛巫女騎士団のフラルとフヴェールか。心配するな、ユンは停止世界の戦いを経験したせいで身体への負担が大きかっただけ。ベルデとの修行で停止世界への認識と反応ができても動きに無駄がある分、疲労困憊になるのが早かった。それだけ……」
「それはそうですが……まだ幼い身体に負担をかけるのは……」
「心配してなくてもけっこうだ。それよりも媛巫女騎士団! あなたたちの仕事はレイ様の生き写しを守ることでしょ? こんなところで油を売っている暇があったら、さっさと帰還せよ! 東部はユンと“豪雷なる蛇”だけで十分、対応できる」
「「は、はい!」」
ヴェーとグロムは空間転移で急ぎ、中央へ帰還するのだった。
二人がいなくなったところでネルはユンを抱きかかえたまま、“黄銀城”へと戻る。
居城は戻ったところでシノとターク、ユキネが駆けつける。
「ユン!」
「おい、ユンは無事か!?」
「ユン様、しっかりしてください!?」
ユンを心配して駆けつける部下たちにネルが落ち着かせる。
「大丈夫。ユンは疲れて眠っているだけ。ひとまず――」
「おい、担架を用意しろ! ユンを医務室へ運ぶ!」
「動ける人は街を見てきて! 被害状況をまとめなさい!」
「私はユンのそばにいるわ」
リーダーが無茶をして頑張った以上、部下が迅速に行動しないと示しがつかないと判断し、タークとユキネが指示を出す。ネルは呆けるけどもユンの人望が為す技だと察する。
「シノちゃん。目が覚めたら胃に優しい果物とか用意しておいて」
「はい」
ネルの要望にシノは頷く。ユンは今、疲労困憊なので身体の免疫機能から消化機能までもが弱まっている。目を覚ましたとしてもまともな食事を受け付けないほどに弱まっている。
ユンが担架に運ばれ、医務室へ連れて行くのを見届けたのと交代にアルバスとアウラが駆け寄ってくる。
「危なかったな。相手が原初の黄。今のユンくんでは苦戦するだろう。しかも――」
「しかも、時間停止っていう禁術を連続で行使したもの疲れてもおかしくないわ」
「時間停止……禁忌の技を扱うには神々に愛されし大英雄じゃなければいけない」
「いえ、正確に言えば、竜種の権能を継承されている大英雄にしか扱えないです。神々に愛されたとて禁忌の技は扱えません。扱えば、必ず心身がクラッシュする」
アルバスは時間停止と空間転移を扱えるのは原初の悪魔と七大天使、“オリュンポス十二神”そして、竜種のみ。
人族にも異種族にも扱えない技なので禁忌の技なのだ。
それを抜きにしても――
「しかし、媛巫女騎士団の面々が天使族で七大天使だったとは驚きました」
「懐かしい気配がしたから来たけど……帰らせたの?」
「仕方ないでしょ。媛巫女騎士団の原則は媛巫女を守護すること。媛巫女――つまり、レイ様の守ること。レイ様の生き写したるティアちゃんを守ることが騎士団の使命。シノちゃんや他の皇女は私たちで十分」
「確かに彼女たちの使命はティアちゃんを守ることにある。ですが、今はティアちゃんのそばにはカルネスがいます。彼女がそばにいるかぎり、彼女に危険は及びません」
「それにカストルとポルクスの子孫がそばにいるし。“白銀の黄昏”の守りがあれば、ティアちゃんへの危害を受けることなんて……――」
「甘い。ティアちゃんはレイ様と同様に彼のことになると心配で気が休まらない」
「確かに……」
「レイ様はヘルト様のことになると人が変わりました。だから、レイ様はヘルト様を愛してやまなかった」
「否定できませんね。彼女は彼に恋をしていた。それはティアちゃんも同様です。彼女もズィルバーくんに恋をしている。今の二人を見ていると、あの頃の二人にそっくりです。故にノイは二人のためにお揃いの服飾品を用意してあげた」
アルバスは千年前の二人にお揃いの品を用意させたノイの心遣いに感謝するしかなかった。
「話を戻しますが、ユンくんはしばらく休息に当てますか?」
