表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/178

プール時々興奮

もう気がついたら昼ご飯時の時刻だ。


周りの人も続々とフードコート等に移動しプール内は人が一気に減った。


輝はこのことを気づいた時美神に「ご飯にするか?」と聞きたくなったがあまりにも楽しんでいる美神の顔を見るとその言葉も消えてしまう。


今の美神は初めてだらけの場所に今まで見たことの無いくらい目を輝かせながらプール内を歩いている。


「このプールも面白そうだね……後で乗りましょう!輝」


「あぁ……」


美神が子供のように色々なところをブラブラ歩いて見ている輝もほっこりとしてきた。


美神もこの時だけは日頃のストレスが発散出来ているのだろう。


「お、中々面白そうなプール発見」


輝が発見したのは水上アスレチックだ。


プールかと言われたら少し怪しいラインだが。


「これはプールの類に入るのかしら?」


「まぁ下プールだしプールだろ……適当だけど」


「相変わらず輝らしい意見ね」


美神も輝と出会い早3ヶ月程度。


なんとなくだが輝の性格などは手に取るようにわかってきている。


「まぁ私もアスレチックはやったことないしやってみるわ」


「おお!挑戦は良いねぇ……俺も負けてられないな」


美神は最初こそ顔を歪めていたものの輝の熱さとアスレチックの構造などを見て少しづつ興味が湧いた。


美神の興奮もまだ冷めることを知らなさそうだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そんなことをしながら2人は園内を人が居ない間に見回すことが出来た。


輝はさすがに喉が渇いたのでジュースを買いに行くことにした。


「美神、さすがになにか飲むか……何飲みたい?」


「そうね……まぁ普通にお茶でお願い」


美神自身喉はかなり渇いていたのでここでの輝の行動はかなり好感度が高い。


美神の意見を聞くと輝は「待っておいてな」と言い残しフードコートへ足を運んだ。


フードコート内は昼のピーク時をすぎたおかげで人が中々居ない。


だが自動販売機だけにしか用がないので人の多さはあまり寛解は無い。


「確かお茶だな……俺は……コーラでいっか」


肝心な輝自身の飲み物のことを完全に忘れていた。


こういう時は自身の好きなものを買えばハズレない。


そのため安牌なコーラに逃げた。


ボタンを押すとキンキンに冷えたお茶が落ちてきた。


さっきまでずっと強い日差しに当たっていたままならこのキンキンに冷えたお茶を持つことは快感なのだがさっきまでプールにいたせいかとても手が痛い。


ペットボトルだがかなり冷たいため喉にはすごく染みそうだ。


コーラは安さ重視の缶なため余計冷たい。


夏場なのに手が凍えてかじかみそうだ。


「ひぇ……さみぃ」


お茶とコーラを両手で持ち美神の元へ向かった。


だが手が冷たくて痛いのは未だ継続中だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「予測しておくべきだった……というか忘れてた」


輝は冷たさで手が痛いことを忘れて突っ立っていた。


輝の視線の先は美神だ。


「また……やられてるな」


輝は自身の詰めの甘さに今大変悔しさでいっぱいだ。


今美神は現在進行形でナンパされている。


いつもの事だが嫌そうな顔で追い払っているが中々払えていない。


(行くか……というかこうなってしまったのは俺のせいだ)


輝はそう自身に決めつけ美神のいる方へ歩き出しす。


「美神……待ったか?」


「輝」


いつものような冷たい声ではなく救いが来た時のような希望に満ち溢れた声が美神から出た。


さっきまでハイライトが消えかかりつつあった目も輝を見ると一気に明るくなって行った。


「連れいるのかよ……損した」


そうとだけ言い残すとナンパ男はバツの悪そうな顔をし去っていった。


そんな男を忘れさせるためにも輝は美神にキンキンなお茶のペットボトルを頬に付けてみた。


もちろんお茶は霜の水もついているのでそこからかなり冷たいのがわかる。


美神の体はビクッと大きく震える。


そして輝を睨みつけるように見つめ


「何イタズラしているのよ!このバカ!」


「あはは……すまんすまん……ほらお茶だ」


美神はいつもの調子のままなので安心だ。


いつものように氷のような冷たさが健在なので輝はあの男のせいで変な気分になっていなくて安心しかない。


「……う!冷た!」


「一気に飲むからよ……」


輝は缶を開け一気に飲みっぷりよく飲んだ。


そのせいかかき氷を急いで食った時のような感覚に襲われた。


「これからは気をつけるか……何見てるんだ?」


さっきから美神が輝のことを見つめている。


輝の一言を聞いた美神は急に慌てだし


「輝には……関係……ないわよ!」


だがその言い方すら怪しい。


輝はそこでひとつ罠を仕掛けた。


「……まさかだと思うけどコーラ飲みたいのか?」


「う!」


美神の反応的にも図星だ。


美神は顔を赤くし俯いたので100%確定だ。


しかし何かまだありそうな感じがする。


そのためもうひとつ罠をかけてみた。


「……まさかだと思うが……俺の飲みさしを?」


「そ、そんなわけないじゃない!……この自意識過剰のバカバカバカ!」


また美神は顔を赤くし俯き出したのでこの件も黒のようだ。


美神は輝の胸をポコポコと音が出るような力で叩いた。

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