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久方の宴に人々は賑わい

 アーシェリアに住む人々の朝は早い。国から屋外灯(ランプ)が配備されていない町では、自前の屑石(ダスト)を消費して夜更かしをする人間なんて稀だ。皆日の入りとともに眠りに就き、日の出とともに目覚める。ミリヤの家にだって火灯(ランプ)はあるにはあるが、もう何年も使われていない。あくまで非常時の備えであった。


 夜に唯一灯りが灯っているところは、濾過装置くらいだろうか。国から配備されたわけではなく、アーシェリアの人々がお金を出し合って買い、維持している。

 かつて濾過装置横の井戸がむき出しだった時代、何人もの怪我人、あるいは死者が出たためなされた措置だ。濾過装置の技術が発達した今となっては、井戸には重々しい蓋がされていて子供の落下もなくなったが、利便性からその屋外灯は撤去されず、維持管理費も毎月きっちり徴収されている。

 ミリヤとしては夜外を歩くこともないので不要な出費だった。

 ――まあ、こんなことにケチをつけても、皆の不評を買うだけ。

 だからミリヤは、必要出費として財布のひもを緩めていた。



「おはよう、ミリヤ。今日は早いのね」



 濾過装置から水を汲みながら、赤毛を揺らしたローナがほほ笑む。

 彼女はこの濾過装置に一番近い家に住んでいて、毎日必要になったら水を汲みに来る。だって、汲み立てが一番おいしいじゃない、とほほ笑むローナの家は、濾過装置まで僅かに距離があるミリヤにはうらやましい立地条件だ。



「おはよう、ローナ。早めに寝たら、目が覚めちゃって」

「あら、だったら昨日の夜の騒動も知らないのね」



 ローナの言葉に、ミリヤは首を傾げた。アーシェリアは平和な町だ。騒動、なんて言葉ここ数年聞いていない。誰が誰と浮気しただの、犬も食わない痴話げんかの類はたまにあるが、それを騒動だなんて大げさな言葉では表現しない。



「何かあったの?」

「ええ、この屋外灯が壊れたのよ。それはもう……パンッ、と大きな音を立てて爆ぜたの。あの音に気付かなかったの?」



 そういってローナは濾過装置の上方に設置されている屋外灯を指さす。確かに長年の使用で煤けてはいるが、いつもといたって変わらない屋外灯だと、ミリヤは思った。

 ミリヤは神具機関(カディアスエンジン)の仕組みなどよく知りはしないが、音を立てて爆ぜたのならこうして原型を保っているのはおかしいのではないだろうか。現に屋外灯は今でも薄暗闇の中、煌々とした光を灯している。



「ローナ、寝ぼけているの? 壊れてないじゃない」



 ミリヤがそう言いながらローナに怪訝そうな視線を向けると、ローナはしたり顔をして、ふふと笑い声を漏らす。



「だから一大事なのよ。ミリヤ、知ってるでしょ? 町はずれに住む変わった男の人のこと」

「アルのこと?」

「ええ、そう、彼よ。アルって名前だったわね。彼、技術者(エンジニア)を自称しているけど、神具機関の少ないこの町じゃあ、技術者なんて詐欺(ペテン)師と大差ないじゃない? これ見よがしに部品(パーツ)なんて並べちゃってさ」



 町の住民のアルに対する評価は散々なようである。

 確かに何の定職にも就いていない彼が昼行燈と揶揄されているのは知っていたが、詐欺師扱いまでされていたとは。ミリアからするとアルは、住民とは積極的に交流を持っていたように思えたが、彼の胡散臭さは半年経った今でも払拭されていないらしい。



「ああ、うん。確かに胡散臭い男だけど、悪い人じゃないわよ?」

「そうね、そうだったみたい」



 ローナが小さなバケツを抱えると、ちゃぷんと水音を立てて中身が跳ねた。



「彼がね、直してくれたのよ。皆が暗闇の中途方に暮れてたら、手持ちの火灯(ランプ)を持った彼がやってきて……ほら、神具機関って小さく見えても結構重いじゃない? なのに彼、あんなひょろひょろの体のどこにそんな力があるのって思っちゃうくらい、ひょいって屋外灯を持ち上げて、その場でかちゃかちゃっと直してしまったの」

「かちゃかちゃって……そんな簡単に直るものなの、神具機関って?」

「さぁ? でも彼……ああ、アルだったかしら。ものの数分で直してしまって、皆あっけにとられてたわ」



 ローナは赤い髪を揺らしながら、昨夜のことを思いだしたのか声を上げて笑った。ミリヤは彼女から話を聞いても、いまいち信用できない。



「でも、アルがそんなことできるなんて信じられないわ。修理工なんて、王都に行けば引っ張りだじゃない。どうしてそんな手に職を持つ人間が、ろくに神具機関のないアーシェリアなんかにいるのよ」