「そうね。北の方でもレンは主に休息を与えるつもりね。中央は彼だから問題ないけど、時間停止は彼でも身体への負担を考えて、しばらく静養するはず……」
「ですが、彼ですから大人しくしていることはないでしょう……媛巫女騎士団が“聖霊機関”の七大天使になったとて……あの肉体では人格を保つのに時間がなさそうですし」
「ええ。天使から天使族へ進化したとて七大天使の力は想像を絶する媛巫女騎士団でも転生されたとて扱えるのに千年は短い。しばらくは修練に励むべきね。こう言うとユンも彼もしばらくは静養と修練に当てるべきね」
「でも、あの人の場合は身体の成長だと思う」
アウラは彼に足りないのは肉体の成長だと踏んでいる。今の彼・ズィルバーに必要なのは技術力でも精神力でもない。一個人の肉体性能だった。
ネルもアルバスも既に気づいていた。北のカズと東のユン。そして、南のユーヤと西のユージも同じであった。
しばらくは身体を鍛えるのではなく、身体を成長させる必要がある。禁術を扱うには相応しき肉体が必要とされる。今のズィルバーでは禁術を扱えても回数制限があるはず……故に長期戦はあまりにもリスキーかつ無謀な戦いに等しかった。それを原初の悪魔を相手にしたのなら、必ず、身体がボロボロになっているはずだ。
そして、その事実は正しく、大帝都上空では原初の赤と剣を交えていたズィルバー。原初の赤が突如として矛を収めた。
彼が剣を収めた理由をズィルバーが気づかないわけがない。
「どうやら、北と東も撤退したな。だが、今回の目論見は成功されてしまった。手酷い屈辱だよ」
口ではデマカセをほざくズィルバーだが、原初の赤は笑う。
「よく言うぜ。俺と戦っている最中、外野への対応していたくせに手酷い屈辱かよ……笑わせる……」
嘲笑う原初の赤にズィルバーは無表情だったが、本音を言えば、さっさと消えてほしかった。
(クソ……時間停止も空間転移も禁術なんだぞ。それを平然と扱えてケロッとしている傲慢野郎がムカつく。こちとら、レインが治癒し続けているから扱えてきた。だが、さすがに長期戦は御免被る。さっさと帰れ)
本心では原初の赤には帰ってほしかった。おまけに原初の赤もズィルバーが限界に近いのも最初からわかっていた。
「まあ、今回は俺たちの目論見が成功したから良しとするぜ。じゃあ、帰るわ。お前もさっさと身体を成長しろよ。次は本気でやり合おうじゃねぇか」
「はっ? 冗談じゃない。キミと本気で戦えば、世界の法則がぶっ壊れるだろう。死んでもゴメンだ」
本心を言いやるズィルバー。彼は原初の赤との斬合を見ている輩に気づいていた。
気づいていたからこそ、周囲への気配りをしていたのだ。
「じゃあな」
「二度と来るな! 傲慢野郎!」
原初の赤が周囲の景色に溶け込むように虚空へ消えていく。
敵がいなくなったのを把握したところでズィルバーは盛大に息を吐いた。
「つっかれた。さすがに赤い悪魔を相手に禁術の使用は身体が保たん」
「そうね。私の加護でも“真なる神の加護”でも禁術は相殺できない。せいぜい、負担を遅くすることが精一杯……むしろ、ここまでよく顔に出さなかったわね」
「奴の前で顔色を変えると一気に攻勢に出られて流れを持っていかれそうだった。何としてでも堪えないとまずかった」
ズィルバーは自分がやられたら、ティアたちが命を散らす可能性が高いと読み切る。
読み切るからこそ、ズィルバーは表情を崩さずに痛みを堪えていたのだ。
「でも、野郎が帰ってくれたことで山場を切り抜けたな」
「どこが、山場を切り抜けたというより、小さな山場を切り抜けたにすぎないよ」
小鳥姿から人型に戻ったレインがズィルバーに指摘する。
彼女はこの後に大きな山場が来ることを予期する。
「確かにそうだね……やれやれ、せっかくの学園生活が波乱万丈の学園生活になったな」
ズィルバーは今更ながらことをほざく。
「何を今更……でも、あなたが転生し、私が復活したことで世界は大きく変動してきたのは確かね」
