戦の大英雄と太陽の大英雄。前編
ズィルバーが真紅の魔力と雷を使用するまでに至った経緯は幾分前に遡る。
「ハア……」
肩から息を吐き、幹に剣を突き立てるズィルバー。
「どうやら、防御への意識を向けるあまり、攻撃への意識が足りていないな。
それに、周りへの配慮を最優先に考えているな」
「――チッ。見抜かれていたか。
さすが、真実を見抜くことに長けた瞳を持ってるだけのことはある」
「そちらこそ、剣戟の刹那に俺の動きを正確に読み切ってる技量の高さに敬服する」
互いに自画自賛かと思いきや、敵への賞賛だった。
「だったら、攻撃への意識を――」
彼は腰ベルトに付けてあるポーチに入ってる物を取り出す仕草をするも、このタイミングでカンナが待ったを入れる。
「待て。申し訳ないが、時間をくれるか?」
「は?」
(時間?)
ズィルバーは訝しむ。
「そこにいる女。出てこい」
彼の視線が木ノ下へ向かう。ズィルバーも視線を下にやれば、ここにいてはいけない人がいたことに彼は動揺を隠せない。
「ティア!? バカ野郎! どうして、ここに!!」
「だって、ズィルバーが心配だっただもん!」
「自分の敵は倒したんだろうな?」
「もちろん、倒したわよ!」
言い合いをする二人にカンナはあえて、ズィルバーに言った。
「俺は二対一でも構わないぞ」
「は?」
カンナは自分の相手をするのに、ティアと手を組んでも構わないと言い切る。だが、それはズィルバーの気分を害した。
「ふざけるな。俺はまだ戦えるぞ!」
啖呵を切る彼にティアが止めに入る。
「ズィルバー、こんな所で意地張らないで、一緒に戦いましょう」
無駄に意地を張ってるのは自分だと言い張る。だけど、彼は退くつもりはなかった。なので、彼は「意地を張ってない」と言い返すつもりでいたが、彼女の顔を見て、その考え、その気持ちが一瞬で消え失せてしまった。
「お願いだから。一人で無茶しないで」
ティアの右眼から洩れる白百合色の魔力光に、ズィルバーは怒りを抱くどころか、哀しみを抱かせる。
「――――――――」
彼はティアが彼女と同じ力を目覚めてしまったことに心がひどく揺れた。
死なせたくない。だけど、彼女の気持ちを尊重させたい。相容れない気持ちが彼の心を板挟みにする。
「……………………」
ズィルバーは深く深く思い至った末、決断する。
「あぁ~、分かった。そこまで我が儘を言われちゃあ、俺が折れるしかないじゃないか」
「ズィルバー」
ティアは彼が意地を張らずに、大人しく言うことを聞いてくれたことに胸が躍る。
「ただし、基本は俺がメインで、ティアがサブだ」
「むぅ~、一緒に戦いたいのに」
頬を膨らますティアだが、ズィルバーが諫める。
「膨れない。カンナの強さはヒロの数十倍」
「そんなに――」
「ついでに言えば、ヒロはカンナと同じタイプだ」
「ヒロが将来、あそこの彼と同じになるというの?」
ティアからすれば、信じられない様相を見せる。
「詳しくは話せないけど――」
「ノイって人がヒロと彼は血が通ってるじゃないかなって言ってた」
「…………」
(ノイ。あの人、生きてたか。さすが、天使族。耳長族や竜人族と違った不気味さを持ってるな)
ズィルバーは彼から教えてもらったことをティアから聞き、納得する。
「耳長族と、か」
