白い少女
「なんだ!?」
声を聞いた途端、驚きでイヤホンが耳から落ちていった。
私が唖然としていると、今度はイヤホンからではなく、目の前から声が聞こえた。
「こっちだよ。」
私は恐る恐る目を開けた。
そこには一人の”白い少女”が立っていた。
さっきまぶたの世界で見たようなシルエットだった。
そして、白い少女は突然話始めた。
「ここに人が来ることなんて初めて!初めまして。私は、ここの7時60分の支配人のメアリー。よろしくね♪」
と言うとメアリーはニコッと笑みを浮かべた。
「へぇ!?」
私は急に馴れ馴れしく話してくるメアリーと言う白い少女に唖然とした。
(なんだ?この少女は!急に馴れ馴れしく話してきては自己紹介までしてきやがった!)
と私が心の中で思っているとメアリーはまた話してきた。
「あぁ!!そうか。驚かせちゃったね。急に話しかけるなんてびっくりしたよね!ごめんね。でもね、私とても嬉しかったの!」
とメアリーは必死に私に言ってきた。
なんか可哀想なことしてしまったかも…。そう思った私はメアリーと言うと白い少女に話しかけようとした。
その時!
メアリーがニコッと笑みを浮かべ、
「ごめんね。」
と言った途端いつもの電車に戻っていた。