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 取り合えず聞いていただけの校長の話をまとめる。

 総生徒数は30000を超えている。

 今この会館にいるだけの人数が新入生なわけではなく、9月になるともう一度同じ人数程度増えるとのこと。

 就寝時以外は、健康状態、脳波を計測などを行う装置を常に装備しておかなければならなく、その装置が学生証、寮の電子キー、学園内で使える通貨の管理などをこなしてくれるらしい。

 

 すべての授業は選択制、校舎は腐るほどあるため、本当に多彩な科目が存在する。

 しかし、一日の最後の授業だけは能力の研究のためのものなっている。

 あと、様々な交通手段が存在するがどうとか言っていた気もする。

 ほとんど聞いておらず、後悔しているがみんなに聞けば何とかなると思っている。いや…ん…まぁ何とかな…ならないかもしれない。


 

 会館での話が終わった後、新入生は先ほど決まった学生寮ごとに分かれ行動することになる。

 椋達5人は固まって行動し、麒麟寮に向かうことになった。

 会館の地下にある、各学生寮に直通する電車のようなものに乗り、大量の生徒が同時に移動する。

 大体先程の5分の1の人数になったはずなのだがそれでも異常な人数が同じ電車に乗っているのだ。エレベーターの時のように少々暑苦しい。

 電車は見た目より高速で移動するもののようで、1分足らずで麒麟寮前に停車する。


 流れるように人が電車から降りていき、椋達もその流れに乗る。

 職員塔の物ほどではないが、大きなエレベーターが10台ほど並んでおり一つ一つが違ところにつながっているようで、それぞれが人を積み何度も上下する。

 これもスムーズに進み、椋達5人は一番左端のエレベーターに乗り、地上に上る。

 

 エレベーターは野外につながっていたようで、扉の隙間から、まぶしい光が差し込んでくる。


 降りた先に広がるのは、もう一つの街としか言いようがないものだった。

 学生だけの街、いや寮のはずなのだが、車が走っている。車どころかバスまでも走っているのだから信じられない。

 見渡す限りでも、10以上の店が並んでいる。どこかで見たことがあるようなロゴの大型ショッピングセンターから、すたれたような飲食店、中には呉服屋までも存在する。需要があるかは謎だが、生徒数が異常なのでたまには必要なのかもしれない。

 いつまでも感動しているわけにもいかず、再び歩き出す。

 歩いている間にも、教会、そしてなぜかベビー用品の店までが存在した。この学校はそんなことを容認しているのだろうか…。

 エレベーターを降りてからは徒歩だったため、それなりに時間はかかったが、職員に案内されるがままに5人は麒麟第一寮という看板が掲げられた大きな建物に案内された。

 


 

 

 

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