(確かに、カンナは英傑の中で特段、変わっていた。変わり者だからこそ、耳長族と血を交えたという噂を聞いたことがあったな)
千年以上前の昔話を思いだしつつ、ズィルバーはティアを下がらせる。
「とにかく、出番が来るまで、どこかに隠れてろ」
言えば、ティアは渋々、頷き、離れた場所へ移動し始める。
彼女がいなくなるのを見計らってからズィルバーはカンナを見つめる。
「待たせて悪かったな」
「いいのか。俺との勝負を二人がかりで挑んでもよかったんだが?」
軽い挑発を思わせる問いにズィルバーはポーチから香水瓶を取り出し、プシューッと顔に香水を掛ける。
「ダメだよ。俺が無茶しちゃうとティアが力尽くで止めにかかっちゃう。
今の俺だと、こいつをするだけでも身体への負担が半端ないからさ。あまり、切り札を見せたくないんだ」
言葉を発しながら、彼の身体に帯びる雷の色に変化が起き始めた。
「切り札――ッ!?」
「気がついたか」
カンナは今になって、彼の切り札がなんなのか思いだす。
「忘れていた。貴様の異能は“両性往来者”だったな。腰のポーチに入ってるのは“フェロモン香水”……」
「そう。こいつを取り上げられると、俺が困っちゃうから。普段はあまり使用しない。
皆から不思議がられるのは困るからね」
ズィルバーの身体に帯びる雷の色が空色から真紅色へ変化していく。彼の変化を見続けてたまま、カンナは「少しだけ肩の荷が下りた」と吐露する。
これには、ズィルバーも訝しむ。
「なんで、安堵する」
「それはそれで、戦いの作法だ。俺はフェアな戦いを望む」
端的な返答に彼は聞いておきたい問いを投げる。
「もし、俺が負けたら、他の連中にも手を出すのか?」
「なぜ、それを聞く?」
「キミは戦いに誠実な男だ。だからこそ、それを聞いておきたいと思ってね」
準備が終わるまでの間、彼らは談笑を続ける。
「そうか。ならば、答えよう。俺は貴様らを殺すために復活した。それが奴らとの間で取り決めた約定だ」
「なら、なんで、俺を選んだ。あの場面なら、俺以外にもユウトやユンだって対象だったはずだ」
「かつての後悔。
かつて、貴様と心ゆくまで戦えなかった。その後悔が未だに残り続けている。それは――」
「それは戦士と戦士の命を賭して果たさなければならない約定だな」
「そうだ。故に、貴様がどのような姿であろうと俺は全てを出し尽くす」
命を賭して戦場で死のうとする男の覚悟に彼も答えなければならない。
「ならば、俺も戦士としてキミと戦わなければならない」
「それでこそ、我が槍を貫く相手に相応しい。守るものを持ち、誇りと矜持のために戦う戦士の眼だ」
「俺は今、こうして、現代に復活した以上、目的を果たさなければならない。かつて、皆と誓い合った大事な約束がな。
その約束を阻むというのなら、俺は全てを斬り伏せるまで!!」
準備を終えたズィルバー。左眼から洩れる真紅色の魔力光。左手の甲に刻まれた紋章が輝きだす。
「行くぞ」
「来い!!」
真紅色の雷が帯びた聖剣と槍がぶつかった。
甲高い剣戟音が森に木霊する。
特大な怪物の咆哮が戦いに集中してる二人の意識をかき乱す。
「うるさいな」
「同感だ」
「ひとまず、あいつを叩き斬る」
ズィルバーは剣に“動の闘気”をより大きく纏い、真紅色の雷を帯びさせる。
「いちいち、うるさいんだよ。怪物が」
