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始まり時々泊まり

ついにお泊まり会当日。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


沙也希宅


沙也希は用意をまとめ終わり時間まで家でゆっくり過ごした。


だがマヤが何か言いたげに沙也希の方を見つめている。


「・・・マヤ、何か言いたいことがあるのか?」


「・・・!?・・・その、行っちゃうの」


マヤは寂しそうな目で見つめている。


沙也希的には連れていきたい気持ちもあるがさすがにみんなの気持ちやいきなり知らない人の家に泊まるのはマヤ的にも難易度が高いと思い諦めていた。


「・・・ごめんな、でもその分埋め合わせはどうにかするから、それで許して」


「・・・わかった・・・ごめん」


「大丈夫だよ、元はと言えば俺だから」


その一言にマヤはううんと言わんばかりに首を振った。


「ありがとうね、とりあえずもう行くよ・・・外には出ないこと、良いね」


今マヤが外に出ると万が一マヤを追っている人に捕まる可能性がある。


発見の可能性を消すために少し落ち着くまでの間マヤを家で匿うというのが沙也希の考えだ。


沙也希は少し大きめのカバンを持ち玄関へ向かった。


「・・・うん。わかったわ」


マヤも呼応するかのようにその対応をとる。


マヤは沙也希の後ろを付いてきて玄関前まで来てくれた。


「・・・じゃあ1日お留守番、お願い」


「行ってらっしゃい」


そう言うと沙也希は笑顔で家を後にした。


マヤにとっては寂しい一日が始まろうとしている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ついに始まったお泊まり編。


だが既にひとつ美神はあるひとつの大きな誤算をしてしまったようだ。


「あれ〜美神さんじゃないですか」


お泊まりメンバーが家に入る時渚がお迎えなどしてくれたがその時美神を見つけた。


この一言が波乱を呼ぶ一言だったのだ。


「え、美神って、なぎっちともう友達!?というか知り合い!?」


「え……え……」


美神は驚きのあまり声が出ていない。


沙也希も浩史も輝も顔をぽつんとしている。


だがついに混乱が解けた美神が要に聞いた。


「すみません私特別ゲスト枠での出演ですか!」


「え、えぇ、だった美神となぎっちが仲良しだったって聞いてないですし、お寿司」


「・・・完全に大誤算していたわ」


美神は要が美神自身のことをちゃんと教えていると思ってはいたが実際は特別ゲストのように名前を隠してでの紹介だったのだ。


そのため美神が橘家と関係があったということは要自身も知らされていないことになってしまったのだ。


「じゃ……ふふーん、輝さんやぁ」


「おい要、そんな目で俺を見るな」


要が恋バナや恋愛系の話を聞き付けた時、そういう話に呼ばれた時特有の顔で輝を見つめた。


輝的には大変居心地が悪いこと限りない。


「要、美神さんはたまたまここに来てしまったの、1回だけ」


「え、そうなの!?」


要や沙也希、浩史もそう声を漏らしてしまった。


要と渚は輝と同じくらい長い付き合いだ。


そのため要は渚のことを信じている。


しかし信じると数々の疑問点が浮かぶ。


まず美神は学校近くの家だ、そして輝の家は電車に乗り3駅のところだ。


そのため歩いて着く可能性は無きにしも非ずだが可能性はかなり低い。


「でも美神って家学校の近くよね、どうしてここに着いたの?」


「その日たまたまこの近くのスーパーに用があったので、その時良い雰囲気だなと思い入ったのがこと店だったの」


美神の衝撃の答えを言うと男子陣はもう何が何だかわかっていない、多分この様子だと渚と美神が知り合いの時点で思考は止まっていそうだが。


しかしそんな男性陣とは裏腹に女性陣はキャッキャしている。


「へぇ、そんなロマンチックな、輝と美神って……」


「おい要ー、暴走するなよ……なぁ」


輝と要は長い付き合いだ。


だからこそ行動や言動が予測できる、今までの経験上美神が溜めて言うということはだいたいろくでもないことだ。


「2人はラブコメの主人公とヒロインみたいだね」


「うおぉぉぉぉ!やめろー!要!黙れー!」


「ななななななな何を言ってー!」


要の一言で輝と美神は目に見えて焦った。


だがその一言をきちんと聞いていた浩史は


「輝ー、お前ちゃんと青春してるじゃん!この、ヨクバリスが」


「ちょっ!浩史、その触り方はゾクッとするからやめろ!」


浩史は輝の後ろからちょっかいとして撫でてきた。


もちろんだが輝は抵抗するものの浩史の馬鹿力というものか、中々解放されない。


辺りが混沌になっている様子を沙也希は静かに見つめた。


(このお泊まり、大変になるなぁ)


もうこの時既に諦めがつきかけている。


悟った沙也希は遠い目をしながら空を見つめた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


輝は浩史と沙也希を輝の部屋に案内した。


「とりあえずこのくらいの間があれば3人寝れるだろ、使えは押し入れに折りたたんでいるから使いたくなったら開けて使ってな」


「あいよ……あれ?輝その服どうした?」


輝の服装はエプロン姿だ。


あまり家庭的な面を見せない輝が家庭的な服装をしているという事実に馴染まない浩史はぽかんとしている。


「これは輝の制服だよ、この家の……」


「え、そうなのか!厳しめだな」


「違うわ!」


沙也希の説明は間違えてはいないものの誤解が生まれやすい言い方だ。


「俺の家下がカフェでその手伝いをするためにこの服を着てるんだ……変な誤解して」


輝は光の速さで訂正し、浩史の単純な性格はすぐにその事実を認めた。


「大変だなぁ」


「まぁ慣れれば楽」


「慣れるものなんだな」


浩史の小学生並みの感想を聞きながら輝自身の用意を済ませ部屋を去った。

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・`)

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