ゲーム時々決断
「え、橘君当てたの?そのキャラ・・・」
「そうだよ・・・」
輝はいつものごとく朝早くから学校に来てはこいしのクラスに行ってゲームをしていた。
早く来ないといけないので遅刻がなくなり趣味で交友を深めることができる。
ここまで効率の良いことはないのではないかと思うほどよくできた仕組みを輝自身の手で作れて少し感動だ。
「強いですねこの敵チーム・・・いけそうですか?」
「まぁなんとか・・・やばかったらこっち片付けてそっちに行くから・・・」
運良くこいしのやっていたFPSゲームが輝もやっていたため2人は今こうして仲良くFPSをやっている。
FPSに関しては輝の方が若干腕がありこいしを少しだけだがキャリーする形で戦っている。
「・・・うお、さすが橘君ですね・・・私のことを助けてくれたりとか」
「まぁ味方のカバーにはいるのも立派な仕事だしね」
2人はここを学校と忘れるくらいまで真剣に、そして真面目な眼差しでやっている。
傍から聞けば家でゲームをやっている時の通話みたいな感じだ。
「っしゃ!勝ち!」
「本当にカバー上手いですね・・・」
今となればこいしとは普通にゲーなマーとして話せるくらいになった。
2人で仲良く笑顔で勝利を分かち合うハイタッチをしたりと完全に友達としての関係が進んできている。
初めてであった時のキョドり具合が嘘のように見えるくらい普通になった。
「・・・少し聞くのが引けるが・・・生徒会に入るつもりはないのか?」
できることなら聞きたくなかった。
だがこのことは自分が提案したことなので遅かれ早かれ決断は1週間以内に決めなくちゃいけない。
そのためこいしに今日決戦を仕掛けることにしたのだ。
こいしは顔を俯かせ黙った。
思考中なのだろう。
「・・・私は入るつもりは無いかな・・・でも・・・」
こいしは少しぎこちない話し方だ、恥ずかしさなのかは輝には詳しく分からない。
しかしこいしも大きく変わりつつある、橘輝の男の手により。
「橘君がもし生徒会に来るのなら・・・考えてみる・・・」
「・・・本当!ありがとう!」
こいしは恥じらいのせいか少し体を揺らしながら答えた。
YESの反応を聞いた輝はこいしにさっきまであったサッカーボール1つ分の距離感を一気につめキスする5秒前のポジションまで近づいた。
もちろんそれだけ近づいたのでこいしは顔が耳まで真っ赤に染っている。
その反応に気がついた輝も顔から火が出るほど熱くなりこいしとの距離を横に置いた竹刀くらいの距離まで離れた。
「・・・ま、まぁとにかくありがとう・・・本当にありがとう!俺は基本居る予定だから安心してね」
「わかった・・・で、でもまだ・・・考える段階だから・・・どうなるか・・・分からない」
こいしは言葉がなかなか出てこないのか詰まり詰まりで出てきた。
今までのこいしならきっとこんなことはしないので心の中ではまだ困っている証拠だ。
しかし今は生徒会に入らなくするため。ただその一心でこいしに強くあり続けた。
「じゃあ結果楽しみにしてるね・・・バイバイ」
そう言い残すと輝はこいしのいる教室から去った。
「・・・橘輝・・・本当に信用していいのかな」
こいしは中々人を信用出来ない・・・
もしかすると輝も何かをだしにして私を釣る人なのかもしれない。
そう思うと輝とは早急に縁を切りたくなる、だけど実際行動に全く移せていないのでもちろん切れない。
初めてできた共通の趣味での友達だからか?
「・・・変な人・・・」
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教室に戻ってきた輝は真っ先に今日のことを報告した。
というか美神が報告の話を始めてくれるのでその話の中で言うの方が正しい。
「・・・どうだった?」
「・・・こいし・・・めっちゃゲーム上手い・・・」
「違う」
ジト目の美神の目が真面目にやれと輝の心の中で喑に訴えにきている。
だがそのジト目すら輝の目から可愛いと言っている、輝も知らず知らずのうちに変わらされていたんだなと思ってしまった。
「まぁ真面目に言うとこいしが話に乗ってきた・・・もしかすれば入ってきて貰えるかもしれない。」
そう言うと美神の目が光輝いた。
オマケにガッツポーズ付きだ。
しかしその中に少し寂しさも含んでいる気がする。
「なら・・・私が少し話に行っても良いかしら?」
美神の突如の告白に輝は目をいつもの数倍大きくし見つめた。
人とあまり関わりを持つ気がない美神が率先して関わりを繋ごうとしているのが進化だろうなと軽く微笑んでしまった。
「行けるのか?美神・・・」
「私は行けるわ、でもそこまで心配するのならついてきて・・・」
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)。