「さあ? 都心の空気に嫌気が差して、田舎に来たんじゃない?」

「引っ越しって、そんなに簡単なものなのかなあ。少なくとも私は、この町を出たところでまともに生活できる気はしないけど」



 ミリヤの家業は商店だ。両親が買い出しに赴き、それをミリヤが売る。

 アーシェリアの町はほとんどの人間が自給自足、あるいは物々交換で生活しているので紙幣を使って買い物をする人間は少ないが、何とかミリヤたち家族が生活するくらいの稼ぎはあった。そのわずかな紙幣と、物々交換で得た品物を元手にミリヤの両親は行商を続けてはいるが、決して裕福とは言えない。

 そのためミリヤはアーシェリアの名産品であるコーディという赤い果実の収穫期には、店を閉めて外へと働きに出ることが常だ。祖父母が建てた家があるからどうにかなっている生活だが、アーシェリアを離れたとして、家賃や税を払いながらミリヤ一人で生活できるとは考えられなかった。



「まあそんなこと詮索したって仕方ないじゃない! それよりも、彼ったら修理したのにお金はいらないっていうのよ」



 ローナの言葉にミリヤは首を傾げた。久方ぶりの仕事のはずなのに、金をとらないとは。ミリヤの中でアルに対する違和感がまた、大きくなる。



「だから、俺に今日の夕食は皆で彼をもてなしましょうってことになったのよ。一人一品持ち寄りで、場所は大広場。ベンさんはお酒を持ってくるって言ってたし、きっと大勢が集まるわ。ミリヤも来るわよね?」

「え、ああ。そうね」



 花がほころんだような笑顔を浮かべるローナの勢いに押し流されるように、ミリヤは頷く。

 アーシェリアには年に一度の収穫祭はあるが、その他の娯楽はほぼないと言っていい。だから皆、何かしら理由をつけて、街の中心の広場に集まるのだ。

 町人主催の小さなお祭り。誰かが酒を持ち寄ったり、誰かが料理を作ったり。めずらしいものなんてない、いつも自分で作って食べているような料理ばかりだけど、大人数で火を囲んで食事するだけで、何だか特別おいしく感じてしまう。ミリヤはそんな空間が嫌いではなかった。





 久々に集まりが開催されるということで、ミリヤの店はいつもより賑わっていた。

 町人共用の(オーブン)を使用するための屑石(ダスト)、ちょっと奮発した燻製肉、大人の味には欠かせない南部の香辛料(スパイス)。そんなものを求めて、見知った顔がちらほらとやってくる。商品と引き換えに、ミリアは僅かな紙幣や野菜、酢漬(ピクルス)などの加工食品を得て、しばらく食事は豪華にできそうだと彼女はほほ笑んだ。


 そして夕刻、ミリヤは簡単な芋の煮込み料理を手に大広場へと来ていた。本来ならば人に振る舞うものはもう少し手の込んだものにしたかったが、如何せん時間が足りない。仕方ないので彼女は、以前持ち寄って好評だった母親直伝のそれを手早く作るしかなかった。



「あ、ミリヤ! 遅いよ!」



 黒髪を短く切りそろえた少女が大きく手を振る。やはり、少し遅れてしまっていたようだ。

 ミリヤとしては大層急いだ結果だったので、苦笑いを返しながら中央の長い食台(テーブル)へと料理を置く。



「ちょっと手間取っちゃって」

「早くしないと、お肉からなくなっちゃうよ!」



 急かす友人たちと共に軽く食事を済ませたミリヤはひとり、果実酒を手に丸太を転がしただけの簡易椅子に腰をおろした。

 アーシェリアの名産品の果実で作った酒はうっすらと紅く、そして濁っている。甘酸っぱい飲み口が女子供に好評で、片田舎の醸造酒にしては値が張るものだ。いくらアーシェリアで作っているからといって、おいそれと皆に振る舞えるものでもない。誰か奮発しているなあ、とミリヤは持参したギヤマンのグラスを傾けた。


 日が陰り屋外灯が灯る頃には、周囲では既に安酒を飲んで出来上がって地面に転がっている男たちがいたり、女たちだけがこっそりと持ち寄った甘味(デザート)をつついていた。俗にいう、宴もたけなわ、というやつだ。

 宴の主役はというと、ミリヤが来た当初はアーシェリアの若い女たちに囲まれていたのだが、今では赤ら顔をした男たちに背中をばしばしと叩かれている。もっと食え、もっと飲め、という男たちに、アルの遠慮がちな返答が聞こえた。



