表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生英雄の学園譚  作者: 柊銀華
学園入学前
16/295

英雄は体調が緩和する。

 あれから、どれくらいの時間が経過したのか分からないが、カーテンの隙間から洩れる日の光から察すれば、もうお昼時の時間になっていた。

 俺は目を開けて起き上がり、辺りを見渡した。


(薬を飲ませてくれたおかげで、体調が良くなった)


 今の時代における病気の治し方かもしれないな。英雄だった頃は薬とは原始的だった。魔術的いや魔法的な治療方法は魔力を流して滞りなく流動させる方法だった。

 おそらく、この少年の身体は女性体での魔力運用が出来ていない。異能体質を知ったのも、8歳の時だ。それならば、魔力運用にも馴染んでいないだろう。男と女とでは魔力の流れが違う。違うからこそ、体内に流れるオドが正しい道順を辿っていない。結果、オドの分布にむらができ、体調が悪くなった。本来なら、外部から魔力を流してもらい、過剰に流れている部分を流れていない部分に導いてもらえばいい。今回は薬が魔力循環を導いてもらえたから良かった。だが、これを繰り返していれば、ルキウスに迷惑をかけられない。なので、早めのうちに自己魔力調整(セルフシャフト)を修得しないといけないな。


(薬のおかげで楽になったが、あくまで応急処置。この身体が女性での魔力運用が馴染むまで繰り返し起きるからな。これが何度目か知らないがそろそろ、慣れてきてもおかしくないだろう。経験則から早くて四ヶ月。遅くて一年かかるから。焦らずにじっくりと行こう)


 切り替えて、窓の外の風景を眺めていた。

感想と評価のほどをお願いします。

ブックマークとユーザー登録もお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