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赤い目の少女
赤い目の少女は、オレンジ色の髪なびかせて、にこにこと笑って、夜の浜辺に遊んでいました。
月は三日月でした。季節は冬でした。波の寄せたり返したりは激しく、氷のような海水は少女の足を濡らしました。
いるかがやって来ました。いるかは鳴いて、少女を沖から呼びました。
赤い目の少女は、いるかに向かって大きく手を振り、海に飛び込みました。
そして、いるかに追い付くと、ひれにつかまって遠くの海へと連れていかれました。
浜辺には、たくさんの人がおりました。
人々は壊れた船と共に、陸に打ち上げられていました。
人々の目は空虚でした。目玉が無くなっていたからです。
大勢の骸を残して、赤い目の少女は新しい船を探しに行きました。
《了》




