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転生英雄の学園譚  作者: 柊銀華
東方交流~決戦~
232/302

終戦――エピローグ。

 大神全能神(ゼウス)が戦場から退いたとはいえ、残された傷跡が計り知れないものがあった。

 否、摩訶不思議な力。いいや、真なる神の加護は計り知れない。

「ハァハァ」

 と、ズィルバーが息を切らす。ユンもキララもノイも、そして、ハムラも息を切らして、煮えたぎる怒りを、その中に残して――。


「クソっ」

 煮え湯を飲まされ、計り知れない怒りをズィルバーはひた隠しにする。

「今回は奴を追い払うことができて、御の字。

 でも、()()()()()()()()()()。その意味はわかっているね」

 守護神(アテナ)がズィルバーに告げる。

 今のままでは、全能神(ゼウス)どころか、“()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()カズ()ユン()は解き放たれた。あとは、ユージ(西)ユーヤ()、そして、この国の中心にして、全ての始まり――皇宮クラディウスに眠る封印を解くこと」

「皇宮の封印を解くには、ズィルバー(中央)の封印を解かなければならない」

 ズィルバーは知っていた。神々への叛逆に必要なのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()こと。

 ()()()()()()はライヒ皇家ではなく、()()()()()()()


 なぜ、そうせざるを得なかったのか。

 なぜ、そうすることを彼らは選んだのか。

 ズィルバーは知っている。

 五大公爵家が誕生した意味を――。

 ライヒ大帝国が広大な国土を有しているのかを――。

 大帝都、第二帝都を含め、地方首都の造り方が円形を描いているのかを――。

 円形を描くように城壁が築かれ、居城が首都の中心に位置するように建てられたのかを――。


 だが、彼らは大神全能神(ゼウス)の前に敗北を期した。ハムラとのケリすらもつけられずじまいに終わった。

 実質、勝利することも敗北することもなく、有耶無耶になってしまった。だが、有耶無耶になっただけで、敗北したことに変わりない。

「ズィルバー。みんな、今回は敗北に期した。()()()()()()()()()()()()()()

 今回、全能神(ゼウス)が割り込まなくても、大将戦でどちらに転ぶか分からなかった。

 而して、全能神(ゼウス)に割り込まれ、()()()()()()()()()()()今、戦う意味がある?」

「……ないな」

 ズィルバーは悔しい気持ちをにじませ、作戦参謀として、大将たるユンに告げる。

「ユン……今回は――」

「わかっている。悔しいが……今回は敗北だ。だが……()()()()()()()だ」

 ユンもユンで悔しさをにじませ、一人、敵のアジトへと足を運ぶ。

 涙を滲ませる男の背に話しかけるアホはいない。それはズィルバーとて同じ。()()()()()()()()()()()()()()()()()が……彼にとって()()()()()()()()()()のだった。

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