「いえ、僕は下戸でして……」

「つまんねぇこと言うなよ、兄ちゃん!」

「そうだ! それに全然食ってねぇじゃないか!」



 立ち上がったミリヤは、自分は酔っているのだろうと分析した。素面ならばこんな面倒な場面、素知らぬふりでやり過ごすのだ。酔っ払いの間に自ら割って入ったとて、ミリヤが得をすることなど何もない。

 ――だからきっと、今日は果実酒を飲み過ぎたのだ。飲み口が軽いから、あの酒は飲み過ぎてしまうきらいがある。私はきっと、酔っているのだろう。

 思考とは裏腹に勝手に動き出す自分の足に、ミリヤはそう言い訳した。



「何やってるのよ」



 ミリヤの口から随分と冷たい声が出た。



「いくら無礼講といっても、今日は彼を持て成すための祭でしょう? なのに酔っ払いが絡んで困らせて、本末転倒だわ」

「なんだミリヤ、随分とご機嫌斜めだな」

「おう、あれか? 俺たちがこの兄ちゃんを独占してたから、拗ねてるのか?」



 わっと、揶揄するような男たちの笑い声が響く。

 ミリヤは彼らを適当にやり過ごして、口うるさい輪の中からアルを引っ張り出した。なんだ、ミリヤのコレか、とからかう男たちを背に、ミリヤはアルの腕を掴んで広場の外れへと移動する。



「邪魔なら追い払えばいいのよ」

「いえ、そのようなことは……皆さん、良くしてくれますし」



 少し照れたような顔ではにかむアルに、ミリヤは吐き捨てるような声で笑った。



「良く? そうかしら。今まで遠巻きにひそひそとしてたのに、あなたが有用だとわかったら手のひら返し。それって、本当に良くされているのかしら?」



 ミリヤにはアーシェリアの住民の態度がとてもわざとらしく感じていた。今まで怪しいだとか、うさんくさいだとか。アルと深く関わろうともせずに彼を遠ざけていたくせに、彼の利便性を知ればこうして宴まで開いて懐に取り込もうとする。


 ――この町の人間は決して悪い人ではない。だけど、排他的で、懐疑的。アーシェリアのような豊かではない町では、見ず知らずの者に手を差し伸べるなんて無理な話で。そんなもの、富んでいる人間にしか行えない偽善だ。それくらい、皆、毎日を生きるのがやっとの生活。


 だから、ミリヤにはこの生まれ育った町を嫌いにもなりきれないけれど、手放しで愛しているとも叫べそうにもなかった。



「僕は――」



 そんなミリヤの心境を知ってか知らずか、アルがいつものように、何の陰りもない穏やかな顔で笑う。



「僕はうれしいです。例えきっかけが打算だとしても……皆さんと、こうして触れ合えたことが」

「……どうして?」

「皆さんが欲する技術は、突き詰めてしまえば僕そのものですから」

「それって、何が違うの?」

「……何が、とは?」

「よくわからないけど…………いえ、いいわ。私が勝手に苛立ってるだけなの。ごめんなさい、八つ当たりして」



 ミリヤは地べたに座り込んで、自分の頭を膝にうずめた。その隣に、アルが静かに腰を下ろす。



「ミリヤさんの言動から推測した結果、アーシェリアの皆さんが僕をただのアルとしてではなく、技術者として受け入れた。そのことに怒っているように思えます」

「……そうね。でもいいの、そのことは。アルが怒っていないのなら、私がひとり腹立てるなんておかしな話だわ」

「僕は……そうですね、怒るのは苦手ですので」

「……それっぽいわ」



 頭を持ち上げたミリヤが、小さな笑みを漏らした。

 確かに、ミリヤの中でアルという人物は怒りという感情に最も遠い人間のような気がした。アルはいつだって穏やかにほほ笑むか、困ったようにほほ笑むか。逆に、それ以外の感情表現をミリヤは見たことがなかった。

 ――アルが声を荒げて怒っているのも想像できないし、静かにしくしくと涙を流すのも考えられない。この半年、毎日のように顔を合わせてきたのに。

 アーシェリアの中では自分が一番アルに踏み込んできたと思っていたミリヤだったが、想像以上にアルのことを何も知らない自分に驚いた。ミリヤが思わず彼の顔を凝視すると、アルはいつもと変わらぬ笑みを浮かべている。



「…………あなた」

「はい、何でしょうか」

「感情はあるのかしら」



 ミリヤの言葉に、アルは困ったような笑みで首を傾げた。



「……そうですね、一往、あると思います」

「そう、よね……ごめんなさい、おかしなことを聞いて」

「いえ、知人にもよく言われますので」



 はは、と笑い声を漏らすアルに、ミリヤは知り合いとかいるんだ、と心の中で独り言ちる。



「あのね……アーシェリアの皆も悪い人じゃないのよ。ものすごく利己的だとか、そういうわけじゃない。ただ、多分皆、ゆとりがないの。だからあなたを受け入れるのに時間がかかってしまった。今回のことはいい切っ掛けだったのかもしれないけど、私にはどうも都合が良すぎる気がして……だからひとりで勝手に腹を立てて、あなたに当たり散らしてしまったの。ごめんなさい」