ズィルバーもレインも自分らが復活、転生したことで穏やかに進んでいた時間と空間、運命の波が大きく揺らぎだした。
故に荒れ狂う波を乗り切るためにも、ズィルバーたちが取るべき行動は一つ。
「しばらくは静観だな。修行というよりも勉学と食事という日常生活を専念しないとな」
ズィルバーにとっても大きな山場が来るのだった。彼に取っての山場とは別にレインがズィルバーに告げる。
「しばらくは北と東も動けないわよ。どうする気?」
「学園では“決闘リーグ”の準備が始まるところだ。次期皇帝を決める大事な時期なのだが、原初の悪魔のせいでカズとユンがしばらく動けない。しかも、皇家も皇家で問題が出てきた。学園の警備には“白銀の黄昏”も出す予定だが、皇族親衛隊が半分機能停止している。“聖霊機関”いや“媛巫女騎士団”を動かせない。七大天使が残りの天使もしくは天使族を動かしてもらわないといけない」
「でも、その前に必要なのは……」
「ああ、北と東が覚醒した今、残るは西と南……」
「レンとネルが復活した今、復活しないといけないのはフランとヴァンね」
レインもズィルバーが言おうとしている意味を理解する。西と南。つまり、ユーヤとユージが真の意味で覚醒し、神級精霊・“五神帝”の復活が必要とされる場面。
「レンとネルもフランとヴァンの復活を望んでいるはずよ。“五神帝”よりも七大天使の活動時間に制限があるのなら、早い段階で復活しないと……」
レインは友の復活が余儀なくされている現状に頭を痛める。しかし、ズィルバーは二柱の復活よりもユーヤとユージの覚醒が必要だと思う。思うけども北と東の活躍を聞けば、自ずと感化して動くと踏む。
「ひとまず、西と南は放っておけ。原初の悪魔のせいで皇家と皇族親衛隊、聖霊機関は動き回る。特に皇族親衛隊は上官の異動、左遷、解雇で人員配置が転換する。それは同時に派閥争いが激化するはず。俺やカズ、ユンのような新勢力に対抗するには頭の固い連中を排除するしかない。時代は価値観。世代は越えられない」
「耳が痛い話ね。それは同時に世界の流れも変えないといけないということよ……それは、つまり――」
「ああ、千年以上前から続く因縁を断たないといけない。世界が新しい時代を進むためにもな」
(だが、世界の流れを変えるにはオリュンポス十二神だけじゃない原初の悪魔、七大天使そして、五神帝を含む精霊も太古の戒めから解放する必要がある)
ズィルバーはこの後に待ち受けている最難関に頭を痛める。
「やれやれ、問題が山積みだな」
「でも、まだ時間がたっぷりあるからゆっくり片付けていきましょう」
肩を落とすズィルバーを励ますレイン。彼も「そうだな」と開き直る。開き直ったところでどっと疲れが押し寄せてきた。おそらく、山場を乗り切ったことで張り詰めていた緊張の糸が切れたのだろう。時間停止と空間転移を使用したツケが疲れとなって重くのしかかってきた。
「悪い、レイン……このまま――」
「お疲れ様。ゆっくり休みなさいズィルバー。あなたは動き回りすぎよ。しばらくは休息を取りましょう」
(せっかくだし、ティアちゃんと一緒に第二帝都を巡るのもいいんじゃない。あなたが羽目を外しても皆、誰も文句を言わないわ。むしろ、何もできなかった自分たちを悔いて励むはずよ。力を磨くだけじゃない。学を積んで知識を広げ、見識と知見を広げるのもいいこと。あなたもそうだったように彼らにも成長するための時間が必要よ)
レインは“白銀の黄昏”の発展が必要不可欠に思えた。同時に内部を統率させるべきだと考えた。
「しばらくは学園生活を満喫しよう」
レインはズィルバーに千年前になかった生活を満喫する道を告げるのだった。
しかし、世界は今も新たな火種を起こそうと企む輩がいるのだった。
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