17/58
光
色とりどりのビー玉が、キラキラと私に訴えかけてくる。
嬉しくなった幼い私は、金色のビー玉を手にとる。
途端、悲鳴が聴こえた。
切れ目のない、長い長い金切り声。
手に握り締めた金のビー玉を見る。
女の顔が見える。
絶望の叫びを挙げている。
辺りを見渡す。
私を取り囲むビー玉の地面が、壁が、叫んでいる。
ビー玉のひとつひとつの中には、男の、女の、子どもの、老人の顔が映っている。
叫んでいる。泣いている。
私は叫び続ける金色のビー玉を強く握る。
悲鳴の嵐を聞きながら、ギュッと目を閉じる。
《了》