「僕も、自身を怪しく見せてしまったのかもしれません。それに、余所者は警戒するのが当たり前ですから、怒ってなどいません」

「本当に?」

「本当ですよ」



 アルの微笑みを見て、ミリヤはほっと肺の中の空気を吐き出した。

 ――良かった、のだと思う。アルに、アーシェリアを嫌いになってほしくないから。

 そこまで考えて、ミリヤは首を傾げた。どうして。どうして、アルにこの町を好きになってほしいと考えるのだろう。ミリヤは自問自答する。

 ――自分が生まれ育った町だから? いいえ、それは違う気がする。

 ミリヤは自分の中ではじき出した回答に気づかないふりをして、言葉を紡いだ。



「アルは……これからどうするつもりなの?」

「どう、とは? 質問が抽象的で回答しかねます」

「ああ、ごめんなさい。あなた、今何も仕事をしていないわよね? 別の町で働いていたから貯金はあるだろうけれど、いつまでもそうやって行くわけにもいかないでしょう?」



 仕事がないのなら、何か紹介しよう。アーシェリアは小さな町だけど、仕事がないわけではない。機関化されていない場所も多く、都市部と比較すると何をするにしても人手は必要になる。だから、自分が口利きをすれば、何かしら生活の糧を得ることができるだろう。

 そんなつもりで仕事の話を切り出したミリヤだったが、アルからは想定外の回答がもたらされた。



「仕事……ですか。そうですね、一往僕がアーシェリアに滞在しているのも、仕事の一環でして」



 用意していた言葉を飲み込もうとして、陸に打ち上げられた魚のようにミリヤの口がパクパクと動く。今、この男は、何といっただろうか。仕事、仕事の一環。いや、それよりももっと聞き逃せない言葉があった。ミリヤは耳に残った言葉をそのまま、反復する。



「たい、ざい……?」

「そうですが、どうかしましたか?」

「…………あなた、アーシェリアに住んでるんじゃなかったの?」

「住んでいます」



 互いの会話がかみ合わないことに、ミリヤだけが気づいていた。アルはどうも言葉を額面通りに受け止めてしまうきらいがある。だからこの齟齬は、自分がしっかりと内容を理解しなければ解決しない。大きく深呼吸をして、彼女はひとつひとつを確かめるようにアルへと疑問を投げかけた。



「あなたは仕事をしているのよね」

「はい」

「じゃあ、アーシェリアへは仕事のために?」

「そうです」

「……でも、家を買っているのよね?」

「アーシェリアには宿がありませんから」

「短期労働者向けの共同住宅(シェア・ハウス)はあるわよ?」



 共同住宅はアーシェリアの名産の赤い果実が実る頃だけ稼働する、他所の町からの労働者向けの物件だ。空き家を数人で借りて住む形になるが、それ以外の時期だと旅人が稀に宿泊する程度である。アルがアーシェリアに来たころは、利用者などほとんどいない時期だから借りられないということもないはずだ。



「あれは、あまり自由が利きませんし。僕はほら、夜型なので」

「……そう、そうね。でも、あなたはアーシェリアに何の仕事をしに来たの? この町じゃあ、技術者向けの仕事なんて、簡単な神具機関の修理くらいしかないでしょう?」



 ミリヤがそう尋ねると、めずらしくアルは言いよどんだ。



「…………残念ながら、ミリヤさんには開示権限がありません」

「……言えないってこと?」

「はい」



 ミリヤはアルのあんまりな回答に、眉を顰める。

 ――開示権限だなんて。いったい、何をもったいぶっているのかしら。

 ミリヤはアルの仕事が気になりはしたが、追及するのはやめた。今まで何を尋ねてもすぐに答えていたアルが拒否することだ。無理に食い下がったところで彼は答えないだろうし、アルの言う権限を持たないミリヤ自身がが惨めになるような気がしたからだ。



「言えないのなら、仕方ないわ。ところであなた、この町にはいつまで滞在する予定なの?」



 僅かな胸の痛みを無視して、ミリヤは会話を続けた。アルはミリヤの、突然の会話転換に気づきながらも、律儀に言葉を返す。



「予定では半年ほどだったのですが」

「もう、半年は経っているわよ」

「そうですね、予定より随分と遅れています。ですが、もう少しだと思います」



 そういってほほ笑むアルの横顔を、ミリヤは言葉にならない感情を抱えてじっと見つめた。

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