その場で跳躍した彼が振るった斬撃は怪物を両断する。復活しかけてるタイミングを真っ二つにした。
だが、いくら、真っ二つにされたとしても、再び、復活されるのが関の山、と誰もが思ったことだろう。
而して、彼の左手の甲に輝く紋章には特殊な力が働いている。
怪物の復活を阻止し、絶命に追いやった。巨大な肉塊となって絶命した怪物――コレール。
かの怪物の最期を見届けたシューテルらはポカーンと唖然としていた。
それを無視して、地上に降り立つズィルバーはカンナに目を向ける。
「さて――」
「続きを始めよう」
戦いを再開した。
ズィルバーが振るった一撃で巨大な肉塊となった怪物――コレール。
切断面から流れ出す血の海が辺り一面を赤く染め上げる。
「血……?」
「あの、怪物……本気で死んだのか?」
「さあ……――」
「俺に聞くなよ」
アルスが吐露にライナとシューテルは答えることができない。逆に一言だけ言えるのは――
「改めて思ったわ。俺らの大将はとんでもなく強ぇな」
「それは同感だ。だが、同時に悔しい……――」
ノウェムは赤く染め上がる大地に拳を打ちつける。
その顔は悔しさを滲ませていた。
「確かになぁ~」
シューテルも天を仰ぎ見る。アルスもライナもコロネもヤマトも同じ気持ちだった。
それはシーホとヨーイチ、タークら“豪雷なる蛇”の面々も同じであった。
「今回の戦い……戦争で、俺らは大将との力の差を見せつけられた気分だ。
ボスが一番強ぇのはいい。だが、あそこまで突き放されると余計に苛立って、浮き足立っちまう」
現実を目の当たりにし、自分の力不足を目の当たりにするシューテルたち。
「勝利に清々しい気分を持ちてぇが……まだまだ修行が足らねぇな」
悔しさを滲ませ、皆を連れて、後方へ下がろうとする。
「ひとまず、ここは引き下がるぞ。シーホ。オメエはさっさと仲間を連れ戻してこい」
「背に腹は代えられないからなぁ~。胸くそ悪ぃ気分だが、しゃあねぇ」
彼も彼でぶつけたい想いをもってたが、それとこれとは別なので、さっさとミバルを回収して、退散を決め込むにした。
「そうですね」
(悔しいけど、今回の戦いで自分の力不足を痛感しました。これを機にもう一度、鍛え直すことにしましょう)
気持ちを切り替え、前向きに行こうとメリナは顔を上げる。
顔を上げるのも束の間、派手な爆発音と爆風に彼らに襲いかかる。
「ぶへ!?」
「痛っ!?」
「へぶぅ!?」
地面に叩きつけられたり、木に叩きつけられたりと爆風に吹き飛ばされた一同。
「痛ぇ~。いったい、なにが……」
シューテルが頭を抑えながら、後ろを振り向けば、信じられない光景を目に入る。
その光景は地形を変えてしまうほどの大きな戦いであった。
爆音と爆炎、爆風が同時に起き、未だに戦ってるユンとハムラ、ユウトとアヴジュラ。二人の助けに向かおうとするシノとシノア。後方から見てるセロら一行。
そして、彼の戦いを見届けてるティア。彼らの視線が、ある二人の激闘に向けられる。
カンナが振るう槍とズィルバーが振るう“聖剣”が幾度もぶつかり合い、炎の波紋を広がる。
「“戦いなる帝剣の太刀”!!」
“動の闘気”と真紅色の雷が帯びた斬撃で焔の波紋を斬り裂いた。波紋を斬り裂いたが、敵はおらず、僅かに目を見開くズィルバー。
「上か」
