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勉強は計画的に

「ふうー、終わったー!」


 俺は目の前に乱雑に開かれた参考書を枕に、机に突っ伏した。


「お疲れ様。お茶()れてきたわよ」

「おう、サンキュー」


 カオリから湯呑みを受け取り、一息ついた。


「それにしても、ものすごい集中力ね」

「そりゃあ、高校一年から三年までの範囲全部だからな。時間も必要さ」

「けれど休憩も大事よ。勉強しすぎて受験日に体調を崩したなんて笑えないからね」

「ごもっともだ。でも、これだけはやって寝るわ」

「じゃあ私は部屋から出るわ。くれぐれも無理は禁物よ」


 カオリは俺の部屋から出ていった。もうカオリ以外は寝ているのだろうから、怖いくらいに家の中が静まり返った。


「これはこれで寂しいな」


 一人暮らしを始めて、孤独には慣れていった。けれども、こんな事を思うなんて、俺の中で空気たちの存在は大きくなっていたらしい。もう、あいつらのいない生活は考えられないな。


「おっと、手が止まってた。……ジェファソンとかジャクソンとかジョンソンとか、何でアメリカの大統領には似たような名前の奴が三人もいやがんだ」


 ジョンソンはまだ時代が飛ぶからいいが、最初の二人はたまにどっちがどっちだか分からなくなる。

 まあ、同じ名字で何やったかもよく分からない人間が出てくる日本史よりはましだろう。世界史マジウケる。


「世界史学んでるとイギリスってかなりの悪党なんだよな。それでも最初の産業革命は偉大だわ」


 俺はしみじみと言う。案外歴史学者とか性に合ってるのかも。


「それにしても……一日で参考書丸々一冊終わらせるとか、マジで自分の才能が怖い。フフフ」


 元々、進学校に入れる程度のレベルはあったからな。このままなら受験とか余裕な気がしてきた。


「よっしゃ、見てろよ大学! 必ず受かるからな!」


 俺はまだ見ぬキャンパスライフを夢見ながら眠りに就いた。


 ……この時、一週終わった後の反復作業こそが本当の地獄だとまだ俺は知らない。

更新遅かった割には質が低くてすみません。これからはもっと面白いもの書けるように頑張ります。(一応、物語を盛り上げるためには修行編も必要と弁解してみる)


もしかしたら、次話かその次当たりに急に時間が飛ぶかもしれません。ご容赦ください。(時間設定を現実とリンクさせたのは失敗だったか?)

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