人生って色々あるからね〜
昭和から平成...日本は高度経済成長やバブル期を経て時はいよいよ新たな元号に移り変わろうとしている。IT技術の革新、人々の価値観の変化...かつて経験の無い未知なる激動の時代へと我々は進んでいるのだ。そんな日本に古くからある買取屋。私たち買取屋は過去の歴史から現在に至るまでの様々な出来事や人々の思いを積み重ねてきた物品を扱う重要な伝承者である。だた物品を買取するだけではなく、それにまつわる人々の生きざまに共感し物品の真の価値を見出す商売である。この物語はそんな買取屋とそれをとりまく人々の物語である。
新世紀買取屋伝説!! 買取屋本舗 たっちゃん
第一章 「あんた!どこ見てんのよー!」
ミィーン ミン ミン ミ~ ミィーン ミン ミン ミィ~ ジッジジジ...
(初夏の公園を若い男女がどこかへ向かっている二人)
銀次:あっ!つ冷てぇ~ 何だよ何だよ こんなにいい天気なのに天気雨かぁ?
翔子:汚ったね~ 銀次 蝉にションベンひっかけられてやんの~WWW
銀次:えぇぇぇぇ蝉のションベン!!
あ゛ぁぁぁこのシャツこないだ買ったばっかりなのによぉ~
ちっ俺なんかにかけないで生意気なこのアホ女にかけろっつ~のっ!
(必死に笑いをこらえる翔子)
翔子:くっくっくっ...蝉もちゃんとわかって銀次にひっかけてんだよなぁ~マジうけるWWW
銀次:てめぇぇぇぇ お前の服で拭いてやる~
(翔子を追いかける銀次)
翔子:やめろ~こっちくんなぁクソ銀次~
(銀次を馬鹿にしながら逃げる翔子)
わかった わかった ごめん ごめん銀次 後で洗濯してやんから許せ
(銀次にウィンクする翔子。一度は銀次の動きが止まるがニヤけてまた追いかける)
銀次:待てぇぇぇ ほれっ!ほれっ! 翔子も道連れだぁー!
(ひつこく翔子にじゃれる銀次にイラッときた翔子)
翔子:銀次ぃぃ! いい加減にしろや!
ゴツン!!!
(振り向きざまに銀次の顔面に翔子の蹴りがHit!)
銀次:あ゛ぁぁぁぁぁ
(カウンターでK1ファイター並みの蹴りを受け、吹っ飛ぶ銀次)
(弧を描きながら鼻血とともに飛んでく...その銀次の後ろをちょうど小太りの中年男性が通りかかる)
ドカッ!バタッ!
通行人:痛っ!
銀次:痛っっっ...あっすんません...
(ギラッとした目つきで銀次を睨めつける中年男性。先を急いでいるようですぐに立ち上がり小走りにいってしまう。)
銀次:なんだあいつ! 人が謝ってるのによ~
(走り去る男を目で追う翔子)
翔子:あいつ...どこかで見たようなぁ...
(考えつつもふと座りこんでる銀次を見ると)
銀次:んんんん~今日はピンクのレースかぁ~
(蹴りを受けた時に翔子のミニスカートの中をのぞき見し、座ったまま また覗いてニヤニヤしている)
(翔子がふと我に返り)
翔子:銀次ぃぃぃぃ! 見たなぁぁぁぁ! この変態野郎~!
(もう一発キレのある蹴りを銀次にみまうが、銀次もすっと蹴りをかわし、キラっと光る何かを拾う。)
銀次:なんだコレ??
(銀次は光る指輪のような物を拾い見ている..次の瞬間!!)
翔子:あんた!どこ見てんのよー!!!
バキッ!
(翔子の延髄蹴りが銀次にクリーンヒット!拾った物を握りしめ、鼻血を流したまま ピクピクしている銀次がそこにいた)
つづく