だが、彼とて並大抵の戦士ではない。“静の闘気”を駆使し、敵の位置を把握する。把握するのと同時に次の攻撃を察知する。
カンナはズィルバーの頭上に移動し、“闘気”で形取られた槍に火属性を付与させた上で形成させ、彼めがけて一斉に落としていく。
吼えながら振り落とされた一撃はカンナの想いが乗せられてるのか。強く、速く、重く、炸裂した瞬間、火山が噴火したかと思わせる爆炎が、狼煙が上がる。
その爆炎すらも吹き飛ばす一筋の光が天高く伸びる。その光は“聖剣”から放たれる“闘気”と真紅色の雷が刀身上に伸び、大地に割るかの如く、振り下ろされる。
迫り来る斬撃を前にカンナは周りに滞空してる装備を盾にして、ガードする。斬撃が大地に斬り込んだ瞬間、谷のように斬り裂かれ、地殻変動したかのように大地が隆起する。
大地が隆起し、地形が変動してもなお、カンナは焦ることなく、冷静に自らの右眼を手で覆った。
「武器など不要。真なる英傑は目だけで殺す――“射貫かれる眼光”」
右眼から伸びる高熱の眼光が線上にズィルバーへ放たれる。迫り来る眼光をズィルバーは“静の闘気”で先を読んでいたのか大袈裟に躱すことなく、紙一重で首を逸らす。
しかし、続けざまに“射貫かれる眼光”を使用し、周囲にある岩石を一掃させる。そして、目の前の岩石ですらも“射貫かれる眼光”を使用し、辺り一帯を炎と熱で埋め尽くした。
燃え盛る炎の壁を突き破って、ズィルバーは剣の鋒を地面に掠めながら、カンナに斬り込んでくる。
“闘気”と真紅色の雷が帯びた斬撃を受けないがために吹き飛ばされる形で後ろへ退く。
後ろへ退くカンナは勢いのままにジャンプし、その手に槍を握り、“闘気”と炎を纏わせ、投擲する構えをとる。
「我が炎の投擲は太陽の光――“射貫かせる陽光”!!」
炎の槍が彼を貫くかの如く、投擲される。迫り来る炎の塊を前にしても彼は恐れることもなく、刀身に掌握させた“闘気”を放出させ、真紅色の雷が帯びる。
「“戦いなる帝剣の太刀”!!」
解き放たれた“闘気”を斬撃に変えて振るうも力負けし、霧散するも炎の塊の鬼道が逸れたことに変わりない。
炎がズィルバーの頭上をすれすれと通り過ぎたのを確認できれば、彼とて、追撃の手を緩めず、再び、“戦いなる帝剣の太刀”を振るった。
振るわれた斬撃は大地を割り、深い谷底を出来上がる。剣圧が衝撃波となって、カンナに押し寄せていく。
「これでは決め手にもならんか」
(さすがは、かつて、ライヒ王国史上最強の戦士にして、世界最強の剣士と称された大英雄。
やはり、守るべき者がいるときの戦いに対する覚悟は俺が今まで戦ってきた強敵の中で最強の強敵)
胸中で吐露する中、宙を飛んでるカンナめがけて、ズィルバーは“戦いなる帝剣の太刀”を振るった。
迫り来る斬撃を前に腕を振るい、軌道を弾きながら、地面に着地する。
「必殺技の連続使用か。
見事、貴様の剣には守るべき者の守り通す覚悟が感じられる…………どうやら、俺も今のままでは貴様を殺すには値しないらしい」
カンナはそう言いながら、全身から黒い雷を放つ“闘気”を洩れ出し始める。
洩れ出す“闘気”の総量にズィルバーは“聖剣”を両手で持って構える。
「故に、俺は貴様を確実に殺すために絶対的破壊の一撃が必要だ。
それは我が身に宿りし、神の力と一つにすることだ」
「なに!?」
(神の力と一つに――!?)
