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 『オマエは知っているか?正の《悪魔》が最も強調している象徴を』


 フールの突然の問いに少々戸惑いつつも、そんなこと知るわけもなく、聞き返すことになる。


 (象徴って?)

 『オマエは自分の相手のことぐらい少しは調べようとしろ』


 と少々怒りの混じってそうな声でそう言い、そのまま続ける。

 

 『正の《悪魔》は【訳が分からない】という事を象徴としている』

 (訳が分からない…理解不能…)


 思考を研ぎ澄ましながらフールの言葉に耳を傾ける。


 『オマエは2回、鈍器で殴られどうなった』

 (吹っ飛んだね)

 『違う。その後だ!』

 (……!切り傷ができてた!)

 『そうだ。そしてもう奴の能力の正体を見破れた一つの決定的な証拠がある』


 少々もったいぶるようにフールが言うが、椋が相槌をはさむ前に言う。


 『先程の出丘の挑発だ。』


 え?とフールから出た予想外のセリフに思わず疑問が出てしまった。


 『能力を使っても使わなくても変わらないといったあれだ。あれはオマエが『光輪の加護』を連続で使いにくくするためのウソだ』

 (嘘?でも実際出丘はあの武器使い慣れてる感じがするし、あながち間違いでもないと思うんだけど。)

 『我が言いたいのはそういう事ではない。オマエに『光輪の加護』を使われたら、あの武器の威力は弱くなるはずだ』


 本当にもったいぶっている。椋が我慢できなくなりに問う。


 (で、結局どういう能力なんだあれ?)


 フールが一度大きなため息を付き、椋に告げた。


 『あの武器。『理解不能の蛇槌』はな、攻撃が逆の特性を持つ武器だ。あべこべとでも言おうか…。一回目はオマエの高速での攻撃におもわず槌矛を勢いよく振ってしまった。その時は側頭部に直撃したにも合かかわらずあまりダメージがなかっただろ?』

 フールの問いに先程までの戦闘を思い返す。確かに見た目の割に余り痛くなかった気がする。


 『2回目、ゆっくり動く槌矛をお前がふれたとき、攻撃の見た目以上のダメージをお前は受けただろう』


 その通りである。この速度なら受け流せると考えて、槌矛に触れたのだ。そして吹き飛ばされたわけだが。


 (つまりは鈍器にはその反対ともいえる刃物の切断効果がついていると・・・)

 『その通り、その逆も然りだろう』

 

 何となくではあるがフールのいっていることは椋にも理解できた。

 

 そこまでわかればある程度対処も簡単だという事も。


 わかった気でいた。

 




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