驚愕を露わにするズィルバーとは関係なく、カンナは自らに戒められた呪いを全開にし、生前、成し得なかった史上最高にして、最強の一撃を見舞うことを決意する。
しかも、その敵がかつて、史上最強の戦士と称された[戦神ヘルト]に見舞わせる一撃となった。
全身に燃え盛る炎が包まれる。その身を守る鎧が消失する。史上最高にして、最強の一撃を見舞うために自らの身に付けられた呪いを捨てなければならない。それが生前の在り方だが、今回は違う。
今回は自らの身に付けられた呪いを受け入れ、自らの力の糧とする。その一撃は生前のそれとは全くの別物だった。
その気迫を、その“闘気”を、ズィルバーは“静の闘気”を使わなくても、肌でビンビンに感じとれた。
「なに、これ……」
ティアは思わず、目の前の光景に絶句するほかなかった。明らかに人智を超えた戦い。それと同時に今の自分とズィルバーのレベルの差を実感させられる。
「ずぃ、るばー……」
(あり得ない……)
刃を交える彼の姿。
(理解できない……)
“闘気”を掌握し、真紅色の雷を併用させた一撃が地形を変動させるほどの威力を秘めてたことに――。
(信じられない……)
二人の戦いが次元を優に超えてることを――。フィスとの戦いが、命のやり取りが、まるで子供同士の戦いだと思わせるほどに――。
「これが、本当の強者との戦い……」
ゴクッと彼女は生唾を呑む。ズィルバーと交わした作戦の段取りを、いや、役割の本当の意味を理解する。
「私をサブに回した理由……それは、こういうことだったのね」
ワナワナと怒りに満ちていき、ギュッと拳を握り締める。
(これじゃあ、私が足手まといじゃない……)
「ふざけないで!
私はズィルバーの足手まといじゃない!」
声を荒げ、吼えるティア。吐き出される怒りは収まることはなかった。
彼女と同様に後方まで退いたシューテルたち一行。
彼らも天高く伸びていく爆炎と雷、そして、ズィルバーが格上の敵と対等以上に戦ってる姿を、その目で見た。
見たことで、顔を引き攣らせる。それに後方に退いていたセロらも同じであった。
「なんだ、これは……」
「明らかに常識の範疇を超えている」
セロとラキは火山が噴火したかと思わせる爆炎を見て、動揺を隠しきれない。
だが、レイルズだけは驚くこそあれど、冷静にパーフィス公爵家に伝わる古文書に書かれていたことを零し始める。
「パーフィス公爵家に伝わる古文書に、初代様を含め、歴史上の偉人は人智を超えた力を持っていたとされ。その力を振るえば、地形が変動し、天を覆い、生態系すらも壊したとされる」
「人智を超えた力?」
「レイルズ殿。その力とはいったい……」
詳しく聞こうとするも彼は首を横に振る。
「そこまでのことは知られていない。一つだけ言えるのは人智を超えた力とは、まさしく、神の所業。
人族の限界すらも超越した未知なる力とされる……」
「未知なる力――」
「精霊の加護とは、全く、別の力というわけか」
セロとラキはレイルズの話から精霊と契約する際に得られる加護とは別物だと断定できた。
「しかし、それ以上の先はタブーとされており、知っておられるのは皇帝陛下と五大公爵家の当主のみ。あとは、耳長族の森に住まう最長老殿ぐらいだと聞きます。
私も歴史の全容を知っておりますが、掟により、口にすることは憚れております。申し訳ありません」
へたに触れれば、碌なことにならないと遠回しに言うレイルズの弁にラキは我慢ならなかった。
「そうは言っても、あのような戦いを見せられたら、歴史を知りたくなるのは必然だ。
なぜ、皇家は歴史を学ばせることを禁じる。過去を知ることは罪なのか!」
切羽詰まる彼女にレイルズは首を横に振る。
「私も歴史の全容を知ってると言いましたが、知ってるのはほんの一部のみ。皇帝陛下ですら、歴史の全容を知られていません」
「なっ――!?」
「じゃあ、私たちが知ってる歴史というのは――」
「ほんの一部にすぎません。ですが、それは千年より後のことです。千年以上前……つまり、ライヒ大帝国、建国期頃に起きた出来事は知られていないのです。
息子のユンやシノ皇女殿下はズィルバー殿が契約してる精霊レイン様から過去の一部を聞いている、と仰った」
「つまり、歴史の真実を聞くには精霊にしか分からないということ?」
セロが問い返せば、レイルズは「おそらく……」と答える。
その答えに「クソ!」とラキは表情を歪めた。
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